天然型酸化防止剤

    ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンE(トコフェロール)、ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物(カテキン)、コーヒー豆抽出物(クロロゲン酸)。

    ミックストコフェロール
    脂肪酸、ビタミン類の酸化を防止する。合成酸化防止剤の発ガン性が明らかになるにつれ、ミックストコフェロールがドッグフードの保存料として多く使われるようになってきている。

    合成酸化防止剤

    BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、エトキシキン、プロピレングリコール、没食子酸プロピル。合成酸化防止剤は、基本的に毒性が高い。特に、以下の3つは危険である。

    BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
    1940年頃から石油用の抗酸化剤として用いられるようになり、1954年にはアメリカで、追って1956年には日本でも食品添加物として使用することが認められる。発ガン性は確認されていないものの変異原性は認められており、さらに催奇形性の疑いがあるために食品に対するBHTの使用は問題があるのではないかという声が上がり、1958年に日本では食品への使用が禁止されている。ただし現在でも、魚介冷凍品、魚介乾燥品、魚介塩干品、チューインガム、油脂、バターなどへの限定的な使用が認められている。BHTは世界的に1970年代にはほぼ食品に使用されなくなり、BHAが代用されるようになった。

    BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
    もともとガソリン酸化防止のために合成された化学物質であるが、食品の酸化防止にも有効だということになり、1954年には食品添加物としても認可されて、食用油脂、バター、マーガリン、ひまし油などにも広く使用されてきたという歴史がある。名古屋大学によって発ガン性が認められたが、日本が欧米からの圧力に屈したために全面使用禁止とはなっていない。結局、「油脂の製造に用いるパーム原料油およびパーム核原料油」に限り使用を認め、将来的にはBHAが完全に除去されることも条件とされている。にもかかわらず、国内では煮干しの酸化防止剤として不正に使用されたことが発覚。また、欧米のドッグフードでは現在でもBHAが使用されている。

    エトキシキン
    1953年にゴム固定剤として開発。日本では食品添加物としての認可や農薬登録は受けていないが、日本国外では飼料・ペットフードの抗酸化剤や、リンゴ・梨などの褐変防止剤、殺菌剤として広く用いられている。また、ベトナム戦争で使用された枯葉剤の酸化防止剤として使用された歴史もある。