初心者講座
■ 音楽編集
●. インターネットやメール、ExcelやWordは、ほとんどのパソコンユーザーが利用している機能でしょう。しかし、その他の分野でもパソコンを有効に利用
しているかと言えば疑問が残ります。そこで、初心者が、更にパソコンを有効に活用する為の利用方法の一つとして、パソコンで簡単に管理する事ができ
る、MP3形式での音楽編集について解説します。
■ 音楽圧縮ファイル形式
●. MP3とは
通常の音楽CDの中には、一つ一つの曲をPCMファイルとして作成されたデジタルデータが、10〜20曲程度入っています。しかし、この音楽CDで扱うデー
タ形式は、パソコンで扱うにはファイルサイズが大き過ぎる為に理想的なものではありません。そこで、パソコンで手軽に扱えるサイズのファイル形式とし
て開発されたものがMP3です。音楽CDで扱われる形式のファイルでは、5、6分程度の曲のファイルサイズが、約50〜60MBになります。対して、MP3形式
では、約10分の1程度の6〜8MBに抑える事ができます。MP3形式以外にも、ファイルサイズを抑える圧縮技術を駆使して開発された形式の音楽ファイル
が、いくつか存在しますが、現時点では、様々な理由からMP3形式のファイルが最も利用されています。下記に、MP3形式とその他の形式のファイルを比
較してありますので参考にして下さい。
MP3
音質とファイルサイズのバランスが良く、普及度も高い上に、対応プレイヤーも数多く存在します。
WMA
マイクロソフト社の開発したファイル形式。Windows Media Playerで、手軽に作れて音質は良いのですが、iPodには、未対応。
AAC
アップル社が推すファイル形式。音質は、かなり良いのですが、作成できるソフトが、iTunesと幾つかのフリーソフトだけに限定される為に、iPodユーザー
以外には、あまり普及されていません。
Ogg Vorbis
MP3の著作権問題に反発したユーザー達の手で開発されたファイル形式。幾つかのフリーソフトで作成する事ができる上、音質もMP3と同程度なのです
が、殆んどの携帯用プレイヤーが対応していない状況です。
Atrac3
ソニー社、独自のファイル形式。MDで利用されているのは、この形式なのですが、ソニー社製品だけでしか、パソコンデータとして扱えず、汎用性に欠け
ます。
■ M P 3 の作成方法
●. リッピングツールのCDexについて
MP3を作成するのには、音楽ファイルの形式を変換する事のできるソフトを使用します。MP3を作成できるソフトは幾つかありますが、ここでは、無料で使
えて操作も簡単な、CDexと言うソフトを使って解説します。このCDexと言うソフトは、MP3の作成に 『 LAME 』 と言う、音質が最も優れているとされるプロ
グラムを使用している為、作成されるMP3のクオリティも高く、この種のソフトでは定番となっています。このCDexについては、フリーソフト Part2 厳選フリ
ーソフト紹介
 で紹介していますので、CDex日本語LanguageFileと合わせて利用して下さい。
□. CDexの日本語化
CDex1.51とCDex1.51日本語LanguageFileをダウンロードして解凍します。ここで紹介しているCDex1.51は、インストールの必要はありませんので、解凍し
た全てのファイルを一つのフォルダにまとめて適当な場所に保存します。次に、CDex1.51日本語LanguageFileをCDex1.51のフォルダ内のlangフォルダの
中にコピーした後、CDex.exeをクリックして起動します。 この段階でのCDexは英語版のままなので、ウインドウ上部のツールバーのメニュー → Options
→ Select Languageで、Japaneseを選択して、CDexを日本語表示にします。
注. CDex1.51インストーラー版、及び、CDex1.51日本語LanguageFileインストーラー版は、画面の指示に従いインストールをする必要があります。
□. CDexの設定
