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■ズイコーレンズ

名前の由来

オリンパスの前身である国産顕微鏡メーカー・高千穂製作所時代、写真用レンズを専門に研究する瑞穂光学研究所が設立されたのが昭和10年のことです。翌年、75mmF3.5,75mmF4.5,105mmF4.5の写真用レンズが開発され、研究所の名称(瑞光)から『ズイコー(ZUIKO)』と命名され、ズイコーレンズの歴史が始まりました。
その後、カメラ用のレンズはズイコー名となったのですが、35ミリレンズ交換式AF一眼レフ(OM707)用のレンズ以降、単に『オリンパスレンズ』となりました。近年、レンズ交換式のデジタル一眼レフに『ズイコー・デジタル』というブランドでズイコー名が復活しました。

■レンズブランド

ニコン
Nikkor
ニッコールはニコンの光学レンズ全般に用いられているブランド名です。35ミリMF一眼レフ用のレンズはFマウントで、旧式のニッコールは絞り環にカニの爪のような開放測光のためのカプラーがついています。その後、Ai方式になり、カプラーのないAiニッコールになりました。
キヤノン
Canon FL/FD
MF機はスピーゴットマウントのFLマウントとなっており、レンズもFLレンズと呼ばれました。後に、レンズのロック機構が変わりFDレンズとなりました。 マルチコーティングが施されたレンズには、「S.S.C(スーパー・スペクトラ・コーティング)」の表記があります。
ミノルタ
Rokkor
ミノルタ発祥の地「六甲山」に由来します。スクリューマウントのSマウントからバヨネットマウントのMCマウント、MDマウントに発展し、レンズもこれに対応してMCロッコール、MDロッコールと呼ばれています。
ペンタックス
Takumar/PENTAX
M42スクリューマウントのレンズのブランド名はTAKUMAR、バヨネットのKマウントレンズのブランド名はPENTAXです。 マルチコーティングが施されたレンズには、「SMC(スーパーマルチコーティング)」の表記があります。
コニカ
HEXANON/HEXAR
高性能タイプのレンズにはHEXANON、標準・普及的仕様のレンズにはHEXARというようにブランド名を使い分けていました。
フジカ
FUJINON
富士フィルムのレンズ用ブランドです。現在、35ミリ一眼レフ用のフジノンレンズは生産されていませんが、コンパクトカメラ、中判・大判カメラ用のフジノンレンズは生産されています。マルチコーティングが施されたレンズには、「EBC(エレクトロ・ビーム・コーティング)」の表記があります。
トプコン
TOPCOR
トプコンのレンズブランドです。

※同じブランドでもマウントが異なっていたり、同じマウントでも測光方式が異なっていたり等、なかなか複雑です。ここでは、代表的なレンズの概略を紹介しています。

※35mm用のZUIKOレンズは、「OMマウント」のほか、オリンパスFTL用の「M42スクリューマウント」があります。

ズイコーレンズの基本構造

OMマウントは約30年間不変でした。測光方式や露出モードにより、絞り伝達系を変更したレンズが多い中、ズイコーレンズは、全OMボディーで開放測光ができます。

絞り環がレンズの先端についている

OMのボディーはレンズマウント部にリング状のシャッターダイヤルが位置しています。このシャッターダイヤルを操作する時邪魔にならないように、絞り環はレンズ先端部分についています。(マウント側についているレンズもあります。)
また、全てのレンズにプレビューボタンが備わっておりプレビューが可能になっています。レンズを外して鏡胴内を覗くと、絞り羽根が格納されいることがよくわかります。他社製品には、逆に、絞り込まれているものがあります。

絞り環がマウントよりについている

■90mmマクロ、ズームレンズは、絞り環がマウントよりにあります。

■ズームレンズは、絞り環とピントリングの間にズームリングがあります。

■ズームレンズには、ズーミングに応じレンズ鏡胴の長さが変わるタイプと一定のタイプとがありま
 す。

■ズームレンズには、開放F値が一定のタイプと可変するタイプとがあります。

ダブルヘリコイド構造を持つレンズ

左は無限遠の時、右は最短撮影距離の時のレンズ鏡胴の様子です。
このような構造により、コンパクト化が図られています。特に、マクロレンズは、レンズの先端部だけが繰り出される構造が一般的ですが、ズイコーのマクロレンズは、ピントリング部も可動します。

