初心者講座
■ 初期化
●. 初期化とは、その言葉通り、パソコンを購入した時点の状態に戻す事を言います。つまり、何の問題も抱えていないクリーンな初期の状態です。パソ
コンは、長く使っていると不必要なデータの残骸が溜まったり、必要なファイルが消失したりと、様々な原因から動作が重くなったり、動作が不安定になっ
たり、最悪の場合には、起動すらしなくなる事があります。 初期化は面倒な作業ですが、快適なパソコン環境を取り戻すためや解決出来ないトラブルに
対しての最終手段である事を理解しておいて下さい。
■ 初期化の準備《バックアップ》
●. データのバックアップ
パソコンを初期化する前に必ずやって置かなければならないのがバックアップ作業です。このバックアップを怠ると保存していたデータは失われ、取り戻
す事が困難になってしまいます。 また、設定のやり直しと言う、面倒な事態にもなってしまいます。ここでは、データや設定の保存方法、保存場所等につ
いて解説します。
@. 保存場所について
保存場所については、初期化するパソコン以外の場所であれば、自由に好きな場所に保存すれば良い訳ですが、いくつかの例を挙げておきますので参
考にして下さい。
1. DVD±R/RW等のメディア等
バックアップするデータの量が少なければ手軽で有効ですが、データの量が多いとメディアの数も嵩み手間も掛かります。また、一つ一つのファ
イルのサイズがメディアに収まらない場合には、ファイルを分割する作業も必要になってきます。因みに、ファイルを分割&復元するには、フリー
ソフトの みやぶん太 を使えば簡単にできます。このソフトについても フリーソフト Part4 厳選フリーソフト紹介 で、紹介していますので利用して
下さい。
2. USB接続などの外付けHDD等
すでに利用していて、大容量のものを持っているのなら最も簡単で手軽ですが、初期化のためだけに購入するには高価です。また、余っていて使
用していないHDDがあり、マザーボードのコネクタに空きがあれば、一旦接続してバックアップデータを保存すると言う手段も有りますが、パソコン
の構造について基本的な知識が必要になってきます。
3. LANを組んでいる他のパソコン等
現在LANを組んで複数台のパソコンを使用中であり、且つ、空き容量の確保ができるなら有効な手段であると言えます。 複数台のパソコンを使っ
ていても、LANを組んで使用していなければLANを組む手間と知識が必要になります。
4. 大容量のオンラインストレージサービスを利用する
無料で使えるオンラインストレージサービスがいくつかあるので、登録して利用するのも有効な手段ですが、 インターネットを利用し、バックアップ
データをアップロードさせて保存するためには、 利用回線速度が遅い場合や利用するオンラインストレージサービスのサーバーの状態次第では
ストレスを感じます。因みに、厳選リンク集のコーナー で紹介している filebank は、無料で100GBの大容量を利用する事ができます。
A. 保存方法
バックアップをとって保存するべきデータには、個人データ、OutlookExpress (メール)、InternetExplorer (インターネット)、OSの各種設定等が挙げられま
す。ここでは、具体的にバックアップの方法について解説します。
■. 個別に保存
最も確実な方法ですが、OSやアプリケーション別の設定情報をバックアップする事に関しては、個別に設定画面をキャプチャする等して、視覚的に保存
する事になり、手間と時間が掛かり非効率的です。 しかし、個人的なデータやOutlookExpressのデータや設定情報、InternetExplorerのデータや設定情
報のバックアップに関しては、失敗が少なく確実な方法と言えるでしょう。
◎. 個人データ
バックアップして保存しておきたいファイルをフォルダごと適当な場所にコピー&ペーストで移動させて、OSの再インストール後に、再度コピー&ペースト
で、元の場所に戻します。
◎. OutlookExpress (メール) 関係データのバックアップ&復元
1. 送受信メール
Outlook Expressを起動します。 メニューバーのツール → オプション → メンテナンス → 保存フォルダボタンをクリックすると、メールのデータが
保存されているフォルダのパスが表示されます。次に表示されたパスをコピーし、タスクバーのスタートボタンの上で右クリック → エクスプローラ
をクリックして表示されるウィンドウのアドレスバーに貼り付けて移動ボタンをクリックするとメールデータが保存されているフォルダが開きます。中
のデータを全てコピーし、適当な場所に貼り付けて保存すればバックアップは完了。復元するには、OSの再インストール後に、Outlook Expressを
