白い歯・歯並び

 昔から明眸皓歯(めいぼうこうし、美しい目と白い歯)は美人の代名詞でした。歯科治療はおいしく物が食べられる様にする事がひとつのゴールではありますが、さらに一歩進んで、より美しく自然な口元を回復したいという欲求があらわれるのも当然のことです。我が国の保険制度ではこれらは主に美容目的とされ、ほとんどの治療が保険外治療となります。

 セラミックの歯を入れて終了ということもありますが、歯並びを改善する歯列矯正、歯を白く漂白するホワイトニング、詰め物や被せ物を使って状態を改善する補綴修復治療、手術で歯肉のラインや色を改善する歯周形成外科などの治療を駆使して、患者様の欲求レベルに応えられるよう努力します。



ホワイトニング

 ホワイトニングは、黄ばんだ歯に専用の漂白剤をしみ込ませて漂白する治療法です。これには、患者様が歯科医院で指導を受けた後、自分自身で家庭で行うホームホワイトニングと、歯科医院で行うオフィスホワイトニングがあります。

 オフィスホワイトニングは、治療が診療所内で終了する、白さの調整が比較的容易であるなどの特長がありますが、反面、歯の光沢が失われる(よくチョークのような白さと表現されます)、知覚過敏が起こりやすい、後戻りが早い等の欠点があります。また、この方法は短時間で白くなるので、患者様が白さの変化に感動できると言う特長があります。

 それに対して、ホームホワイトニングは毎日家庭で行う必要がある(通常1日1〜2時間を2週間以上)、白さの調整が困難である等の欠点がありますが、歯の光沢が失われない、知覚過敏が起こりにくい、オフィスホワイトニングに比べて白さが長持ちする等の長所があります。また、この方法は毎日少しずつ白くなるので、患者様が術前の状態を忘れてしまって、白さの変化が認識されにくいという欠点があります。

 オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを比較すると、ホワイトニングの効果(終了後の白さや美しさ)はホームホワイトニングが優っています。オフィスホワイトニングは1日である程度白くなるということを除いては、治療結果の優位性はほとんどありません。

 ただ、ホームホワイトニングは実際にやってみると想像していたよりも根気が必要で、途中でやめてしまう方もおられます。その点、オフィスホワイトニングは歯科医院の椅子に寝ている間に30分くらいで終了します。

 これらの長所を組み合わせて、まず歯科医院である程度までオフィスホワイトニングを行った後、ホームホワイトニングを行うという方法もあります。この方法はジャンプスタート(デュアルホワイトニング)と呼ばれる方法で、治療期間も長期化せず、歯の光沢も失われない方法ですが、2種類の方法を併用するため、治療費もそれだけ高くなります。

この症例はホームホワイトニングを2週間行ったもので、歯の光沢が維持された自然な白さを実現できました。この症例は、特に効果が高かった症例ではなく、当院のホームホワイトニングのごく平均的な症例です。

 ホワイトニングはあくまでも漂白です。漂白して白くなった湯のみは、毎日お茶を入れているとまた茶渋で黄ばんできますね。歯の漂白もこれと同じで、漂白して白くなった歯は、毎日食事をしているとまた黄ばんできます。放置すると約2年で元に戻ると言われています。オフィスホワイトニングでは、半年くらいで戻る事もよくあります。

 いつまでも白さを維持する為には、「少し黄ばんで来たかな」と思った時に、数日間のホームホワイトニングか1回のオフィスホワイトニングをして元に戻します。これを繰り返す事により、いつまでも白さを維持できます。湯飲みを時々漂白して白さを維持するのと同じですね。これをタッチアップと言います。

 ホワイトニングはすべての症例に効果がある訳ではありません。詳しくは歯科医院で診断を受けて下さい。

 


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