■50mmF3.5,50mmF2,90mmF2,180mmF2.8,300mmF4.5,400mmF6.3

レンズ名とレンズエレメント数

ズイコーレンズには、「F.ZUIKO」とか「G.ZUIKO」とかあります。「ZUIKO」の前のアルファベットは、レンズのエレメント数を表しています。「F.ZUIKO」なら6枚構成のレンズ、「G.ZUIKO」なら7枚構成のレンズということになります。しかし、この表記もズイコーレンズのマルチコーティング化が標準的な仕様になると廃止され、単に「ZUIKO」となりました。

■「E」‥5枚構成 「F」‥6枚構成 「G」‥7枚構成 「H」‥8枚構成

ズイコーレンズのコーティング

OM用のズイコーレンズの最初の設計は1960年代です。当時は単層コートしか施されていませんでした。1970年代に入ると各社レンズのマルチコートを競い合うようになりました。マルチコートが施されたズイコーレンズには「MC」という表示がつき、順次、マルチコート化されました。そして、OM-1N/OM-2Nが発売される頃には、ズイコーレンズのマルチコート化が普通になり、「MC」という表示も省略されるようになりました。
初期のズイコーレンズには「銀枠」と呼ばれる銀色の飾りが、レンズ先端または絞り環についていましたが、この頃のコーティングはモノコートです。そして、レンズ名に「MC」という表記が加わるようになると、モノコートとマルチコートの区分が分りやすくなります。単に「ZUIKO」と表記されているレンズはマルチコート化されているというのが原則なのですが、レンズ枚数の多いズームレンズは、モノコート時代から、単に「ZUIKO」という表示でしたので、「ZUIKO」と表示されているレンズ全てがマルチコーティングされているわけではありません。また、マルチコーティングが標準的になると「銀枠」も省略されましたが、「銀枠」ではないからといってマルチコーティングされているとは限りません。「銀枠」が省略されたデザインでも「G.ZUIKO」というのもあります。当然、モノコートです。
同じレンズでもモーノコートタイプとマルチコートタイプとがあるズイコーレンズが多い中、G.ZUIKO 28mm F3.5・E.ZUIKO 135mm F3.5・ZUIKO ZOOM 75-150mm F4は、最後までマルチコート化されませんでした。

OMシステム・ズイコー交換レンズグループ・純正フィルター

フィルターはkenkoやmarumiといったサードパーティ製を使うことが多いと思います。OMシステムには、純正のフィルターがありますが、正直いってあまり気にしていませんでした。しかし、ある日、純正フィルターを装着したズイコーレンズを見ると、レンズ鏡胴の塗装とフィルターの塗装がほとんど同じで、デザイン的には最も美しいということに気がつきました。サードパーティ製のフィルターも製造時期によって、デザインも違うので一概には言えませんが、最近のモデルで比較してみると、kenko製はつや消しブラック塗装、marumi製は光沢のあるブラック塗装なのですがズイコーレンズの塗装よりもつやがあります。また、広角レンズ用にフィルター枠の厚さが薄いモデルも出ていますが、オリンパス純正フィルターは、薄目なので広角レンズのけられも考慮された設計になっていると思います。ズイコーレンズとデザインのマッチングという観点からするとTokina製のフィルターが結構合います。

オリンパス純正フィルター(49mm)

オリンパス純正フィルター

トキナー製フィルター(55mm)

トキナー製フィルター

標準レンズの被写界深度目盛り環

ズイコーレンズは、マウント部に被写界深度を示す目盛りがついています。多くのズイコーレンズでは、この被写界深度目盛り環がマウント部を覆っていて、外観上は一体形成のように見えます。しかし、ZUIKO 50mm F1.4とF1.8は、マウント部が露出した構造になっており、モノコートのG.ZUIKO 50mm F1.4やF.ZUIKO 50mm F1.8のデザインとは異なっています。

G.ZUIKO 50mm F1.4

G.ZUIKO 50mm F1.4

ZUIKO 50mm F1.4

ZUIKO 50mm F1.4

※オリンパス純正フィルターとkenko製フィルターの厚さの違いにも注目して下さい。

※銀枠があるデザインと銀枠のないデザインの違いが分ります。