| 中村学園創立50周年記念
こころの詩集 |
このたび中村学園で学園創立50周年 記念の『こころの詩集』が 発刊されました。 そのなかから何編かを選んで 紹介しましょう。 |
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詩 集
詩集は理事長中村量一氏の『「こころの詩集」発刊にあたって』に続いて、大学・短大・女子高・ 女子中・三陽高・三陽中・付属幼稚園の学生・生徒・幼児の作品が掲載されています。 |
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こころ 中学一年 加藤萌依子 こころってどんなもの? 形は? 色は? こころは自分でつくっていくもので それ自体を 人に見せることはできない でも こころは身体で伝えることができる “形は心の現れである”のだ 暗く 冷たい心の持ち主は 人の心に平気で刃物をつきさしていく あかるく あたたかなこころの持ち主は 傷ついた人を救うことができるのだ 私は一体どちらのこころを持っているのだろう、と 自分を見直してみる こころをつくったのは この私なのだから 心のお天気 中学一年 田中友香 心にはお天気がある 嬉しいときは 晴れているけど 悲しいときは 雨が降る とても悲しいときは 大雨が降る 怒っているときは 雷が鳴る すごく怒っているときは 嵐になる 毎日の生活の中で 何気なく思ったり 感じたりしている でも いつも心に雨が降っている人もいる それは悲しい戦争だったり それは悲しい事件だったり いつか世界中の人々の心が きれいに晴れわたる日がきてほしい 今日も心はよい天気だね と言いあえるような日が はるの花 高校三年 木下幸子 水仙はじっと寒さに耐える 美しい花を咲かせるために 水仙はきっと寒さに耐える 太陽が昇れば 少しは寒さも和らぐだろう どんなに強い雨が降っても負けない だって 花を咲かせたいから 花が咲けば 蝶々が花びらの上で羽を休められる 誰かのためになれる事は 自分にとって一番幸せに 糧になる 夜は明けて朝になる きっと朝には花が咲く 寒さに耐え 咲き誇った小さな花は うつむきかげんで いつも わたしたちの胸にある |
三陽坂 高校三年 今村圭佑 春は桜 新しい三陽健児たちが 期待を胸に登る 夏は蝉の声 あまねく照らす 太陽の下 三陽健児たちが 汗に額を濡らして登る 秋は紅葉 山の兎や猪も 三陽健児たちも 冬の準備 冬は雪 どんな寒い日でも 雪の日でも 三陽健児は登る そしてまた春が来て 学舎から旅立つ 三陽健児たちが それぞれの 不安や期待を胸に 三陽坂を下っていく あとがきにも 編集者の作と思われる詩が ありましたので、これも紹介します。 先生という仕事 がらんとした教室に とりのこされていた 卒業おめでとうの白い文字を 一文字ずつ ていねいに消していくと あの子たちの残していった影が やおら 緊張のとけた肌を くすぐりはじめる まだ形をもてないでいる 時の流れが 砂のおちるはやさで つつつ つ つ と 思い出されるから 目をとじて もう一度 一つのおわりと 一つのはじまりとを 祝福しよう あの日も繰り返された 今日の日もまた ただ きれいになった 黒板のぶんだけ 軽くなった教室に 名残惜しくはありますが 音はたてずに 鍵をかける |
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