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オリンパスカメラの系譜

大正 8年 (株)高千穂製作所設立←国産顕微鏡メーカーとしてスタート
昭和10年 瑞穂光学研究所設立←カメラ用レンズの研究・開発開始
昭和11年  ズイコー75mmF3.5・ズイコー75mmF4.5・ズイコー105mmF4.5←オリン
 パス最初のカメラ用レンズ

 セミオリンパス←オリンパス最初のカメラ オリンパスフレックス
昭和15年  オリンパスシックス
昭和23年  オリンパス35I←国内初の35mm判カメラ
昭和24年 オリンパス光学工業(株)へ社名変更
昭和30年  オリンパスワイド
昭和35年  オリンパスオートアイ←国産初の自動露出カメラ
昭和35年  オリンパスペン
昭和38年  オリンパスペンF←世界唯一のハーフ判レンズ交換式一眼レフ
昭和46年  オリンパスFTL←オリンパス最初の35mm一眼レフ
昭和47年  オリンパスM-1←オリンパスOMシリーズ第一号
昭和54年  オリンパスXA
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平成14年 3月/OM-3Ti・OM-4Ti BLACK 生産終了
平成15年 3月/ズイコーレンズを含む全てのOMシステム販売終了

オリンパスOM発売年表

OM-1シリーズ OM-2シリーズ OM-3シリーズ OM-4シリーズ その他のOM
1972年 M-1
1973年 OM-1
1974年 OM-1MD
1975年 OM-2
1979年 OM-1N OM-2N OM10
1980年 OM20/OM30
1983年 OM-4
1984年 OM-2SP OM-3
1985年 OM40P
1986年 OM-4Ti OM707
1988年 OM101
1989年 OM-4Ti BLACK
1994年 OM-3Ti
1997年 OM2000

※発売年が調べられなかった『OM10クォーツ』は一覧表に未記載。

オリンパスOMの特徴

オリンパスは、OM登場までペンFシリーズでハーフ判の一眼レフシステムを展開していました。35mm判の一眼レフとしてM42スクリューマウントの『オリンパスFTL』が投入されましたが、これはOM発売までのつなぎのようなものでした。(結局、開発に時間がかかり、OMまでのツナギとしての展開はなされませんでした。交換レンズも最小のラインアップでした。)その後、バヨネットマウント・開放測光の本格的なシステムカメラとして「M-1」が発売され、OMの歴史が始まりました。

OMの分類

主力機

OM一桁シリーズ

奇数=機械式シャッター

M-1・OM-1・OM-1N・OM-3・OM-3Ti

偶数=電子制御シャッター

OM-2・OM-2N・OM-2SP・OM-4・OM-4Ti・OM-4Ti BLACK

普及機

OM二桁シリーズ

OM10・OM20・OM30・OM40P

AF機・PF機

OM三桁シリーズ

AF(オートフォーカス)機

OM707

PF(パワーフォーカス)機

OM101

※OM2000はOEM(コシナ製)

OM30とOM707

オリンパスOMの最初のAF機としてOM30があります。オートフォーカスができる専用レンズは確か1本しかありませんでした。フォーカシングのための駆動モータの電源がレンズに収められていたため、かなり大きかった記憶があります。OM30は普通のズイコーレンズを装着するとフォーカスエイドが働き、ファインダー内のインジケーターで表示されました。このフォーカスエイドを活用してゼロインフォーカスというユニークな機能が搭載されました。
一方、OM707は本格的なAF機として開発・登場しました。AF用の交換レンズも多数ラインナップされました。普通のズイコーレンズも装着できるのですが、この場合絞り優先AEのみになりますが、なによりファインダー内の表示が消えるというのが大きな欠点だと思います。もちろん、フォーカスエイドもありません。

[35-70mmF4純正オートフォーカスレンズ]

OMの特徴

小型軽量

『小型軽量』は、OMの代名詞になっています。ボディーだけではなく、ズイコーレンズ、アクセサリーも小型・軽量設計になっており、OMシステムの特筆すべき特徴です。

TTLダイレクト測光

OMのAE機は全てTTLダイレクト測光を搭載しています。また、OM-2シリーズ・OM-4シリーズ・OM-3Ti・OM40P・OM707・OM101では、ストロボのTTL自動調光が可能です。

