このコーナーは楽器のこと音楽のこと とりとめのない話題です


No.2 Provision SH-01 物語

生まれて初めてフルオーダーでギターを作ってもらいました。前々から興味はあったんですが
予算のこともありなかなかその気にはなりませんでした。学生の頃のバンドのベースが、10万で
ジャズベースタイプのセミオーダーしたのを覚えています。その頃自分が使っていたのが3万くらいの
ヤマハのストラトタイプ(笑)そして時代は飛びますが、現在一緒に演っているベースのしんちゃんが
最近FREEDOMセミオーダーのベース使い始めたばかり。自分は5万のアイバニーズと
ヤフオク\27000のエピフォンレスポール(爆)高い楽器使ったことありません(笑)
そして2011年3月頃、使用しているストラトのネックをリペアしたくなり、出入りしているスタジオで
店長と世間話している時に、山口県の「プロビジョンギター」というショップが、結構良心的な値段で
してくれると聞きました。リペアなんて頼んだこともないし価格も想像つかないので、
とりあえずネットで見積もりをしてみることにしました。ちなみにこのリペアの内容は、
フェンダージャパンST62ストラトの指板R変更です。問い合わせメールを送り、ショップのサイトを見ていると、
とにかく作られているギターが美しい・・・自分写真も趣味なので、サイトの写真の撮り方もプロフェッショナルで
気になります。こう書くと誤解を招くかもしれませんが、ギターって半分「見てくれ」だと思います(笑)
そして見てくれが美しいギターは、まずひどい音はしないでしょう。(本当か 笑)
プロビジョンギターは、業界では特にネックのお仕事が素晴らしいと評判です。
最近は山崎まさよし氏のストラト、活動開始したばかりのユニコーンのベーシストEBI氏にも納品した模様。
もうプロご用達一流ショップですね。そうこうしているうちについつい、オーダーメイドギターの「見積もりだけしてみよう」
という気になってしまったんですね。初めての経験なので「へえ、オーダーシートって意外と細かいんだ」
などと感心しながら、自分にとってはかなりの項目を打ち込んで送りました(後にこのオーダーシートなんて
まったく細かくないことを思い知らされるのですが(笑)返信がすばやく返ってきました。余談ですが
プロビジョンはメールの返信も迅速です。内容は「直接話しましょう。電話していいですか?」とのこと・・・
「やばい・・話が本格的になってきた」メールで「いいですよ」ついにひやかしではなくなってきました。
肝心の予算はどうするか?このタイミングも絶妙でした。個人的な話になりますが、実は両親が
高齢でかなり様子が良くないため、結構まめに実家に寄って面倒見るようにしています。夕方はおかず買っていったり・・
親も悪いなと思っていたのでしょう。ちょうどこの話の頃「世話になってるからこれで家族に言えないもの(笑)でも買え」と、
現金プレゼントされたんです(笑)早速夜宮久社長からじきじきに電話がありました。結論から言うと、
すごく話が盛り上がって気づいたら2時間近く話し込んでいました(笑)社長一歳年下の同年代で、
聴いてきた音楽とかほぼ一緒だったんです。ギターの話も非常に抽象的な説明でも通じます。

では実際どんなことを注文したのか・・・
「ギターを作る」こととは無関係と思われる内容でも結果的に伝えて良かったことがわかりました。

〇最近頻繁にライブ活動をしているので結構酷使することになる
〇普通のアマチュアバンドのように一定のジャンルのカバーバンドではないことが、欲しいギターと大きく関係がある
〇女性ボーカルの懐メロバンドで、オリジナル数曲とカバー曲で毎回1時間半ほどのライブをしている
〇懐メロなので80年代や90年代の歌謡曲的なヒット曲、ガールロックなど節操もなくやっており、当然かなりの音色が必要
〇EQやモデリングなどで無理やり変えた音が苦手のため、現在ポップスやビートロック系の時はストラト系、ハードな曲では
レスポールと2台を取り替えて演奏している
〇これは昔から笑い話になるど素人の考えと言われるかもだが、1台で、エフェクトの無茶なかけ方しなくても、中低域の抜けた
リアのクリーン音も、ハーフトーンも、レスポールのリアような太い歪み、フロントの甘いサウンドも出せたら?(笑)と無茶なことを考えている
〇年齢的・技術的に長時間のライブは体力勝負なので(2時間立ちっぱなしのこともある)最優先は演奏性 しかしバンドの特性か
祭りやイベントで人前も多く、見かけももちろん重視(笑)

