これからもOM
OMの概要
カメラ編
OM以外のカメラ
>>>μ−U
■L-3
L-3
L−3は、レンズ固定式の35mmフォーカルプレーンシャッター機です。OMとは生い立ちもコンセプトも違うので単純に比較できませんが、搭載されているレンズの性能の高さは、ズイコーレンズ群に勝るとも劣らないでしょう。ある意味、凌駕しているかもしれません。
L−3の特徴であるL型フォルムは、他のカメラとは違った趣きです。デジタルカメラで、ソニーのサイバーショットやミノルタのディマージュがレンズ主体のデザインですが、1992年の発売ということを考えれば斬新であったことは間違いありません。1966年という昔、ミノルタが「エレクトロズームX」というカメラをコンセプト的に試作しましたが市販カメラとしてシリーズ化したのはオリンパスということは、ダイレクト測光の技術を有していたミノルタに先駆けて、オリンパスがOM−2で製品化したことと何か因縁めいたものを感じます。
■主な仕様
●形式
35〜180mmズームレンズ内蔵全自動オートフォーカス一眼レフカメラ
●レンズ
35〜180mm F4.5〜5.6 15群16枚
(EDレンズ1枚使用)
●シャッター
電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
(金属幕シャッター)
1/2000〜15秒・B
※フラッシュ同調速度
 通常:1/100以下、FP発光:全速同調
●ファインダー
倍率:0.75倍 視野率:85% (50mm時)
●ピント調節
TTL位相差方式オートフォーカス
(パワーフォーカス、フォーカスロック可能)
●測光方式
TTL測光方式(ESP測光、中央部重点平均測光、スポット測光)
●露出モード
プログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE,マニュアル露出
●露出補正
±4EV補正可能(1/3EVステップ)
●フィルム感度
ISO25〜5000(DXコードによる自動設定)
●フィルム装填
オートローディング方式
●フィルム巻上げ・巻き戻し
自動巻上げ方式(最高2コマ/秒)
自動巻き戻し
●内蔵フラッシュ
発光量コントロールフラッシュマチック
(ツイン発光管)
発光量:オート時GN28〜1.4 マニュアル時GN20
(ISO100・m)
●電源
3Vリチウム電池(パナソニックCR123AまたはデュラセルDL123A)2本使用
●サイズ
122ミリ(W)×93ミリ(H)×173ミリ(D)
●重さ
960グラム(電池別)
L型フォルム
Lシリーズの特徴であるL型フォルム。
レンズ一体型ということで、最もグリップしやすい形状を追求したらL型になったという感じです。
ビルトインフラッシュ OMシステムのエレクトロニックフラッシュは、GN32(T32)、GN20(T20)であることを考えれば、ビルトインでGN28というのは立派。
特徴 ▲TOP
レンズ
焦点距離
L−3はレンズ固定式なので、OMのように交換レンズはありません。その代わり、35〜180mmのズームレンズが装備されています。広角域から望遠域までカバーできるズームレンズは、ズイコーレンズのラインナップにはありません。現代のズームレンズは広角側が28mmとか24mmですが、レンズのコンパクトさや安定度を考えると35mmが無難な線だったのでしょう。高性能のズイコー35−80mmも同じような理由で広角側を35mmにしたのだと聞いたことがあります。
レンズ構成
このレンズには特殊低分散(ED)ガラスが1枚使用されています。これは色収差を効果的に制御するためのものです。派手な絵づくりとか味のある写真というより、色も輪郭も忠実な再現をするといった感じです。
最短撮影距離
最短撮影距離は全焦点距離で1.2mですが、マクロモードにすると35−120mmでは0.6mになります。これをズイコーレンズと比較してみます。
ズイコーレンズ
焦点距離 最短撮影距離
L−3
最短撮影距離
35mm
0.3m
50mm
0.45m
100mm
0.7m/1m
135mm
1.5m
0.6m
(35-120mm)
※100mmF2は0.7m、F2.8は1m
マクロ以外のズイコーレンズと最短撮影距離を比較すると、広角・標準域ではズイコーレンズ、中望遠・望遠域ではL−3の方が寄れることが分かります。ちなみに、ズイコーズーム75−150mmは1.6mですので、クロースフォーカス機構を備えたズームレンズを除けばL−3は健闘していると思います。