起動して、メニューバーのファイル → インポート → メッセージをクリックします。表示されるインポートウィザードで、MicrosoftOutlookExpress6を
選択して、次へをクリックします。場所の指定で、○ OutlookExpress6ストアディレクトリからメールをインポートするを選択します。 インポートオプ
ションでは、□ OutlookExpress6で作成、または、ダウンロードされたメールのみをインポート・・・・に、チェックを入れてOKをクリック。参照ボタンを
クリックし、バックアップしたデータの場所を指定して、次へをクリック。全てのフォルダを選択 → 次へ → 完了で復元されます。
2. アドレス帳
OutlookExpressを起動してアドレス帳を開きます。 アドレス帳のメニューバーのファイル → エクスポート → アドレス帳 (WAB)をクリック。エクス
ポートするアドレス帳ファイルの選択画面で保存場所を選択し、適当な名前を付けて保存ボタンを押せばバックアップ完了です。バックアップした
ファイルを復元するには、OutlookExpressを起動してアドレス帳を開き、アドレス帳のメニューバーのファイル → インポート → アドレス帳 (WAB)
をクリック。インポートするアドレス帳ファイルの選択画面が表示されたら、アドレス帳ファイルを保存している場所を指定して、そのアドレス帳ファ
イルを実行すれば復元されます。
3. メールアカウント
OutlookExpressを起動して、メニューバーのツール → アカウント → メールタブをクリック後、アカウントを選択。エクスポートボタンをクリックして
保存場所を選択し、適当な名前を付けて保存ボタンを押せばバックアップは完了です。復元するには、OutlookExpressを起動して、メニューバー
のツール → アカウント → メールタブをクリック後、インポートボタンをクリック。バックアップファイルが保存されている場所でファイルを選択して
実行すれば復元されます。
4. メッセージルール
注. この操作はレジストリから行います。自信のない方は面倒ですが、OSの再インストール後に、改めてメッセージルールを作成する方が無難かもしれません。 ここでは、あくまでも参考と言う意味でバックアップの方法を解説しておきますが、実際に、この操作をする場合には自己責任であることを念頭において作業して下さい。また、レジストリの扱いについては、初心者講座 Part7 追加設定2 を参考にして下さい。
□. レジストリエディタを起動
HKEY_CURRENT_USER\Identites\○○○○(セキュリティID)\Software\Microsoft\OutlookExpress\5.0\Rules を選択。フォルダを右クリック →
エクスポートをクリックし、保存する場所を選択して適当な名前で保存すればバックアップは完了です。
□. 復元するには、OSの再インストール後にレジストリエディタを起動
HKEY_CURRENT_USER\Identites\○○○○(セキュリティID) で、このセキュリティIDをクリックして選択後、 右クリック → 名前の変更 → 右クリ
ック → コピーでセキュリティIDをコピーします。 次に、バックアップとして保存しておいた、『 .reg 』 ファイルを右クリック → 編集で、コピーしたセ
キュリティIDと書き換え、上書き保存します。最後に、この 『 .reg 』 ファイルをダブルクリックで復元が完了します。
◎. InternetExplorer (インターネット) 関係データのバックアップ&復元
1. お気に入り
InternetExplorerを起動。メニューバーのファイル → インポートおよびエクスポートをクリックします。 インポート/エクスポートウィザードが起動す
るので、次へをクリックし、お気に入りのエクスポートを選択して、次へをクリックします。バックアップするお気に入りファイルを選択後、次へをクリ
ック。参照ボタンを押して保存する場所を選択し、適当な名前をつけて、保存をクリック、次へ → 完了をクリックすれば、バックアップされます。復
元するには、InternetExplorerを起動して、メニューバーのファイル → インポートおよびエクスポートをクリックします。インポート/エクスポートウィ
ザードが起動するので、次へをクリックし、お気に入りのインポートを選択して、次へをクリック。 参照ボタンを押して、ファイルが保存されている場
所でバックアップファイルをクリック。お気に入りのインポート先フォルダを選択後、次へ → 完了をクリックすれば、復元が完了します。
2. クッキー
クッキーのバックアップ&復元の方法については、お気に入りのバックアップ/復元と同様の操作方法なので割愛します。
