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■OLYMPUS OM-2シリーズ

OM-2

OM-2N

OM-2SP

世界初『TTLダイレクト測光』の電子制御シャッターを搭載した絞り優先AE機

普通の絞り優先AE機は、ミラーアップする直前に測光した値を記憶回路に収め、そのデータに基づきシャッター速度を制御します。『OM-2』は、先幕の走行と同時に測光を始め、適正露出になったところで後幕が走行してシャッターを閉じます。これは、フィルム面からの反射光を測光することにより可能となります。

測光経路

普通のAE機(OM-2のマニュアル)

・レリーズ

・ミラーアップする直前の測光値を記憶

・記憶した測光値にもとづきシャッター速度を
 制御

・先幕走行/後幕走行

TTLダイレクト測光

・レリーズ

・ミラーアップ(測光開始)

・シャッター先幕走行

・積算回路が適正露出になると、後幕が走行

マニュアル時は、ペンタプリズム部に配置されたCdsで測光し、オート時は、ミラーボックス下部に設置されたSBC(SPD)で測光します。この様に2系統の測光経路となっています。

TTLダイレクト測光では、フィルム面からの反射光を測ることになりますが、高速シャッター時はフイルム面からの反射だけではレスポンスが間に合わないので、シャッター先幕にフイルム面と同じ反射率になるように白と黒のドットでランダムにパターンが印刷してあり対応しています。

シャッター先幕走行開始から後幕走行開始までの間に光が変化しても適正露出が得られます。

TTLダイレクト測光の利点

①レリーズ後、光線が変化しても適正露出を得られる

②ストロボ光のTTL自動調光できる

③測光値の記憶回路を省略できる

④絞り値の連動機構がないレンズでも適正露出が得られる

etc.

各モデルの特徴

OM-2

機械式シャッターのマニュアル機であるOM-1をAE化したのが『OM-2』です。ボディーシェルはほぼOM-1と同じで、小型・軽量のAE一眼レフとなっています。『OM-2』には世界初の「TTLダイレクト測光」が搭載され、他のAE機と一線を画しました。

諸元

●形式

35ミリTTLダイレクト測光式一眼レフ

●シャッター

電子制御布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
オート時・60~1/1000秒
マニュアル時B、1~1/1000秒
FP・X(1/60)接点

●ファインダー

視野率97パーセント 倍率0.92倍
フォーカシングスクリーン交換可能

●測光方式・露出計

TTL中央重点平均ダイレクト測光
指針式露出計
EV-5.5~17(ISO100・F1.2)

●フィルム感度

ISO12~1600

●巻き上げレバー

巻き上げ角150度 予備角30度
分割巻上げ可能

●使用電池

G-13型銀電池2個

●サイズ

136ミリ(W)×83ミリ(H)×50ミリ(D)

●重量

520グラム

SBC

ミラーボックス下部にフイルム面に向かってSBCが2個設置されています。 SBCは「シリコン・ブルー・セル」の略で、製造メーカーであるシャープの商品名です。SPD(シリコン・フォト・ダイオード)と同じ。

アクセサリーシュー取り付け部

アクセサリーシューは『SHOE2』。クイックオート310でTTL自動調光が可能。

シャッターリセット

電池が消耗した時、クイックオート310使用時露出不足になった時は、ミラーアップします。この場合は、シャッターリングを回し「RESET*」をボディーの指標にあわせて復帰します。

バッテリーチェックランプ

電子制御シャッターを搭載しているので、電池が消耗すると撮影できなくなるので、背面上部にバッテリーチェックランプがついています。

←OM-2取り扱い説明書の注意書き

OM-2とアクセサリーシュー

OM-2は、通常、『シュー2』を使いますが、OM-2Nの専用ストロボとして、後に発売されたTシリーズエレクトロニックフラッシュをTTL自動調光で使用するためには、『シュー3』を使います。

アクセサリーシュー2

クイックオート310のTTL自動調光可

アクセサリーシュー3

クイックオート310およびTシリーズエレクトロニックフラッシュのTTL自動調光可のTTL自動調光可

OM-2N

諸元

●形式

35ミリTTLダイレクト測光式一眼レフ

●シャッター

電子制御布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
オート時・120~1/1000秒
マニュアル時B、1~1/1000秒
FP・X(1/60)接点

●ファインダー

視野率97パーセント 倍率0.92倍
フォーカシングスクリーン交換可能

●測光方式・露出計

TTL中央重点平均ダイレクト測光
指針式露出計
EV-6~18(ISO100・F1.4)

●フィルム感度

ISO12~1600

●巻き上げレバー

巻き上げ角150度 予備角30度
分割巻上げ可能

●使用電池

SR44・2個

●サイズ

136ミリ(W)×83ミリ(H)×50ミリ(D)

●重量

520グラム

OM-2からの主な変更点

オート時の最長シャッター速度が約120秒

リセットがオート/マニュアル切り替えスイッチの操作で簡単になった

Tシリーズ・エレクトロニックフラッシュ使用時、充電完了するとファインダー内の赤いL

EDが点灯

Tシリーズ・エレクトロニックフラッシュ使用時、TTL自動調光正常発光・外光式オート

正常発光=ファインダー内の赤いLEDが点滅

Tシリーズ・エレクトロニックフラッシュ使用時、自動的にフイルム感度がセットされる

Tシリーズ・エレクトロニックフラッシュの電源をONにすると自動的にX接点に切り替わる

データバックとカメラをコードでつなぐ必要がない

露出補正中ファインダー内に「露出補正マーク」が表示されるようになった

アクセサリーシューが標準装備(OM-2は別売り)