パワーフォーカス
L−3はオートフォーカス機ですが、パワーフォーカスによるピント調節ができます。パワーフォーカスといえばOM707を思い浮かべますが、評判通り使い勝手はよくありませんでした。L−3はというと、カメラをホールドした左手で自然に操作できる位置にパワーフォーカスの調節ボタン(パワーズームと兼用)があり、操作性は向上しています。AFが苦手とする被写体(例えば、縦線がない構図・コントラストのない構図・遠景と近景が重なっているような構図など)では緊急避難的にパワーフォーカスを使うことになりますが、フォーカシングスクリーンにスプリットプリズム部がないのとフォーカシング速度は決して速くないので、やや(かなり?)ストレスを感じます。
パワーズームと兼用のパワーフォーカスボタン→
パワーフォーカスボタン
パワーズーム
L−3のズーミングはパワーズームとなっています。これはOM707用のAFレンズにはなく、レンズ一体型ならではの機能といえます。使用感は、特に急がない撮影の時は楽でいいのですが、やはりズーミングの速度は速くなく‥と思っていたら、パワーズームボタンを強く押すと意外に速くズーミングします。
レンズの明るさ
レンズの開放値はF4.5〜F5.6と焦点距離により可変するタイプで、ずば抜けて明るいレンズというものではありません。フィルムの性能が向上したことや内蔵フラッシュを搭載していることなどを考えると、レンズの大きさ・重さのバランスの点から、特に気にする必要はないかもしれません。
ボディー ▲TOP
L型フォルム
L−3の形状は、フィルムバックを交換できる中判カメラに通じるものを感じます。特に、グリップやワインダーを装着した中判カメラは、ほぼ同じようなシルエットになります。L−3は、さらに一体的にデザインされていますので、グリップしやすくホールド感は悪くありません。おしいと思うのは、外装がプラスチック製ということです。マグネシウム合金でもいいので、金属製だったらと思います。
各操作ボタン
L−3は、ほとんどの機能が電気的に動きます。それゆえに多機能が実現できたのも事実です。反面、スイッチ類が小さく、操作しずらくなっていることも確かです。OMのように全体を小型化しても操作性は犠牲にしないということが、やや後退しているように感じます。L−3をメインに使っているのであれば問題ないのでしょうが、個人的には他のカメラと併用するとなると操作がすんなり思いつかないこともありますので、やや問題です。
測光方式 ▲TOP
ESP測光・中央重点平均測光・スポット測光と、マルチスポット測光を除いてOMの全ての測光方式が搭載されています。シーンによって最適な測光方式を選択できますので便利です。
露出モード ▲TOP
オリンパス唯一のシャッタースピード優先AEが使える
オリンパスは、基本的に絞り優先AEを採用していました。実際、露出も大切ですが、ボケ具合や回折の影響など絞り値を気にして撮影することが多々あります。広角域から中望遠域では、適正露出と同時に最適な像を結ぶ絞り値を決定したいと思いつつシャッターを押しています。さすがに、望遠域のレンズを使う時は、真っ先にシャッター速度を確認します。そういう意味では、シャッタースピード優先AEが搭載されたことにより、操作がワンステップ省けて便利に使えます。
OM707にあったプログラムシフト機能がなくなった
恐らく、シャッタースピード優先AEが搭載されたからだと思いますが、OM707ではプログラムAE時、測光したEV値に合ったシャッター速度と絞り値の組み合わせを、ファインダーで確認しながら選択できるプログラムシフトという機能がありました。これは、絞り優先的にもシャッタースピード優先的にも使えたので便利な機能でしたが、L−3では省略されました。
内蔵フラッシュ ▲TOP
内蔵フラッシュとしては大光量1
L−3の内蔵フラッシュは最大でGN28(ISO100・m)と本格的なものが搭載されています。OM用のエレクトロニックフラッシュT20よりも大光量です。
スーパーFP発光が可能
フォーカルプレーンシャッター機では難しかったフラッシュの全速同調を、OM−4TiでスーパーFP発光で実現しました。このスーパーFP発光ができるのは、FシリーズのエレクトロニックフラッシュとOM−3Ti、OM−4Ti、OM707の組み合わせだけでしたが、L−3の内蔵フラッシュはスーパーFP発光機能を備えています。縦走りシャッターを採用したのでシンクロ速度を高速にするということにとどまらず、スーパーFP発光を搭載したのはうれしい限りです。