◎. OSやアプリケーション別の設定情報をキャプチャしてバックアップ
各設定画面を表示させてキーボードのPrintScreenKeyを押した後でペイントを起動し、キーボードの 『 Controlキー 』 と 『 V 』 キーを押します。次に、フ
ァイル → 名前を付けて保存で、保存する場所を選択し、適当な名前をつけて保存すれば完了です。 復元方法は、OSの再インストール後に、各設定画
面を表示させて、キャプチャーした設定画面の画像を元に手動で設定して下さい。 非効率的で原始的な方法ですが、初心者には、最も簡単で確実な方
法でもあります。
■. ファイルと設定の転送ウィザードを使って保存
WindowsXP標準搭載の転送ウィザードを利用すれば、 OSの各種設定、インターネット関連の情報、アプリケーションの設定、個別のファイル等、殆んど
の情報を転送できます。 但し、アプリケーション本体を転送する事はできません。転送ウィザードを使ってアプリケーションの環境を移行するには、転送
先のWindowsXPに、アプリケーション本体をインストールした後で、アプリケーションの設定情報を転送ウィザードを使って上書きします。また、この転送
ウィザードを使用しての情報移行先は、WindowsXPに限られます。
◎. 転送可能な情報
1. システム情報
Windowsテーマ/デスクトップ&ディスプレイ設定/サウンドの設定/プロパティの表示設定/フォルダオプション/タスクバーのオプション設定/マウ
ス&キーボード設定/フォント/地域の設定/ユーザー補助等。
2. インターネット及びメール情報
インターネットオプション/お気に入り/Cookie/接続情報/OutlookExpressの各種設定/メッセージデータ等。尚、セキュリティの観点からパスワー
ド情報は転送されません。
3. 個人データ
フォルダ単位でマイドキュメント等。特定のフォルダを転送対象外にすることもできます。
4. アプリケーションの設定情報
ワード、エクセル等のMicrosoftOffice製品/アクロバット/WinZip/メールクライアントのEudora等の設定情報。
◎. 転送方法
1. ファイルと設定のバックアップ
スタート → アクセサリ → システムツール → ファイルと設定の転送ウィザードをクリック。次へ → 転送元の古いコンピュータを選択して次へをク
リック。フロッピードライブ/その他のリムーバブルドライブやネットワークドライブ等の転送方法を選択して、次へをクリック。転送する項目オプショ
ンを選択。次へ → OK → 完了をクリックで転送が終わればバックアップ作業は終了です。
2. ファイルと設定の復元操作
スタート → アクセサリ → システムツール → ファイルと設定の転送ウィザードをクリック。次へ → 転送先の新しいコンピュータを選択して次へを
クリック。『 ○ ウィザードディスクは必要ありません。既に、古いコンピュータからファイルと設定を収集しました 』 を選択して、次へをクリック。ファ
イルを保存した方法に従って、フロッピードライブ/その他を選択します。『 はい 』 または、『 いいえ 』 を選択してコンピュータをログオフします。完
了をクリックすれば、復元作業は終了。尚、ログオフするまで設定は有効になりません。
■. バックアップソフトやイメージツールを利用しての保存
バックアップや復元の方法は、利用するソフトウェアによって異なります。フォルダ単位でバックアップを取るものやドライブ全体をイメージ化してOSやア
プリケーション本体を丸ごとバックアップし、復元する事が可能なものまで様々です。これらのバックアップソフトやイメージツールについても、フリーソフ
 Part4 厳選フリーソフト紹介
 で、幾つかのフリーソフトを紹介していますので利用して下さい。 また、操作方法についても各ソフトウェアによって異なり
ます。ダウンロード先で確認されるか、Google検索等の検索エンジンで検索して、詳しい操作方法の解説を調べて下さい。フォルダ単位でバックアップを
取るソフトの場合には、IEのお気に入りフォルダ、OEのメールデータやアドレス帳のフォルダの場所を指定する必要のあるものもありますが、これらのフ
ォルダは分かり辛い場所にあるので、下記に、フォルダのパスを記載しておきますので参考にして下さい。
1. IEのお気に入りフォルダ
C:\Documents and Settings\ユーザー名\お気に入り (WindowsXP/2000)
C:\Windows\Favorites (Windows98/Me)
2. OEのメールデータ
C:\Documents and Settings\ユーザー名\Local Settings\Application Data\Identities (WindowsXP/2000)
