スキー100年目の革命Q&A

21 楽しい仲間と楽しく続ける


1 仲間がいれば上達が早いと、よく言われるが?

誘い合えば出不精が解消するし、競争意識も生まれ、上達しやすいのは確かです。何といっても、自分だけ休むと差をつけられるので、サボりの抑止力になります。ふざけたような話ですが、けっこう利きます。


2 仲間に囲まれて、逆に何かデメリットはないのか?

仲間全員がパラレルの壁を越えていない場合、1人がやめてしまうと、引きずられて自分もやめてしまう心理連鎖のマイナス面があります。誰かが弱気になってスキーに背を向けると、道連れでバタバタと撤退して全滅しやすいのです。技術面のリーダーが1人いれば有利です。


3 社会人は仲間ができにくい点でも、不利になりそうだが?

スキーは試合しないスポーツなので、1人でも楽しめる代わりに、孤立しやすい面があります。結果的に社会人スキーヤーは、情報不足で空回りするケースが多いのも事実です。1人で活動するには、情報収集が重要です。


4 1人でゲレンデに行って帰って、いいことはあるのか?

1人だと、練習時間が増える利点があります。大勢で行くと、ひとつ行動を起こすにも時間がかかります。皆でリフトに乗っても、最後の1人がなかなか上がってこないで延々待たされたり、はぐれた一群が勝手に遠いゲレンデに足を伸ばしていたなど、特にまとまった練習時間が必要なパラレル前スキーヤーには、タイムロスが気になりました。


5 1人で行ける旅行会社のツアーもあるのか?

減りましたが、探せばあります。一時期、私はバスツアーの一人参加を続けたことがあります。他に一人参加者が何人もいたので、1日目を滑った夜は旅館で相部屋です。乗ったバスも異なり互いに名前も知らないまま、他スキー場のおもしろ話や本業のエピソードなど、いつも興味深い話題を出し合いました。次の夕食では人数もふくれて盛り上がり、かえって2人連れ客の方がしんみり静まっていたぐらいです。


6 1人で来る人は、どうして1人なのか?

多いのは仲間と日程が合わないケースです。男1人女2人で、男が私と相部屋のケースもありました。その3人が別の部屋の何人かと仲間だったりもします。いつの間にか大所帯に混じって、帰りの夕食は私の知る店に行くのが常でした。しかしスキー場のリニューアルに合わせ、古い和室型の旅館がツインルームのホテルに建て替えられ、一人参加の追加金が高額になるなど、宿泊事情も世知辛くなっているようです。


7 大学のスキークラブでは、部員は必ずパラレルに届くのか?

もちろん幽霊部員でなければ・・・。大ブーム時代に大学でスキー部が林立し、テニス部と並び人気がありました。新入生はまずパラレルの練習に明け暮れますが、一冬に40日前後も合宿するので、壁越えに必要な練習の「量と質」を1シーズンでクリアし、1年生のうちにパラレルに届き、2年生になれば教える側に回ります。


8 教え方はどんなふうか?

たいてい本格的です。技術教習を無料で行うコミュニティなので、先輩は後輩に徹底的に教え込み、合宿に参加する限り万年ボーゲンなどありません。軟派目当てで入った学生も、パラレルの壁は越えないとモテません。ワイワイ騒ぎながら基礎を習得する大学スキー部は、社会人にはうらやましい世界かも知れません。


9 競技スキー部は、ちょっと敬遠したいが?

部によって雰囲気も色々あります。私が毎年集める社会人スキー旅行に参加した競技出身の1人が、「スキーがこんなに楽しいなんて初めて知った」と言いました。子どもの時から始め、大学では競技スキー部に籍を置きシーズン最高60日も滑り、実業団レースにも出ているのですが、その後にレジャースキーに参加したこの感想は、スキースポーツの真実の一面でしょう。


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