マウント部にあるシャッターダイヤル

小型化のため、通常、軍艦部右側にあったシャッターダイヤルを、マウント部にリングという形で配置してあります。

横走り布幕シャッター

OM707・OM101・OM2000を除き、OMのシャッターは横走り布幕シャッターです。

大型のクイックリターンミラー

小型化してもミラー切れが起きないよう、大型のクイックリターンミラーが搭載されており、ミラーボックスも大容量になっています。また、ファインダー倍率は0.92倍、視野率97%と、OM-1が登場した時代では優れたファインダー性能を備えていました。

着脱式アクセサリーシュー

M-1・OM-1・OM-1N・OM-2・OM-2Nは、アクセサリーシューが着脱式になっています。このアクセサリーシューを替えることにより、OM-2Nの専用ストロボをOM-2で使うこともできます。外観上も大きなポイントになっていると思います。

フォーカシングスクリーン交換可能

ファインダー固定式のOMは、レンズ取り付け部からフォーカシングスクリーンを交換することができます。
[M-1・OM-1(N)・OM-2(N)(SP)・OM-3(Ti)・OM-4(Ti)(Ti BLACK)]

シャッターロックがない

OMには、シャッターロック機構がありません。これは、とっさの時にいつでもシャッターが切れることを優先した結果ということです。

OMの仕様概略

シャッター
露出モード
測光方式
マニュアル
絞り優先AE
プログラムAE
M-1
OM-1
□機械式
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル 中央部重点平均測光     -     -
OM-1N □機械式
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル 中央部重点平均測光     -     -
OM-2 □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
    -
OM-2N □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
    -
OM-2SP □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
□プログラムAE
スポット測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
OM-3 □機械式
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル 中央部重点平均測光
スポット測光
マルチスポット測光
    -     -
OM-3Ti □機械式
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル 中央部重点平均測光
スポット測光
マルチスポット測光
    -     -
OM-4 □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
中央部重点平均測光
スポット測光
マルチスポット測光
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
スポット測光
マルチスポット測光
    -
OM-4Ti
OM-4Ti BLACK
□電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
中央部重点平均測光
スポット測光
マルチスポット測光
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
スポット測光
マルチスポット測光
    -
OM10 □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
*アダプターが必要
□絞り優先AE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
    -
OM20 □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
    -
OM30 □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
    -
OM40P □電子制御
□横走り
□布幕シャッター
□マニュアル
□絞り優先AE
□プログラムAE
中央部重点平均測光
ESパターン測光
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
ESパターン測光
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
ESパターン測光
OM101 □電子制御
□上下走行
□金属シャッター
□マニュアル
*アダプターが必要
□絞り優先AE
□プログラムAE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
OM707 □電子制御
□上下走行
□金属シャッター
□マニュアル
*MFレンズ装着時
□プログラムAE
中央部重点平均測光 中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
中央部重点平均測光
(TTLダイレクト測光)
フラッシュ※1
自動巻上げ
フォーカシング
   スクリーン
使用電池
外装材質
M-1
OM-1
□マニュアル発光 □ワインダー
□モータードライブ
   ※2
交換可 H-D型水銀電池×1
[代替]
電池アダプター
MR-9(電圧変換型)
+
SR43
真鍮
OM-1N □マニュアル発光
□外光式オート
□ワインダー
□モータードライブ
交換可 H-D型水銀電池×1
[代替]
電池アダプター
MR-9(電圧変換型)
+
SR43
真鍮
OM-2 □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光※3
□ワインダー
□モータードライブ
交換可 G-13型銀電池×2
または
SR44×2
真鍮
OM-2N □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□ワインダー
□モータードライブ
交換可 SR44×2
または
LR44×2
真鍮
OM-2SP □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□ワインダー
□モータードライブ
交換可※4 SR44×2
または
LR44×2
真鍮
OM-3 □マニュアル発光
□外光式オート
□ワインダー
□モータードライブ
交換可※4 SR44×2
または
LR44×2
真鍮
OM-3Ti □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□スーパーFP発光
□ワインダー
□モータードライブ
交換可※4 SR44×2
または
LR44×2
チタン
OM-4 □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□ワインダー
□モータードライブ
交換可※4 SR44×2
または
LR44×2
真鍮
OM-4Ti
OM-4Ti BLACK
□マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□スーパーFP発光
□ワインダー
□モータードライブ
交換可※4 SR44×2
または
LR44×2
チタン
OM10 □マニュアル発光
□外光式オート
□ワインダー 交換不可 SR44×2 プラスチック
OM20 □マニュアル発光
□外光式オート
□ワインダー
□モータードライブ
交換不可 SR44×2
または
LR44×2
プラスチック
OM30 □マニュアル発光
□外光式オート
□ワインダー
□モータードライブ
交換不可 SR44×5 プラスチック
OM40P □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□ワインダー
□モータードライブ
交換不可 SR44×2
または
LR44×2
プラスチック
OM101 □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□ワインダー
□モータードライブ
交換不可 単4乾電池×4 プラスチック
OM707 □マニュアル発光
□外光式オート
□TTL自動調光
□スーパーFP発光
□ワインダー
□モータードライブ
交換不可 単4乾電池×4 プラスチック

