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■OLYMPUS OM-3シリーズ

OM-3

OM-3Ti

マルチスポット測光を搭載した機械式シャッター・マニュアル機

各モデルの特徴

OM-3

諸元

●形式

メカニカルシャッター式35mm一眼レフカメラ

●シャッター

機械制御布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
B、1~1/2000秒
X(1/60)接点

●ファインダー

視野率97パーセント 倍率0.84倍
フォーカシングスクリーン交換可能

●測光方式・露出計

中央重点平均測光、スポット測光切換式
マルチスポット測光機能搭載
LCD表示
EV0~19(ISO100・F1.2)

●フィルム感度

ISO6~3200

●巻き上げレバー

巻き上げ角130度 予備角30度
分割巻上げ可能

●使用電池

LR44またはSR44型銀電池・2個

●サイズ

136ミリ(W)×84ミリ(H)×50ミリ(D)

●重量

540グラム

1983年に登場したOM-4が測光機能を強化しさらに電子化を進めたAE機であるのに対し、OM-3はマルチスッポト機能を搭載した機械シャッター式マニュアル露出カメラです。操作上はOM-4のマニュアル時と同じであり、通常時は中央重点平均測光となり、この点ではOM-1と同じといえます。しかし、本機は「プロの感性に対応する表現能力の獲得」と「信頼性の実現」をコンセプトに開発されたことから、単なるOM-4の機械式バージョン、OM-1のマイナーチェンジバージョンではありません。

本機は機械制御式シャッターを搭載していますが、これは、OM-1に搭載されたシャッターに多くの変更を加え精度や信頼性を向上させています。OM-1の秒時の制御は、高速側はカム、低速側はスローガバナーによっていますが、OM-3では、高速側も高速ガバナーに変更されています。さらに、シャッター機構のユニット化が進められて、メンテナンス性の向上が図られています。

測光系は、ハーフミラー化したクイックリターンミラーからの光を背面に設けられたサブミラーでミラーボックス下部の受光素子に導く方式のため、OM-1で弱点とされたファインダーからの逆入光の影響が解消されています。

真鍮製の外観はOM-4のレイアウトを継承しており、各所に防滴シーリングが施され、また、本機ではセルフタイマーが省略されているなど、プロの使用を強く意識したものになっています。

この様に、測光機能の強化やシャッターの強化、過酷な使用にも耐えられるような構造を実現したOM-3でしたが、専用ストロボを使用してもTTL自動調光はできず外光式オートとなってしまい、やや使い勝手は悪かったようです。

OM-3Ti

1984年に発売されたOM-3は、営業的にはあまり芳しくなく短期間で生産終了となりました。その後、中古市場でOM-3の人気が沸騰し価格が高騰したことなどから復活を望む声が高く、オリンパス創立75周年記念モデルとしてOM-3Tiが発売されました。その名の示すとおり、外装をチタンで覆い表面に窒化チタン皮膜をプレーティグしたOM最強の外装となっています。このチタン化により、耐腐食性が向上しさらなる軽量化が実現しています。

他にもOM-3Tiの大きな改良点があります。まず、ストロボの調光関係の強化です。OM-3では、専用ストロボでも外光式オートとしてしか機能しませんでしが、TTL自動調光機能が追加されTシリーズ・エレクトロニックフラッシュの制御が可能になりました。さらに、1/60以下のシャッター速度も使用でき、OMで唯一スローシンクロが可能になりました。一方、1/60より高速側では、フルシンクロフラッシュF280を使用することで、スーパーFP発光による同調が可能になりました。これは、OM-3Tiに搭載されたCPUの能力が、OM-3のものに比べて大幅に向上したことで実現したのです。

そして、モータードライブ2により自動巻き戻しが可能となっています。この機能が使えるのは、OM-3TiとOM-4Tiのみです。

さらに、OM-3Tiには新開発のフォーカシングスクリーン(2-13)が標準装備されていますが、このマットは明るくピントの山がつかみやすく、ファインダーが明るくなったことで、開放F値の暗いレンズを使っても正確なピント合わせが容易になりました。

諸元

●形式

メカニカルシャッター式35mm一眼レフカメラ

●シャッター

機械制御布幕横走りフォーカルプレーンシャッター
B、1~1/2000秒
X(1/60)接点

●ファインダー

視野率97パーセント 倍率0.84倍
フォーカシングスクリーン交換可能

●測光方式・露出計

中央重点平均ダイレクト測光、スポット測光切換式
マルチスポット測光機能搭載
LCD表示
EV0~19(ISO100・F1.2)

●フィルム感度

ISO6~3200

●巻き上げレバー

巻き上げ角130度 予備角30度
分割巻上げ可能

●使用電池

LR44またはSR44型銀電池・2個

●サイズ

136ミリ(W)×84ミリ(H)×50ミリ(D)

●重量

510グラム

OM-3とOM-3Ti

OM-3
OM-3Ti

軍艦部巻き戻しクランク側

OM-3とOM-3Tiの違いが最もわかる箇所です。OM-3では、巻き戻しクランクについているレバーは、ビープ音の消音のためのものです。OM-3Tiは、TTL自動調光やスーパーFP発光機能が付加されたので、このレバーに切り替えレバーの役割を持たせています。バッテリーチェックランプも小型になっています。

OM-3とOM-3Ti

OM-4Ti
OM-3Ti

軍艦部巻き上げレバー側

ほほ同じです。異なる点は、EV値を記憶するMEMO機能動作中を示す赤いランプが<OM-4Tiにはついていますが、OM-3Tiにはついていないという点です。