「フォーカシングスクリーン1-13」が標準装備

OM-2Nのアクセサリーシュー

OM-2Nではエレクトロニックフラッシュとの親和性が強化され、各種電気信号を伝達するための接点が増設されています。
エレクトロニックフラッシュを離して使う場合、TTLオートコードを接続する専用のシューが用意されています。

-アクセサリーシュー取り付け部-
OM-2より接点が1つ多い。

『SHOE4』と『SHOE type4』

OM-2Nのファインダー表示とリセット

AUTO時のファインダー表示
MANUAL時は、シャッター速度表記部分が格納され、定点部分だけが、視野に入るようになっています。露出補正を示す表示が追加されました。

リセット
OM-2は、シャッターダイヤルにリセットポジションが設けられていましたが、OM2-Nはメインスイッチでリセットができるようになっています。

☆Tシリーズ・エレクトロニックフラッシュ使用時、露出不足になってもミラーアップしなくなりました。

☆OM-2N発売の頃、ズイコーレンズのマルチコーティング化が標準仕様になっています。

OM-2SP

撮影モードと測光方式

マニュアル露出

スポット測光

絞り優先自動露出

中央重点平均ダイレクト測光

プログラム自動露出

中央重点平均ダイレクト測光

諸元

●形式

35ミリTTLダイレクト測光式一眼レフ

●シャッター

電子制御布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
オート時・60~1/1000秒
マニュアル時B、1~1/1000秒
FP・X(1/60)接点

●ファインダー

視野率97パーセント 倍率0.86倍
フォーカシングスクリーン交換可能

●測光方式・露出計

オート/プログラムAE時

 TTL中央重点平均ダイレクト測光

マニュアル時

 スポット測光
LCD表示
EV-5~18(ISO100・F1.4)

●フィルム感度

ISO12~1600

●巻き上げレバー

巻き上げ角130度 予備角30度
分割巻上げ可能

●使用電池

SR44またはLR44・2個

●サイズ

136ミリ(W)×84ミリ(H)×50ミリ(D)

●重量

540グラム

測光経路

OM-2・OM-2Nは、マニュアル時とオート時で測光経路が異なっていました。また、ファインダーに表示されるシャッター速度もダイレクト測光ではありませんでした。そのため、実際のシャッター速度とファインダーに表示されたシャッター速度が異なることがありました。

OM-2SPでは、クイックリターンミラーをハーフミラーにし背面にサブミラーを設けることにより、常に同じ経路で測光します。

ファインダーアイピースからの逆入光の影響を受けやすかったOMの測光系の改善が実現しました。また、明るいフォーカシングスクリーン(2-4,2-13)を装着しても、露出計の誤差はありません。

マニュアル露出

内蔵露出計はスポット測光となり、ファインダー内のほぼスプリットマットの範囲を測光します。

絞り優先自動露出

中央重点平均測光であるTTLダイレクト測光により電子シャッターを制御します。また、クイックリターンミラーをハーフミラーにして背面のサブミラーで反射した光をミラーボックス下部のSBCで測光した結果をファインダー内に表示します。

プログラム自動露出

絞り込む段数を指示し、絞り込みながら測光し所定の絞りになったら絞り込みを停止し、ダイレクト測光により、さらに正確に絞りを制御します。 ※直接絞り値を指示するのではなく絞り込む段数を指示する方式のため、既存のズイコーレンズが使用できます。また、慣性による絞り込み過ぎを防ぐため絞込みレバーにガバナーが設けられています。そのため、若干、タイムラグが生じます。
※PEN FシリーズのTTLナンバー方式に類似していますね。

【プログラム自動露出とズイコーレンズ】

50mmF1.2,50mmF1.4,75~150mmF4,
35~105mmF3.5

ファインダー表示と実際のシャッター速度は異なるが適正露出は得られる。

250mmF2,350mmF2.8,600mmF5.6,
1000mmF11

プログラム自動露出では使用できない。
絞り優先自動露出は使える。

ファインダー内表示

OM-2・OM-2Nは指針式の表示でしたが、LCDによるバーグラフ表示に変更されました。OM-4もLCDによるファインダー内表示ですが、枠下の横バーグラフとなっています。

OM-2・OM-2Nは、画面にシャッター速度表示・定点が重なっていましたが、OM-2SPでは画面外になっています。

右手側上部全面にLCD表示のための採光窓が設けられています。また、ファインダー内照明のためのスイッチは、マウント・エプロン部にあります。

外観

『OLYMPUS』のロゴは、ペンタプリズムの斜面に表示されているので、他のOMとは異なった印象を受けます。ちなみに、キヤノンF-1と同じ位置です。

OM-2・OM-2Nでは、Tシリーズ・エレクトロニックフラッシュをカメラ本体から放して使う場合、アクセサリーシューを取り替えてオートコードを接続していました。OM-2SPのアクセサリーシューは固定式なので、ボディー前面にオートコード接続用の端子が設けられています。

OM-2Nまで機械式のセルフタイマーでしたが、OM-2SPは電子式セルフタイマーとなっています。電子式セルフタイマーはOM10以降のAE機の標準仕様となっています。赤窓のデザインはOM-4Tiに継承されました。

☆OM-2Nまでフィルム巻き戻しボタンはボディー前面に配置されていましたが、OM-2SPではシ
 ャッターボタンの近くに配置しています。