神の家族
 創立者のモード・パウラス先生は、小舎制養護(ホーム制)を目指していました。この養護理念は、パウラス先生の生まれ育った家庭(ホーム)体験と先生のキリスト教信仰に基づいています。したがって、建物の配置も広い中庭を中央に子どもの家(ホーム)と事務棟・給食棟と円形をなしています。これは、各ホームが家族を形成すると共に、また園全体が「和・輪」をあらわす「神の家族」となるためであります。
 入り口のゲートには「神の家族(オイケイオイ トゥーセゥー)」とギリシャ語で書かれていますが、これは、新約聖書より引用されたものです。                           

「あなたがたは、
もはや外国人でも
寄留者でもなく、
聖なる民に属する者、
神の家族である」

エフェソの信徒への手紙
   第2章19節
児童養護施設とは、

 児童養護施設で生活する子どもは、乳児(おおむね2歳)から18歳の高校卒業までが一般的です。何らかの事情で親と一緒に暮らすことのできなくなった子どもたち、環境上適切な養護を必要とする子どもたちを預かり毎日の生活を家庭にかわり送るところです。
子どもたちが児童養護施設に入所する背景には、親の離婚、長期入院、行方不明といった家庭の問題があります。児童養護施設の生活は、最終的には、社会生活における自立を目指しており、子ども一人ひとりが心情豊かな、たくましい子どもに育つよう生活をすすめています。
 広安愛児園の生活モットーは、「共に生きる」「役に立つ心豊かな人」を揚げています。

   

こども達と生活費

   子どもたちは熊本県児童相談所の専門的指導援助により委託入所します。したがって子どもの生活を支える費用は、措置費(委託費)という名称で公的に支払われます。この費用は国が50%、県が50%を負担し、子どもたちの毎日の生活費、施設の運営費などに支出されます。
 教育費については、高校進学100%を目指して、国、県、施設の努力がなされてきています。さらに園では、大学進学の目標をもって生活、勉学に励むことができるように費用援助の準備もすすめています。
   

こども達の生活

   子どもたちは、1つのホームで保育士・児童指導員と共に10名の共同生活をおくります。子どもの構成は、異年齢、男女一緒でできるだけ家庭に近い生活環境になるよう配慮されています。このようなホームが6つ点在し、親代わり兄弟代わりとなる保育士・児童指導員の援助で、自分たちの生活を創り出し、社会へ巣立っていく自立準備や家庭に帰る準備をしています。
 
職員の働き
 理事11名、監事2名の理事会経営方針に従って、園長以下専門教育を受けた職員が豊かな人間性と専門性を発揮し、子どもたち一人ひとりの幸せを願いながら日々の養護にかかわっています。
 職員構成は、園長、事務書記2名、児童指導員4名、家庭支援専門相談員1名、保育士16名、栄養士1名の25名と非常勤心理療法士4名、調理師4名、保育士補助1名、嘱託医1名となっています。
 
園の持つ機能と地域の持つ資源
 広安愛児園は地域と共にある施設を目指しています。園の持ついろいろな設備、機能も子どもたちが活用すると共に地域の人々にも活用されることを願っています。

●野外礼拝堂 …野外礼拝
●体育館   …会議、スポーツ
●食堂棟   …料理教室、会議
●ゲストルーム…茶道、華道、会議
●天文台   …星の観察
●グランド  …スポーツ
        レクリェーション
        スポーツクラブ、遠足
●テニスコート
●畑     …芋掘り、菜園
 
子育て相談受けつけ
 毎日の生活の中で、子育てや、子どもについての悩み等、家庭では、なかなかよい解決策が見つけられないことがあります。そのようなとき、視野をひろげてみると同じ悩みをもつ人、相談できる場所、機関が意外と近くにあるものです。
 当園には、幼児から高校生までの子どもたちと生活している子育ての専門家がいます。
 子育てについての悩み、相談がありましたらお気軽にご相談ください。また問題に応じた専門機関のご紹介も行っております。
広安愛児園の歩み
昭和22年6月
 アメリカルーテル教会宣教師で慈愛園長であったモード・パウラス先生は戦後の浮浪する子どもたちを救済するために第2の慈愛園建設を意図して当地、旧陸軍演習場用地二万六千坪の払い下げを受けました。
 アメリカリッチモンド市に本部を置く
 ChistianChildren’s Fund.Inc.(CCF)より資金の援助をうけ、開墾と子どもの家建設に着手しました。
昭和23年4月
 子どものホーム第1棟を竣工、開園式
昭和24年8月
 養護施設「慈愛村」認可(熊本県知事)
昭和28年12月
 社会福祉法人基督教児童福祉会広安愛児園」認可(厚生省)
昭和47年11月
 創立25周年記念式典を行い、記念誌「かんじの山」「児童処遇の手引き」を刊行
平成 3年11月
 創立45周年記念事業として、子どもの家の全面的建替、記念誌「神の家族」を刊行、落成式、記念式典を行う。
平成 5年3月
 自立援助ホーム建築
平成 5年4月
 分園型自活訓練事業開始(榎ホーム)
 
 
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