以下素人考えで思いつくことを列記

本質面(笑)

〇PUレイアウト H−S−Hで我慢するか、タップで、フロント、リアもシングルらしき音を出せるようにするか 現在レスポールに
ディマジオスーパーディストーション、アイバニーズSシリーズ(ヴァイ配線)にダンカンJBのせて使っている クリーンのカッティングなどは
センターのシングル多用
〇ライブでは上記のバンドの傾向から 歌謡曲 松原正樹氏的な音を手本 ガールロック 是永巧一氏的な音を手本→アイバニーズ ストラト
アン・ルイスのようなハードロック的な音 オリジナル→レスポール という使い分け
〇ネック ボルトオン 太いのがダメなので、音と強度の限界点を考慮したU型薄めのもの ブルース的なプレイや親指グリップやらない
ロッドはヘッド側がいい
〇指板 ローズ フラット(Rがダメ) メイプル指板を弾いたことがなく、すごく憧れはあるが周りが弾きにくいよ〜と言う
〇フレット レスポール的感触でミディアム 22F
〇スケール ギブソンスケールか、それよりやや長めまで。弦テンションがきついものは苦手(ゲージは009レギュラーのみ)
〇ブリッジ 暖かみより演奏性重視 アーム使用 ベロンべロンまでダウンすることあり メドレー演奏が多いので狂わないフロイドローズなどのロックタイプ
〇ツマミ ボリュームだけでよい ブリッジミュートの時絶対に小指に当たらない位置 ストラトの場所は苦手 ボリューム奏法はペダルのみ
〇PU切り替えスイッチは上
〇材については正直指板くらいしかわからない 立ち上がりは早いが音がかたくないもの
〇速弾き等はやらない(正確にはできない 笑)ロングトーンでじっくりメロディ聞かせたいタイプ 弦高はすべてギリギリ

見かけ(笑)

〇シェイプ せっかくなのでレスポールやストラトタイプにはしたくない ミュージックマンAXISに近いシェイプがいいかな?
〇レスポールのトラ目が大好き(笑)ブルー系のシースルーカラーでトラ目の美しいもの
〇ヘッド PRSタイプ?AXISやWOLFGANGのような極端な先細りでないもの
〇ライブでの使用機材 アンプは自前の場合、ヒュース&ケトナーEDITION BLUE 60W その他お店などによって多いもの JC120
エフェクターはBOSS GT10 で歪みはすべてエフェクターのプリアンプ部 ギターのキャラは出すようにセッティングしている