※1: Tシリーズエレクトロニックフラッシュ、または、フルシンクロフラッシュF280使用時。

※2: M-1、OM-1前期型の底板はワインダー、モータードライブ非対応。使用するには底板を交換する必要がある。

※3: クイックオート310でもTTL自動調光が可能。

※4: 「フォーカシングスクリーン2-4」および「フォーカシングスクリーン2-13」使用可能。

OMのライバル機

スペックや発売時期、価格が近い機種がライバル機ということになります。(結構、主観的です。)

OM-1N
ニコンFM2
ペンタックスMX
ミノルタXG-E
キヤノンAE-1
「機械式シャッターのマニュアル機」としては、『ニコンFM2』と『ペンタックスMX』が、ほぼ同様のスペックです。『ミノルタXG-E』と『キヤノンAE-1』はAE機でマニュアル機ではないのですが、価格帯が同じなのでセールスにも影響があったと思われます。ちなみに、OM-1Nが発売されたころ、ミノルタでは機械式シャッターのカメラはは生産していませんでした。
OM-2N
ニコンFE2
ミノルタXD
キヤノンA-1
コンタックス139クォーツ
OM-2Nの価格帯には、各社独自のAE機がラインナップされていました。『ニコンFE2』は最高シャッター速度1/4000・ストロボ同調速度1/250、『キヤノンA-1』・『ミノルタXD』は、シャッター速度優先AE、絞り優先AEの両方が可能なデュアル機で、際立ったスペックを持っていました。『コンタックス139クォーツ』は発売時期が近かったような記憶があります。
OM-2SP
キヤノンAE-1P
スポット測光を搭載した同時代のカメラを見つけるのは困難です。プログラムAEが可能という点では、『キヤノンAE-1P』がライバル機だったと思います。
OM-3(Ti)
ペンタックスLX
ニコンF3
他社のフラッグシップ機とは趣きが異なるOM-3。生産が終了してから異常な人気が出たモデルなので、単純に比較できないことは確かですが、オリンパス社の記念モデルとしてチタン外装のOM-3Tiとして復活したことから、『ペンタックスLX』ないし『ニコンF3』に伍すると考えます。
OM-4(Ti)
ニコンFA
発売当時、分割測光の『ニコンFA』とマルチスポット測光のOM-4が激しく競り合ったことから、間違いなく『ニコンFA』がライバル機でしょう。『ニコンFA』の外装はプラスチック製で、質感ではOM-4が勝っています。しかし、『ニコンFA』は、シャッター速度優先AE・絞り優先AE・プログラムAEを搭載したマルチ露出機で、多機能さでは『ニコンFA』が勝っています。
OM10
ミノルタX-7
ニコンEM
キヤノンAV-1
ペンタクスMV
『ミノルタX-7』と激しくセールスを競っていたのを思い出します。