===“82nd空挺部隊の中佐”始末記===

今回より始まる新しい企画は
“82nd空挺部隊の大佐”を“ヘッドカスタムからフィグ完成”までを
時間を追って掲載していきたいと思います。

第一弾 ヘッドのカスタム


 素体は鳩胸が顕著なドラゴンの物を使います。
 モデルとなる中佐の体型がひじょうに立派な為にドラゴン素体の体型をいかします。

 元になるヘッドは髪型・耳の大きさがイメージと違う為に全てを作り直します。
 右側の元になるヘッドには首部がない為にこれも追加する事にしました。(ドラゴン素体に対応する為です。)


   

 先ず上の画像右側のヘッドをキャストに起こし直して以上のカスタムを
 します。

 後ろに見える缶がシリコン型を作る為の原液です。
 缶の上に見える小さいプラ製の容器が硬化剤です。
 (赤やピンク色をしています。)

 モデルになるヘッドを紙コップなどに仕込みここに硬化剤を混入したシ
 リコン剤を流し込むのですが・・・。この際ヘッドを紙コップ内に浮か
 した状態にしないとならないので割り箸などの先端と元になるヘッドの
 首部分を瞬着で固定し、この割り箸にもう一本の割り箸を十字になる様
 に横に渡して固定し紙コップの上端に引っ掛ける様に固定します。
 ここに硬化剤を混ぜたシリコン剤を流し込みます。
 シリコン剤の硬化までには約半日ほど掛かります。

 上で作ったシリコン型に下の画像に映っている“プロキャスト200”
 の2液を同量づつ混入しシリコン型の中に流し込みます。
 この際、上に説明した割り箸などがキャスト剤を流し込むガイドとなり
 ます。キャスト剤の硬化までは約15〜20分ほどです。

 そしてキャストに起こした複製ヘッドを削る・切ると加工していきます。
 このヘッドの場合は一度髪の毛と耳を全て削り落として頭の形の修正を
 した後、“スーパースカルピー(粘土)”で造型して行きます。
 (この粘土はオーブントースター等で焼くまでは硬化しない特性を持っ
 ています)僕の場合スカルピーによる造型の専門ではないので・・・、
 最初に髪を造型し焼いて固めた後、首部を造型し焼いて固め、最後に耳
 を造型、これも焼いて固めました。

 この粘土は造型がしやすい様にひじょうに柔らかく出来ている為、片方
 の耳を造型しもう片方を造型している時に、間違って先に作った耳を指
 などで触って型を崩してしまう場合があるからです。

 そして出来上がったヘッドに缶スプレーのサーフェーサー(後ろに見え
 る青色の2本の缶スプレー)を吹いて表面を綺麗に馴らしていきます。
 僕の場合は顔面部には1000番(目の細かい)のサーフェーサーを、そ
 れ以外には500番(目の粗い)のサーフェーサーを何回かに分けて吹き
 付けます。この作業により表面の細かい凹凸などは綺麗に滑らかになり
 ます。

 そして仕上がったヘッドの型を取り直して、複製ヘッドを作って完成で
 す。 尚、この際必要なヘッドの数が1つですむ場合には“プロキャス
 ト200”による複製を作る必要もありません。そのまま塗装しても充分
 に使えます。

 以上、ヘッド複製の作業方法でした。

 ここでご紹介したい書籍があります。
 ホビージャパン社刊「“NOMOKEN”野本憲一モデリング研究所(¥1905)」です。
 この書籍はモデラー(プラモデルを愛好されている方々)の方々に向けた内容の本ですが、
 シリコン剤・レジン等の説明・取り扱いなども丁寧に説明されています。
 一冊持っているとひじょうに役立ち、便利な書籍です。

 次回はヘッドペイントです。                                        ('04/02/09)

第二弾 ヘッドの組み付け

 先ず注意しなければいけないのはレジンキャストでヘッドを作った
 場合はヘッドに組み付ける際の穴はなるべく小さい方が良い。と、
 言う事です。
 これはレジンキャストが“もろい”反面もあるからです。
 (その分加工がしやすいのですが・・・)
 その為ドラゴンの素体に組み付ける場合には素体首部分の台形の部分を
 切り落とした方がレジンキャスト自体に開ける穴は小さく出来ます。
 (台形の部分を切り落とした為に中身のバネが見えています。)

 そしてこれがドラゴン素体に組み付けたところです。
 組み付けは瞬間接着剤で貼り付けるだけです。

 それと“塗り”に関してですが、僕の場合には薄めた
 塗料を何度も重ね塗りしています。
 そして塗りでも皮膚の凹凸感を強調する様に注意して
 塗っています。
 こうする事で塗料のムラが意外な効果を出したりして
 塗っていても楽しいです。
 ・・・ですが決してこの塗り方がベストと言う事では
 ありませんので・・・各人で色々とお試し下さい。

  


 これが全身像です。

 素体に手を入れたのは先ずは足首です。これはトイソル現用ブーツを履かせた際により細い足首を再現する為です。
 それと股の部分も大きく削りを入れています。これは足の稼動範囲を増やす為に効果的です。
 腿の稼動範囲(上方向に・・・)が大きくなります。(削りに付いてですがリューターを使うとひじょうに便利です。)

 それと“隙間止め用テープ”ですがモデルとした俳優さんが事の外“ゴツイ”為に胸・肩にも薄い物を貼っています。
 ドラゴン素体は少々なで肩気味なので・・・。

 あとは恰幅の良さを出す為に胴回り・脇にもテープを貼りました。それとお勧めなのがヒジ・ヒザ部分にもご覧の様に
 薄目の隙間止めテープを小さく切って貼るのもひじょうに効果的です。お試し下さい。

 以上、素体カスタムはここまで・・・。                           ('04/02/09)

第三弾 ブーツカスタム


 

 これはトイソル現用ブーツ(¥600)です。
 現状では最も足首部を細く出来るブーツとなっています。
 (尚、ブーツのディティールにこだわる方にはこのカスタムは向いて
 いません。)
 空挺特有のジャンプブーツの特徴につま先根本部(親指付け根くらい
 の位置)に一本の革のバンドが横切ります。
 これを3ミリ幅のゴムヒモで代用して瞬着で貼っています。

 こちらはゴムヒモを両方のブーツに貼ってから筆塗りにて塗装したとこ
 ろです。塗料にはパステルを砕いた物を混入しています。
 ブーツ表面に粒粒が出来てウエザリングする時のきっかけ?になります。
 (それと塗料の艶を抑える作用もあります。)

 このジャンプブーツの色は、こげ茶とオレンジを混ぜて明るい茶色にし
 ています。
 ちなみに塗料は“グンゼのMr.COLOR”(合成樹脂塗料)です。
 この塗料を使っていれば柔らかい樹脂でも何とか色が載ります。

                                                (04/02/11)

★MATSUYAランド BOX ! トップへ   ★第一〜三弾★第四〜七弾第八弾第九弾第十弾第十一弾