そして・・・この話しのやりとりをして宮久社長より提案された詳細がコレです↓

ヘッド形状 RESONATEタイプ ボディ形状 オリジナルocchiタイプ メッキカラー ゴールド
ヘッド化粧板 有り/フィガードメイプルAAAAA トップボディ材 フィガードメイプルAAAAA ペグ 後藤ガット360-07-GG/3:3
ネック材 メイプル3P バックボディ材 マホガニー2P ナット材 フロイドローズロックナットR2
指板材 メイプル トップ形状 フラット テンションピン フロイドローズバータイプ       取り付けは組込時に決定
ヘッド角度 有り/15° ネックセット方式 ボルトオン ロッドカバー
ペグ穴寸法 後藤ガットSG360用 コントロールザグリ 裏/指定コントロールが入る大きさ ネックプレート 4点パネルProvision刻印入り
ナット幅 フロイドローズロックナットR2用 PUザグリ HSH/直止可動式 エンドピン シャーラーセキュリティーロック
指板R 300R ブリッジ部ザグリ フロイドローズ フローティング ジャックプレート 四角鉄
フレット数 22F 特種ザグリ指定 ブリッジ フロイドローズオリジナル
フレット種類 #214(高さ1,2mm/幅2,4mm) ボディエッジ トップスクエアー/バックLP同様 テールピース
ポジ材/寸法 ブラックドット/6,5パイ エルボーカット SW CRL-5
サイド 〃 ブラックドット/2パイ ウエストカット 有り POT SW付きポット500KA×1
ヘッドセル ハイカット 有り/パネル斜めカットタイプ JACK SW CRAFT2P
指板セル ジャック位置 サイド ノブ ドーム
グリップシェイプ TU(当社で一番薄U) セル SWノブ ストラト用ブラックインチサイズ
スケール ミディアム ネックポケット ノーマルストラト用 PG
端末形状 角/ツバ出し SWザグリ スライド用/コントロール内 トレモロバックプレート
特殊加工 トラスロッドヘッド側 ボディ厚指定 45mm(トップ材5〜6mm程度) コントロールパネル
塗装カラー ヘッドボディ同色艶有り          その他ナチュラル艶消し 特種加工指定 バックプレート BK1P
塗料 ウレタン 塗装カラー シースルーブルー艶有り エスカッション
見本色 後日ご郵送 塗料 ウレタン PUカバー シングルのみ有り/ブラック
ロゴマーク Provision ゴールド黒影 見本色 後日ご郵送 PUフロント オリジナルハム/ゼブラ
弦ゲージ エリクサー009〜042 ハードケース セミハードケース PUセンター オリジナルシングル
弦高 低目 見本ギター オリジナルocchiタイプ PUリア オリジナルハム/ゼブラ

この仕様表には書いてありませんが PUの話は細かかったです Provisionは頼めば既製品も付けますが基本は専属職人の方の
オリジナル手巻きです いろいろ聞かれて 例えばセンターのシングルに関しては「一般のものより中低域の抜けた音」「例えばあの曲のあの部分のイメージ」
というふうに伝えるんですが 宮久社長は「自分が作るのではないので待ってください」そしてその後「その説明で十分わかったそうです」とか連絡をくれて・・
という感じです 実際センターの音は80年代歌謡曲を演るにはバッチリの音でした もちろんエフェクター側のEQで思いっきりいじらなくても・・という意味です

それとPUはボリュームノブでタップになっています
指板も結局初体験憧れのメイプルとなりました


3月に注文して首を長くして待つこと3か月 やっと届きました そしてなんと届いた次の日がでかい野外イベント!
照明が今まで出演したイベント過去最高の派手さ・・熱い(笑)新品のギターがいきなり汗まみれに(泣)

しかし 即ライブというのは 結果的にいきなりの製品テストにもなりました 野外ですから一番爆音で鳴らすパターンです
ステージ上のアンプ目盛もかなり上げめ 爆音で鳴らすとかなりわかるんですよね 音の抜けやハウリングの特性などなど・・・
あとチューニングの安定度 ステージ経験の多い方はご存知でしょうが 派手な照明のステージはチューニング狂いやすいです
あとは動き回って弾く時のバランス・・・

特筆すべきこと ネックが鳴る鳴る!!ボディが・・ではなく ネックがビビーンって震えるんですよ
オープンコードジャラーンって鳴らすともう・・・(笑)フロイドローズ付けてますから 正直生音の鳴りはそれほど期待していなかったので これはすごいです
そして何と言っても自分の手のサイズのこと話しながら決めましたので これ以上ない弾きやすさです

いつものライブハウス常連ギタリストの中でダントツの安物使いでしたからとにかく感動が大きい

宮久社長の「綺麗だからって絶対飾り物にしないでガンガン弾いてください」というアドバイスを守って使っていきたいと思います


No.1 自分の音楽人生に多大な影響を与えたアルバムたち


ALIVE U/KISS

音楽に目覚めた中1の頃に出会ったKISS 一般に評価が高いのは
「ALIVE」ですが 自分の場合リアルタイムはこっち 周りはフォークブームの
終わり「ニューミュージック」という言葉が生まれた頃 いきなり洋楽に
KISSは奇抜なメイクに惹かれたのではなく純粋に音楽性
今でも素晴らしいと思います