C:\Windows\Application Data\Identities (Windows98/Me)
3. OEのアドレス帳
C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\Microsoft\Address Book (WindowsXP/2000)
C:\Windows\Application Data\Microsoft\Address Book (Windows98/Me)
4. マイドキュメント
C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents (WindowsXP/2000)
C:\My Documents (Windows98/Me)
5. MS-IMEのユーザー辞書
言語バーのツール → プロパティ → 辞書/学習タブの辞書名にパスが表示されています。(MS-IME2000以降)
C:\Windows\ime\imejp98\UserDicts\msime98.dic (MS-IME98)
C:\Windows\msime97.dic (MS-IME97)
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■ 初期化の準備《バックアップの問題点と解決策》
●. 初期化前の状況
何故、パソコンを初期化するのか?この答えによってバックアップが不可能な場合やバックアップを取り、全ての設定や個人データ等を引継ぐことを諦め
て、新規に設定等を行う必要が出てくる場合があります。
◎. 単純に新しいパソコンやHDDに移行する場合
何の問題もありません。前項で解説した、何れかの方法を選択して作業を行って下さい。
◎. Windowsが起動しなくなった場合
Windowsが起動しないのに、Windows上で作業をする事は不可能です。 しかし、ユーザー自身の環境やトラブルの程度によっては、全く手段が無い訳で
はありません。
1. 複数台のパソコンがある場合
Windowsが起動しなくなったパソコンのHDDを取り外し、別のパソコンに直接接続、もしくは、外付けのHDDケースなどに収めて接続することで認
識させ、バックアップをとることが可能な場合もあります。
2. ブート可能なバックアップソフトやデータレスキューソフトを利用
光学ドライブ上でブート可能なバックアップソフトやデータレスキューソフトを起動することによって、Windowsを起動しなくてもHDDにアクセスして
バックアップが可能な場合もあります。
3. コマンドやLinux等を使う高度な方法
フォーマットの種類がFAT16/32である場合はMs-Dosコマンドで、NTFSの場合はNTFSDosを利用してのコマンドを利用したり、KNOPPIXなどのブ
ータブルディスクなどを利用してデータを救出可能な場合もあります。
◎. Windowsは起動するが不具合が多発し解決策が見つからない場合
不具合の原因が分からない場合は、Windowsが起動するうちに重要な個人データやIEのお気に入り、OEのデータなどを、前項の何れかの方法でバック
アップします。ただし、不具合の原因が特定できないのであれば、設定情報を引き継ぐ事は、不具合の原因まで引き継ぐ可能性があるのであまりお勧め
できません。 同様に、イメージツールやファイルと設定の転送ウィザード等の利用はできるだけ避け、面倒ですが、手動で再設定する方が確実な方法と
言えるでしょう。
◎. ウィルス等によっての不具合解消が目的の場合
ウィルスが原因だと特定できている上で、駆除できない新種の場合等は、バックアップを諦めるべきかもしれません。但し、駆除できないだけで、ウィルス
対策ソフトが発見してくれるのであれば、バックアップデータを個別にスキャンして移行させることは可能です。 この場合も上記同様、設定情報の引継ぎ
はあまりお勧めできません。
●. 以上で説明した内容をよく考えると、初期化する必要がある段階になってからのバックアップ作業では、制限されるケースが、多々あることを理解され
たと思います。つまり、パソコンが正常に動作している時点で、日頃からバックアップを取る習慣付けをする事が重要なのです。また、イメージツールなど
を利用してパソコンを丸ごとバックアップをする場合は、初期化後、アプリケーションのインストールや設定が終わった時点でのバックアップを取っておか
ないと、その意味が半減してしまいます。 ここまで、初期化の準備について説明してきましたが、パソコンを何の問題も抱えていないクリーンな初期の状
態に戻す、OSの再インストールについては、次の 初心者講座 Part10 初期化2 で、解説します。
ソースネクスト