歯並び・矯正(審美歯科 こまい歯科医院 鹿児島市)
審美歯科治療

 昔から明眸皓歯(めいぼうこうし、美しい目と白い歯)は美人の代名詞でした。歯科治療はおいしく物が食べられる様にする事がひとつのゴールではありますが、さらに一歩進んで、より美しく自然な口元を回復したいという欲求に応えるのが審美歯科治療です。本来、歯科治療はすべて審美歯科治療であるべきですが、我が国の保険制度では審美歯科治療は美容目的とされ、ほとんどの治療が保険外治療となります。

 審美歯科治療には、歯並びを改善する歯列矯正、歯を白く漂白するホワイトニング、保険治療では達成できない自然な歯を作る補綴修復治療、歯肉のラインや色を改善する歯周形成外科などがあります。



歯列矯正

 歯列矯正には、まだ乳歯が残っている時期から積極的に矯正を始めて、顎の成長を利用して正しい歯列に導く咬合誘導(Ⅰ期治療)をはじめ、成人になってから始める成人歯列矯正などがあります。また、補綴治療(歯に被せたりする治療)だけでは良好な結果が期待できない時に、前処置として矯正を行うこともあり、これを補綴前矯正(MTM)と言います。

この症例は、まだ乳歯がたくさん残っている子供さんですが、このまま放置しても前歯が正しい位置に動いていく事はありません。このように、今のうちに正しい位置に動かしておく事により、正しい歯列に誘導する事を咬合誘導(Ⅰ期治療)と言います。こうする事によって、将来本格的な矯正が必要になったとしても、放置していた時よりも矯正治療が簡単になります。

この症例は27歳の女性の方ですが、このように成人になってから行う矯正を成人歯列矯正と言います。

この症例は、真ん中の歯と歯の間にすき間がある為に、小さい歯を入れてブリッジにしてあります。歯頚ライン(歯と歯肉の境目のライン)も乱れていて、審美的に問題がありますが、矯正治療を併用しなければ対処できない症例です。

まず矯正治療を行い、歯を正しい位置に動かしてからセラミックの歯を被せました。この患者さんは50歳代の女性の方ですが、いつまでも美しい口元でいたいと言う欲求は、一生持ち続けていたいものですね。


目立たない矯正装置

 矯正治療で歯の表面に貼り付ける部品をブラケットと言います。ブラケットの材質には金属をはじめ、透明のプラスチックやセラミックなどがあります。以前は金属のブラケットが一般的でしたが、審美的な要求の高まりから、最近では透明のブラケットが使われることが多くなりました。当院でもブラケットは透明のものを使用しますが、さらに目立たない矯正装置を希望される患者さんが大勢おられます。

 目立たない矯正装置としては、歯の裏側に装置をつける舌側矯正、透明なマウスピースでおこなうマウスピース矯正(アライナー矯正)などがあります。

 舌側矯正は装置をつけていることが絶対にわからないうえ、通常の矯正装置のように自由に歯を動かすことができますが、裏側に装置があることによる強い異物感や発音障害、舌が傷つきやすいなどの欠点があります。治療費も高額になります。
 
 マウスピース矯正(アライナー矯正)は、薄い透明のマウスピースを使いますので、透明ブラケットを使った通常の矯正装置と比較すると非常に審美的ですが、舌側矯正のように全くわからないということはありません。この装置は歯の表面に矯正装置がついていないので、異物感という点では最も優れています。

 当院では、透明ブラケットを使用した通常の矯正のほかに、さらに目立たない矯正装置としてマウスピース矯正をおこなっています。

透明ブラケット
舌側矯正
マウスピース矯正(アライナー矯正)

マウスピース矯正(アライナー矯正)
                                                                                                              

 マウスピース矯正(アライナー矯正)はとても目立ちにくく、しかも異物感の少ない快適な矯正装置ですが、ブラケットを使った矯正と比較すると、適応症例は限られます。当院で採用しているのは、ドイツで開発されたスターアラインというシステムで、ドイツらしく緻密に計算されたシステムにより、平均6ヶ月から1年程度という短期間で治療が終了します。そのため、料金もマウスピース矯正としては、比較的安価におさえられています。この項ではマウスピース矯正を希望される方にあらかじめ知っておいていただきたいことをご説明します。

(1)決められた時間、確実に装着して下さい。

 マウスピースの装着時間は、就寝時間を含めて1日18時間以上です。歯が思ったように動かない原因で最も多いのが装着時間の不足です。装着時間が短いと、予定より治療期間が長くなり、マウスピースの再製費用がかかってしまうこともあります。1日18時間以上、しっかりと装着しましょう。

(2)歯と歯の間を少し削ることがあります。

  歯を動かすにはスペースが必要です。このスペースを作るためには、抜歯をする、歯列を拡大する、歯と歯の間を削る、この3つの方法があります。マウスピース矯正に限らず非抜歯矯正では、このスペースを得るために通常、歯列を拡大するとともに、歯と歯の間をほんの少しずつ削るという事が多くのケースでおこなわれます。これをIPRといいます。歯と歯の間のエナメル質の厚みは通常1〜3ミリ、最も薄い下の前歯でも0.6〜0.7ミリありますが、そのうち0.2〜0.3ミリ程度を削ります。見た目はほとんどわかりません。歯に害もありません。学会の見解を知りたい方はこちらをご覧ください。

(3)予定通りの期間で終了しないことがあります。

  歯が動くスピードにはかなりの個人差があります。スターアラインでは、最初に本部より治療期間その他の治療計画書が送られてきますので、大体の予定はわかりますが、あくまでも目安とお考え下さい。早く終了させるために最も大切な事は、マウスピースをできるだけ長時間使用する事です。

(4)マウスピース以外の装置を使用する事があります。

 マウスピース矯正だけでは思ったように歯が動かない事があります。また、治療計画として補助装置を付けることが最初から計画されている場合もあります。このような場合、一時的に歯やマウスピースに透明の補助装置やゴムを付けることがあります。この透明補助装置はあまり目立ちませんのでご安心下さい。

 場合によっては、一時的に透明ブラケットとワイヤーを使った通常の矯正装置を短時間入れなければならないこともあります。こちらは通常の矯正装置になりますので、できるだけ短期間ではずせるように考慮して使用します。


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