発光量コントロールフラッシュマチック
コンパクトカメラに採用されている常にフル発光し被写体との距離に応じて絞りで適正露出を調節するフラッシュマチック方式と、一眼レフ用の発光量を調節するオートフラッシュの利点を備えています。F280が登場した時、OM707との組み合わせで距離情報を活用した制御がされるのではないかと言われていましたが実現しませんでした。L−3の内蔵フラッシュは、AF機の強みを十分活かしたものです。
オートフォーカス ▲TOP
合焦率
AF機なら、合焦率が気になるところです。L−3が発売されたのは1992年で10年以上も前です。ご存知の通り、オリンパスはOM707でレンズ交換式AF一眼レフ市場に参入したものの、その後、事実上撤退しました。OM707はイルミネーターを駆使して、同時期の他社AF機より高い合焦率を誇っていました。L−3が登場したころは、AF一眼レフも成熟しつつあり、各社のAF機の合焦率も上がっていたのは確かですので、合焦率の優劣は定かではありません。普段使っていて、問題なく合っています。もちろんAFでピントを合わせられないこともありますが、当時のAF機としてはこんなものでしょう。当然、現在のAF機と比べると遜色がでてきますが‥。
AF速度
次にAF速度についてですが、はっきりいって速くありません。遅すぎて使い物にならないということではないのですが、現代のAF機と比べればのんびりした感じです。動きの早いスポーツなどは、ついていけないことが多々あります。これは、動体予測機能が備わっていないことが大きな理由ですが、その後のL−30、L−5のAFには動体予測機能がついています。MF機で、必死にピントを合わせる労力とL−3の歩留まりを比較すると、L−3の方が楽な分だけ○です。
フィルム装填・自動巻上げ・自動巻き戻し ▲TOP
オートローディング
L−3のフィルム装填は、フィルム室にフィルムを入れて裏ふたを閉じれば自動的に空送りをして、1枚目がセットされます。OMは、スプーロケットのギアにフィルムの穴を噛ませ巻き取りスプールのスリットにフィルムの先端を差し込む必要があります。正しくフィルムがセットされていないと巻き上げ不良の原因になりますので巻き戻しノブを回してチェックを欠かせませんでしたが楽になりました。かつて、キヤノンはQL機構、ペンタックスはマジックニードルなどフイルム装填を確実に簡単にする独自の機構を採用していました。
自動巻上げ
OMは、基本的に巻き上げレバーによりフィルムの巻上げとシャッターのチャージが行われます。ワインダーやモータードライブは外付けのオプションです。ワインダー2は巻き上げ速度は速いのですが、結構、甲高い作動音がします。L−3の巻上げ音は、ワインダー2に比べれば静かになっています。しかし、OMの巻き上げレバーは分割巻上げが可能ですので、ほぼ音を立てずに巻き上げることができました。
自動巻き戻し
OMシステムで自動巻き戻しができるのは、モータードライブ2とOM−3Ti、OM−4Tiの組み合わせのみです。
クォーツデート機能 ▲TOP
データバック機能
OMは裏蓋をデータバックに交換して、データを写し込みをしました。L−3の裏ぶたはデート機能を備えています。つまり、データバックが標準装備されていることになります。さらに、L−3の裏ぶたには大型の液晶パネルがついており、カメラの設定状況や使用フイルムコマ数が表示されています。デジタルカメラの液晶カラーモニターみたいです。
■μUのリモコンがL−3でも使用できます。
L−3のリモコンを紛失してしまいμUのリモコンを試したところ、問題なく作動しました。近接撮影をする時など、レリーズによるブレを抑えることができるので重宝しています。
□PEN FからOM、そしてレンズ交換式デジタル一眼レフへの流れ
PEN Fの測光は外付けの外光式露出計によっていました。次のPEN FTはTTL開放測光仕様となりましたが、この時、従来のズイコーレンズが使えるようにマウントは不変でした。オリンパスが考え出したのがTTLナンバー方式でした。プログラムAEを搭載したOM−2SPも、OMマウントには一切変更を加えず、ほとんどのズイコーレンズでプログラムAEが可能となるように、ボディーに工夫が凝らされました。PEN FシリーズとOMとの共通性を感じます。