ABBEY ROAD/THE BEATLES

ありがちと言われてもやはりコレ ちなみに10曲くらいしか知らないのに
「ビートルズで一番好きな曲はね〜」っていう人大嫌いです(笑)


MAGIC MONKEY/GODIEGO

洋楽の中に突然コレ(笑)当時良かったのは今の若い人たちと違って
いい音楽はどんなジャンルでも認め合って聴いていたこと
今はみんな同じ方向を見ているこわい時代だと思う
だから当時は洋楽好きでも当然「ザ・ベストテン」は見てたりする
まだ楽器に触れたこともなかったけど幼心に「このバンドうまくない?」と
思わせられたGODIEGO 今聴くとやはりすごいこと演ってる(笑)


LIVE IN JAPAN/DEEP PURPLE

そして当然のごとくハードロックの深みに(笑)この後リッチーを聴きまくる
カバーバンドの方々へ やっぱりお決まりのソロはお決まりに弾いてほしい
好きな人は「アレッ」て思ってますよ 自分は弾けませんが


REVOLVER/THE BEATLES

中学生の終わり頃にはビートルズの曲はおそらくほぼすべて
聴き終わってて 最終的に一番いいなと思ったのがコレ


TURN BACK/TOTO

TOTOといえばWが名盤とされているが なぜか人とズレててこれです
ややプログレ的なTOTOですがこのアルバムはハードロック
リスナーとして技術的に「巧いバンド」を意識していた頃


W/LED ZEPPELIN

ベタですがコレ やはり完成度高いですよ 大人になって聴くと
TやUもいいなと思うんですが 若い頃はコレでした


THERE AND BACK/JEFF BECK

J BECKと言えば「BLOW BY BLOW」や「WIRED」という人がほとんどですが
自分は高校生の頃ハマって以来 今でもこれがベストです


TRICYCLE/JL & Char

チャーを聴き始めた頃 もうソロのアイドル時代は終わってて 変な時期に
好きになってしまいました 今でもJL&Char PINK CLOUD時代が大好きです
中でもこのアルバム 完成度高し


FRONTIERS/JOURNEY

商業ロックと 通の皆様からはバカにされていたJOURNEYです でもちょっと待って
音楽を仕事に選んだプロが「売れる曲」を非難する 変ですよね やっぱり曲が
人々の心に届くから売れるんですよ ギタリスト ニール・ショーン 実は今でも
ロングトーン ディレイ系の使い方 ギターの音色はこの人がお手本です 


MINT JAMS/CASIOPEA

楽器を始めると「あんなふうに弾けたらいいだろうなぁ」と 高度なテクニックに
憧れる時期があります その頃聴きまくっていたのがCASIOPEAでした


虹伝説/高中正義

コンセプトアルバム というものを初めて意識させられました
一冊の絵本からアルバムを作る それもインスト すごいです
今でも愛聴盤


UTOPIA/松田聖子

実は中〜高生と どちらかといえばアンチアイドル派でした
今考えると彼女のアイドル性だけでなく 当時の一流アーティストの
総力を結集した「商品性」にやられたんだとわかります
とにかく楽曲の完成度が高く 今演奏しても古臭さは感じません
ギタリスト 松原正樹と今剛のセンスあふれるプレイ満載です


POISON/REBECCA

学生の終わり頃にREBECCAがブレイクしました 洋楽ばかり
聴いていましたが 90年代のバンドブームには日本のバンドを
かなり聴きました 中でもこのバンドのギタリスト 是永巧一の音色には
やられました 今のバンドでの音色 当然この人がお手本です


紫/紫

沖縄に一時期住んでいましたので 当然オキナワンロックの洗礼をうけました
中でもやはり紫 これがファーストです このバンドのこと語ると長くなるのでこのくらいで


新良幸人パーシャクラブ

沖縄の民謡を聴いていて「三線っていいな」と思ったわけではありません
この新良幸人という人の まるでギターソロのように三線を弾く姿を見て
「始めよう!」と思った次第です(笑)


ということで 興味ある人はぜひ聴いてみてください