CDexは、初期設定のままでもエンコード作業をする事ができますが、いくつかの簡単な設定変更をすれば、更に使い勝手を向上させる事ができます。設
定画面は、ウインドウ上部のツールバーのメニュー → オプション → 設定をクリックして呼び出します。画像や解説を参考に好みの設定をして下さい。
CDex□. 一般タブ (参考画像=左)
ここでは、音量のばらつきをコントロールするノー
マライズとID3タグの詳細を設定します。 ノーマラ
イズに関しては、その都度、好みで調整するもの
ですが、部分的にノイズ等で、音量が最大化して
いる場合には余り役に立たないようです。ID3タグ
とは、MP3形式のファイルに、曲名やアーティスト
名等の情報を埋め込む為のものです。このID3タ
グのおかげで、プレイヤー等で再生する時に、曲
情報等を表示出来るのです。 ID3-V1&ID3-V2を
選択しておき、文字化けなどの問題が生じる時は
設定を変えてみて下さい。
 iTunes Store(Japan)  iTunes Store(Japan)
CDex□. ファイル名タブ (参考画像=左)
ここでは、作成したMP3の保存先の変更ができま
すので、好きな保存場所を指定します。 次に、フ
ァイル名形式の項目について説明します。 ファイ
ル名形式は、指定記号を設定してCDexで作成す
る、 MP3ファイルの名前を決めるためのものです
が、CDexが自動で集めるCD情報を元に、フォル
ダ名やファイル名を、 そのCDのアルバム名や曲
名にできます。 参考画像で解説しますが、ファイ
ル名形式のテキストボックスに、 %1-%2\%7-%4 
言う記号が入力してあるのが分かります。 \ マー
クより前の部分がフォルダ名で、 後ろの部分がフ
ァイル名になります。この記号の意味については
下の表を参考にして下さい。
%1 アーティスト名 %2 アルバム名
%3 曲番号 %4 曲名
%7 0+曲番号 %Y リリース年
%G ジャンル ¥ フォルダ作成
CDex□. エンコーダタブ (参考画像=左)
音質、ファイルサイズ、処理速度など、エンコード
内容の設定画面です。 エンコーダの項目を変更
する事で、MP3以外のファイル形式を選択する事
もできます。 エンコーダオプション項目のビットレ
ートを大きい数値にすれば音質が向上し、変わり
にファイルサイズが大きくなります。 通常は、128
〜192kbps 程度を選択すればいいでしょう。モー
ドは、 J-stereoが音質的に最も優れているようで
す。オンザフライにチェックを入れると、CDからの
音楽データ吸い出しとMP3ファイル作成を同時に
できます。 音質の項目で、q=9を選択すればエン
コード速度が速くなり、音質は下がります。 q=2を
選べば、その逆になります。 q=2を1倍速と考える
と、q=5が10倍速、q=9が20倍速程度のようです。
セブンアンドワイ Sony Music Shop
CDex□. リモートCDDBタブ (参考画像=左)
インターネットに接続していれば、ドライブにCDを
入れて、 CDexを起動すると自動的にCDDBサー
バーから、 CDの情報を探して表示します。 初期
状態では、 英語のCDDBサーバーが設定されて
いるので、 日本語のCDDBサーバーに、変更しま
す。まず、サーバーを追加 ボタンを押してサーバ
ーアドレスの項目に 『 freedbtest.dyndns.org 』
と入力します。次に、E-mailアドレス欄にメールア
ドレスを入力し、 □ CDDBに自動接続 にもチェッ
クを入れ、OKボタンを押せば設定は完了です。メ
ールアドレスが入力されていない場合はエラーに
なるので注意してください。
 iTunes Store(Japan)  iTunes Store(Japan)
CDex
CDex□. CDexでエンコード (参考画像=上左右、右)
CDexの設定が終わったら、実際に音楽CDからMP3形式のファイルを作成する訳ですが、この作業は、CDexのお蔭で解
説の必要がないほど簡単にできます。上の画像を参考に、下記の手順でCDexを操作して下さい。