オリンパスは、銀塩カメラではレンズ交換式AF機OM707で事実上AF一眼レフから撤退しました。しかし、縦走りメタルフォーカルプレーンシャッターやAFはLシリーズに受け継がれました。そして、レンズ一体型デジタル一眼レフとしてE−10・E−20が登場しました。LシリーズでAF機能が熟成され、E−10・E−20でデジタル技術が確立され、レンズ交換式デジタル一眼レフE−1が登場しました。不遇のカメラOM707もオリンパスカメラにとっては、非常に重要な機種であったのだと思います。
さて、オリンパスの二代目のレンズ交換式デジタル一眼レフE−300は、ペンタプリズムの出っ張りがありません。フォーサーズシステムは、コンパクト化に有利なフォーマットであることも考えるとPEN Fのデジタルカメラ版とも言えます。
これらは個人的な見方なのでオリンパスの正確な意図はわかりませんが、開発者や方法が変わっても何かしらオリンパスカメラの一貫性を見て取れるようです。また、Lシリーズは銀塩カメラからデジタルカメラに移行するにあたり重要なポジションを占める意義深いものだと思います。
▲TOP
μ-U
μ−U
ジャスピンコニカ・キヤノンオートボーイ・オリンパスXAは、カメラ史に影響を与えたしたと言われています。μ−UはXAのバリアカプセルを踏襲しています。
一眼レフではなく、いずれもコンパクトカメラというところが興味深いと思います。
■主な仕様
●形式
35mmレンズ内蔵35mm全自動オートフォーカスレンズシャッターカメラ
●レンズ
オリンパスレンズ35mmF2.8
4群4枚
●シャッター
プログラム式電子シャッター
●ピント調節
アクティブ式マルチオートフォーカス 0.35mm〜∞
●露出調節
プログラム式電子シャッターによる自動露出調節(2分割測光・スポット測光切替式)
測光範囲 EV1.0〜EV17
●フィルム感度
自動設定(ISO50〜ISO3200)
●フラッシュ
ビルトインフラッシュ
0.35m〜4.1m(ISO100ネガカラー)
0.35m〜8.2m(ISO400ネガカラー)
●電源
3Vリチウム電池(CR123AまたはDL123A)×1
●大きさ・重さ
108mm(W)×59mm(H)×37mm(D)・140g
生活防水
 (JIS保護等級4)
パノラマ撮影可
クォーツデート付
赤外光式リモコン
フォーカスロック可
ケースレスといった特性を最大限に活かせるコンパクトさも隠れた性能だと思います。また、曲線を主にしたデザインもポケットに入れるのに適しています。
▲TOP
■パノラマ撮影
μ-Uは、通常撮影とパノラマ撮影を1本のフィルムに混在することができます。フィルムの撮影枚数も変わりません。パノラマモードでも画角(24mm×35mm換算)は63°ですので写る被写体の広さが広がるわけではありませんが、中望遠レンズでパノラマ撮影したのと同じ効果が得られます。
パノラマ切り替えレバー パノラマの仕組み
水平方向の写る範囲は同じで中心部分をトリミングして拡大するという方法ですが、フォーマットが変わることでずいぶんと雰囲気が違います。
■リモコン
リモコン 赤外光式でL-3にも使用できます。
μ-Uの写りはかなりいい方です。若干、画面四隅の減光を感じることがありますが、画面中心部の画質は極めて良好です。AF性能については、スナップ中心の使用を考えると特に問題はないと思います。シビアに見るとピントが甘いということもありますが、フォーカスロックなど活用せず漫然とシャッターを押していることが原因でしたので、ちゃんと操作をすれば回避できる問題です。
▲TOP
ホームへ
OMの概要・プロローグ
OMの概要・カメラ編
OM-1シリーズ
OM-2シリーズ
OM-3シリーズ
OM-4シリーズ
OM二桁・三桁シリーズ
OMの概要・レンズ編
ズイコー/広角レンズ
ズイコー/標準レンズ
ズイコー/望遠レンズ
OMの概要・アクセサリー編
ファインダーグループ
フラッシュフォトグループ
モータードライブグループ
OMの使い方
OM-1Nの使い方
OM-4Tiの使い方
中古OMガイド
中古OMガイド/ボディー編
中古OMガイド/レンズ編
OM-D E-M5
OMの概要
OMの概要
OMの概要
OMの概要
中古OM二桁・三桁シリーズの販売状況
OMの概要
OMの概要
OMの概要
OMの概要
[PR]NTTデータキュービット アクセス解析&SEM/SEO講座 for オンラインショップ開業/運営