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| ●ミツバチは、もう二度と帰ってはこない ?!
ここ10年ほどのあいだ米国ではミツバチの減少が続いていたが、2006年の秋ごろから突然ミツバチが一斉に巣からいなくなってしまうという不可解な現象が一部の州で発生するようになった。 ミツバチの巣には女王バチと幼虫と蜂蜜だけが残され、働きバチは一様に失踪してまったく巣には帰ってこなくなったという。 しかもミツバチの活動範囲を調べても死骸さえも見つからないとなると、一種のミステリーである。
その後もこのミツバチの集団失踪が拡大し続けて、すでにカリフォルニア、フロリダ州など27州で確認され、またたく間に全米各州やカナダの一部まで拡大したという。この現象は2007年に入ってからはドイツ、スイス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、イギリスなどのヨーロッパ諸国にも拡大し始めて、農業生産に多大な影響が出ることが懸念される事態となった。 この蜂群崩壊症候群(CCD=ミツバチの集団不明現象)と呼ばれる現象が米国や欧州大陸だけでなく、すでにアジア地域の中国やわが国にも拡散しており、いよいよ世界規模の異変としてあらためて注目されるようになってきた。 果実や野菜作物の生産に不可欠なミツバチを介した受粉ができなくなれば、食料生産自体に多大な影響が出てくることになる。 人類が口にする食糧の3分の1はミツバチが関与しているとされるだけに、その農業生産現場の深刻さは無視できないはずである。 こうした状況にあって、各国の専門家の間からは原因としての諸説が次々とあげられた。 米国下院の造園・有機農業小委員会の公聴会で証言した農務省農業研究所のレックスロード博士は、推定される原因として免疫機構の弱体化を第一に挙げている。 さらに研究者からは、吸血性の寄生ダニや農薬、遺伝子組みさ換え作物の影響、受粉業務のための移動のストレスなどが複合しているとの仮説も出されている。 農薬汚染や細菌感染が原因であれば、巣の内部ですべてのミツバチが死滅しているであろうし、巣の周りにも飛び立てずに落下した死骸が無数に発見されていて当然であろうと思う。 感染源が存在するのであれば、感染した死骸がその場で確認できるはずであるし、巣の中に幼虫や女王蜂だけが生き残っているというのも何ともおかしな話である。
ミツバチの大量失踪に農薬が致命的影響を与えていないとすれば、ダニやウィルスといった病原菌が考えられるところであるが、それこそ、昆虫の中でも環境変化にきわめて柔軟に対応でき、われわれ人類よりも遥かに長く地上に繁栄し続けてきたミツバチ集団が、それほど簡単に持ち前の免疫力を破壊されてしまうのかといった疑問の方が先に出てこようというものである。
そうした中で、ドイツのランダウ大学のヨケン・クーン博士を中心とする研究グループは、携帯電話を始めとする電子機器から発せられる電磁波がミツバチの方向感覚を狂わせ、結果として巣から出たまま戻ることができなくしてしまったのではないかという仮説を公表した。
これはミツバチが電磁波の影響を受けるかという話であるが、生物物理学ではよく知られているようにミツバチは自然界の電磁波を感知して巣に正確に戻ることができる。 さらにここで絞り込んだ検討を加えるなら、電磁波が生物の視覚領域の機能そのものに特定の影響を与えうるのかということになるわけだ。
最近になって、米司法省が警察などでの国内治安維持用途に非致死性レーザーガン「PHaSR(Personnel Halting and Stimulation Response rifle)」の採用を検討していることが英科学雑誌「ニューサイエンティスト」の報道により明らかとなったが、この情報は電磁波の生体に及ぼす顕著な事例として多分に関連してくるであろうし、同時にミツバチと電磁波の問題を考える上での見落とすことの出来ない重要な手掛かりともなろう。 (【Technobahn 2008/12/26 19:27】記事)
翻って考えると、現代のようにあらゆる帯域の電磁波(通信放送電波・レーダー電波)が地上に充満しているなかから、ミツバチが帰巣するのに必要とする周波数帯の「自然な電磁波」だけを正確に捕捉感知することは非常に困難な状況となってきたということではないだろうか。
どうしたことか、今年の春は平地でもまったくミツバチの姿を見かけない。例年、菜の花畑ではミツバチのブンブンいう羽音を聞いていたのが、今年はさっぱりである。
(09,06,01) 研究チームは携帯電話をハチの巣に取り付け、1日2回、15分間だけ電源をいれる実験を3ヶ月にわたって行なった、その結果、ミツバチは徐々に蜂蜜を製造しなくなり、女王蜂の産卵量が半減し、巣の大きさも大幅に縮小したという。 |
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