@. CDexを起動して、音楽CDを光学ドライブに挿入します。
A. 自動的にデータトラックがCDexに読み込まれます。デフォルトでは、画像のように全てのトラックが選択された状態に
なっていますので、このままの状態でエンコードをスタートすれば、全トラックを一度に変換できます。 トラックを個別に選
択すれば、1曲毎にエンコードされます。 また、この時にインターネットに接続している状態であれば、 自動的にCDDBサ
ーバーへ接続され、CDのタイトルや曲名が表示されます。 CDDBサーバーにCD情報がない場合や接続エラーを起こす
ような時には、設定画面を呼び出し、 リモートCDDBタブのサーバー所在地項目のプルダウンメニューから別のCDDBサ
ーバーを選んで試すか、変換後に必要に応じてタグの編集やファイル名の編集を手動で行って下さい。 ID3タグを編集す
るのには、mp3infpと言うソフトを利用するといいでしょう。 このソフトをインストールすれば、MP3ファイルの右クリックメニ
ューからプロパティ画面を呼び出して、ID3v1、ID3v2タグの編集ができるようになるので便利です。このmp3infpと言うソフ
トについても フリーソフト Part2 厳選フリーソフト紹介 で紹介していますので利用して下さい。
B. 最後に、CDexの画面右端に並んでいるアイコンの上から二つ目を押せばエンコードが始まり、参考画像のように進行
状況を知らせる画面が表示されます。 エンコードが終わると設定した保存先に変換されたMP3ファイルが保存され、 エン
コード作業は完了します。CDexを利用すると、これだけの操作で音楽CDデータをMP3に変換する事ができます。
注. 右側の画像は、CDexの操作画面右側にあるアイコンについての説明です。画像のMPEGは、MPEG-1 Layer-3の意味であり、MP3を表しています。
■ MP3についての補足
●. ライティングソフトのBurrrnについて
パソコンでは問題なく再生でき、ファイルサイズも抑えられたMP3形式のファイルですが、 コンポーネントステレオ等の再生機器がMP3形式に対応してい
なければ再生する事ができません。 そこで、逆にMP3形式のファイルから自分の好きな曲だけを集めた音楽CD等を作成する時は、Burrrnと言うライティ
ングソフトを使うと便利です。 このソフトについても フリーソフト Part2 厳選フリーソフト紹介 で紹介していますので利用して下さい。 このBurrrnと言うソ
フトは、音楽CDを作成する時に必要な、MP3からWAVへのエンコード作業無しで直接音楽CD形式でCDへ書き込む事ができる上、 操作も至って簡単で
す。CDexでもMP3からWAVへのエンコードはできますが、この作業を省く事ができる訳です。 また、このソフトは、MP3形式のファイル以外にも数多くの
形式に対応しています。操作方法については。下の画像と解説を参考にして下さい。
Burrrn
Burrrn
@. (参考画像=左)
Burrrnをインストールする時の画面です。 赤枠の項目のチェックを外して
下さい。
A. (参考画像=左上)
設定画面です。 Language項目のプルダウンメニューから、Japaneseを選
択して、OKを押して下さい。これで日本語表示になります。
B. (参考画像=上)
Burrrn起動時のメイン画面です。 操作方法は、光学ドライブに空のCDを先
に入れておき、次に、CDに書き込みたいMP3等の音声ファイルを赤枠内に
ドラッグ&ドロップし、対応する書き込み速度を選択して、 Burrrnボタンを押
すだけです。これで音楽CDが完成します。
注意点は、再生時間だけです。700MBのCDで80分程度、650MBのCDだと
72分程度ですから、画面右側に表示されている再生時間を超えないように
して下さい。
●. 初心者にもできる音楽編集と言う事で解説しましたが、 更に、自分自身で思考錯誤しながら、色々試す事がユーザー自身のスキルアップに繋がりま
す。音楽編集のように、趣味的な領域でパソコンを活用する事も初心者脱出の大切な一歩ではないでしょうか。
ソースネクスト