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2002年3月:OM-3Ti・OM-4Ti BLACK生産終了 2003年3月:ズイコーレンズを含む全てのOMシステムの販売終了

これからもOM

オリンパスOMとズイコーレンズに関する私的HP

『宇宙からバクテリアまで』というコンセプトのもと開発され続けたオリンパスOMシステムも、とうとう生産が終了しました。小型軽量一眼レフの代表として一時代を築いたシステムだと思います。ズイコーレンズ群は、決して派手な存在ではありませんが、その実直な描写性能は高く評価されました。
銀塩で課題だったことは、デジタルカメラで少しずつ克服されていくことでしょう。ここで、OMを振り返ってみたいと思います。

オリンパスOMシリーズ生産終了後、オリンパスOMシリーズ・ズイコーレンズの系譜・概要をユーザーの立場で主観的にまとめてみました。実際に使ったことのある機材を中心に紹介しています。中古のOMシリーズ、ズイコーレンズを入手するときの参考になればと思います。

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オリンパスM-1が登場した頃の日本のカメラ業界

オリンパスが35mm一眼レフに参入したのは最後発でした。オリンパスFTLが最初の35mm一眼レフになるのですが、これは、本格的なOMシステムを投入するまでのツナギ的な性格が強く、M-1の登場により、5大カメラメーカーという業界地図が確定しました。カメラのAF化、デジタル化によりカメラ業界はさらに再編されていくことになるのですが、1970年代に形成された業界地図は永らく定着することになりました。

5大カメラメーカー

ニコン
キヤノン
ミノルタ
アサヒペンタックス
オリンパス

その他のメーカー

ヤシカ
リコー
コニカ・フジカ
コシナ・シグマ・マキナ
マミヤ
トプコン

35mm一眼レフから
撤退していたメーカー

ミランダ
ペトリ
ズノー

オリンパスOMについての私見

オリンパスカメラの歴史については、各種の書籍や雑誌に紹介されています。これらは、メーカーの開発意図や相関関係がわかる貴重な資料といえます。新製品が出た時、既存の機種との比較とかはしていましたが、オリンパスOMシリーズが生産終了した現在になってメーカーの開発意図が理解できたことも少なくありません。メーカーの意図に必ずしも合っていないかもしれませんが、私なりのオリンパスOMシリーズについての意見を紹介します。

M-1
OM-1
OM-1N
小型軽量という新しい機能を備え、レンズマウント部にあるシャッターダイヤルやアクセサリーの互換性も完璧な外装デザインは、OM-1(M-1)から始まっており、まさにオリンパスOM1桁シリーズの原器と言えます。
OM-2
OM-2N
OM-2SP
オリンパスOM-2から始まったダイレクト測光によるTTLオートは、オリンパスOMシリーズのオート機の標準となっています。また、スポット測光が搭載されているオリンパスOM-2SPはOM-2シリーズというよりOM-4シリーズに近いかもしれません。
OM-3
OM-3Ti
OM-1とOM-2の関係みたいに、OM-4と対をなすモデルです。単なるOM-4の機械式シャッターバージョンではなく、OMの完成形と見ればOM-3の位置づけが明確になると思います。
OM-4
OM-4Ti
OM-4Ti BLACK
スポット測光を自由に駆使できる世界初のマルチスポット測光を搭載したカメラです。分割測光と測光方式を争ったものですが、オリンパスの測光に対する明確な姿勢をカタチにしたモデルといえます。
OM10 オリンパスOM-2Nと同じ頃発売され、オリンパスOMの普及機と位置づけられます。販売戦略としての普及価格帯という意味合いもあると思いますが、世界初の音と光による電子セルフタイマーなど、その後のオリンパスOMシリーズのスタンダードになっています。
OM20 オリンパスOM10にマニュアル露出を加え、モータードライブ対応にしたマイナーチェンジ機です。OM30のオートフォーカスモジュールを省略したモデル。自動化製造ラインに適した設計になっているなど、オリンパスの辰野事業所に適合させた戦略的な面があることも重要です。
OM30 オリンパスOM30は、専用AFレンズによりオートフォーカスが可能なAF黎明期のAF機です。MFのズイコーレンズではフォーカスエイドを使ったゼロインフォーカスがウリでした。これは、動体予測が確立していない時代にAFの使い方を提案したという意味では意義深いものですね。
OM40P オリンパスOM40Pに搭載されたプログラムAEは、ESPという分割測光により制御されています。これは、スポット測光と平均測光を組み合わせたようなもので、スポット測光を誰でも使いやすいように改良したといえます。
OM707 オリンパスOMシリーズのAF機にはオリンパスOM30がありますが、このオリンパスOM707はAFレンズもラインナップされた本格的AF機です。当時の他社カメラに比べて合焦率は高かったのですが、いろいろと不完全な部分も多く、これらが改善される前にオリンパスはレンズ交換式AF一眼レフから撤退してしまいました。
OM101 オリンパスOM707用に開発したアクセサリ、特に交換レンズを活用するために、パワーフォーカス機能を搭載したMF機です。オリンパスOM707で不評だったパワーフォーカスに改良が加えられていますが使用感はわかりません。確かにオリンパスOM707のPFは使いにくかったですが‥。
OM2000 オリンパスOMシリーズ生産終了前、オリンパスOM-4TiやオリンパスOM-3Tiは10数万円でなかなか購入しづらい、そんな中、恐らくズイコーレンズを活用できるようにOEMでOMマウントのカメラを普及価格帯で発売したのだと思います。

主要なオリンパスカメラについて詳しく書かれている本として、『ニューフェイス診断室-オリンパスの軌跡-(朝日新聞社 税込1,890円)』が挙げられます。カメラ本体だけでなくレンズのテストレポートもあり、ズイコーレンズを知るのにも役立ちます。

OMとL-3

L-3はLシリーズのAF機です。Lシリーズはレンズ交換はできませんが、ズイコーレンズではあまり使われないEDガラスや最新の設計(当時)による高性能のズームレンズを備えた一眼レフカメラです。 OM707は、オリンパスOMにしては大きくて重いのですが気軽にシャッターが押せることが気に入って以前使っていました。しかし、オリンパスはAF一眼から撤退することが決定的になり使用を止めました。AFは便利だったのですが、発展性が見込めなかったので自然とそうなったのでしょう。でも、一度AF機の手軽さを味わうと全てMFでというのが面倒臭い時もあります。そんな時、L-3を知ったのです。L-3はというと、決して小さいわけでもなく、プラスチック製で質感もなく、レンズ交換もできないなど、これだけを見れば、オリンパスOMをメインに使っている身としては、あまり手が伸びるカメラではありませんでした。また、AFに動体予測がついていないなど、最新型のAF機と比べるとちょっと旧式でした。

こんなL-3でしたが、レンズ交換できない代わりにズイコーレンズにはない焦点域のズームレンズを搭載しており、EDガラスをおごったレンズ構成と相まって、なかなか高性能でした。また、旧式とはいえまだまだ使えるAF機能、スーパーFP発光ができるエレクトロニックフラッシュ内蔵、中央部重点ダイレクト測光に加えスポット測光ができること、マニュアル・絞り優先・シャッター速度優先・ESPプログラムAEが可能なマルチ機であるなど、どのOMより多機能であったことが、L-3を使う大きな理由になりました。

実際に使ってみて、多機能全てを使うわけでもなく、また、高速のAFが必要なシーンで使うわけでもなく、ズームレンズがカバーし切れない場合は、素直にOMにズイコーレンズをつけて撮影すればいいだけで、特に問題はないかなと思っています。ときどき、ちょっと不便を感じますが、L-3で全てを賄おうとすると不満な点が出てきますが、あくまでも、オリンパスOMの補完、35mmコンパクトカメラよりきれいな出来を求めるような時に使うようにしています。

XAとμ-Ⅱ

OMが登場する前、オリンパスはペンシリーズや35mmコンパクトカメラで評価を得ていました。そして、OMが世に出た後、XAという35mmコンパクトカメラが開発されました。このXAは、バリアカプセル構造になっておりケースレスを実現した画期的カメラでした。また、レンジファインダーやフィラーシャッターボタンを備えた高品位のものでした。レンズには「F.ZUIKO」と刻まれていますので、ズイコーレンズが搭載されています。

E-1

銀塩のレンズ交換式AF一眼レフから事実上撤退していたオリンパスですが、デジタルカメラE-1でレンズ交換式AF一眼レフが復活しました。E-10やE-20は、Lシリーズのようなフォルムをしていました。E-1は、どことなくOM707に似ているように思えてなりません。角ばったOM707を丸くしたらE-1のようになるのではないでしょうか?OMが登場した時も35mm一眼レフでは後発でしたが、レンズ交換式AF一眼レフでも最後発になりました。デジタルカメラでも、OMと同様、主要なポジションを占めることを期待しています。E-1とズイコーデジタルについては、『極上カメラ倶楽部 OLYMPUS E-1(双葉社 税込1,890円)』が写真も多くて、E-1を徹底的に紹介した最初の書籍でしょう。