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焦点距離 |
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| L−3はレンズ固定式なので、OMのように交換レンズはありません。その代わり、35〜180mmのズームレンズが装備されています。広角域から望遠域までカバーできるズームレンズは、ズイコーレンズのラインナップにはありません。現代のズームレンズは広角側が28mmとか24mmですが、レンズのコンパクトさや安定度を考えると35mmが無難な線だったのでしょう。高性能のズイコー35−80mmも同じような理由で広角側を35mmにしたのだと聞いたことがあります。 |
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レンズ構成 |
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| このレンズには特殊低分散(ED)ガラスが1枚使用されています。これは色収差を効果的に制御するためのものです。派手な絵づくりとか味のある写真というより、色も輪郭も忠実な再現をするといった感じです。 |
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最短撮影距離 |
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| 最短撮影距離は全焦点距離で1.2mですが、マクロモードにすると35−120mmでは0.6mになります。これをズイコーレンズと比較してみます。 |
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L−3
最短撮影距離 |
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0.6m
(35-120mm) |
| ※100mmF2は0.7m、F2.8は1m |
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マクロ以外のズイコーレンズと最短撮影距離を比較すると、広角・標準域ではズイコーレンズ、中望遠・望遠域ではL−3の方が寄れることが分かります。ちなみに、ズイコーズーム75−150mmは1.6mですので、クロースフォーカス機構を備えたズームレンズを除けばL−3は健闘していると思います。 |
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パワーフォーカス |
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| L−3はオートフォーカス機ですが、パワーフォーカスによるピント調節ができます。パワーフォーカスといえばOM707を思い浮かべますが、評判通り使い勝手はよくありませんでした。L−3はというと、カメラをホールドした左手で自然に操作できる位置にパワーフォーカスの調節ボタン(パワーズームと兼用)があり、操作性は向上しています。AFが苦手とする被写体(例えば、縦線がない構図・コントラストのない構図・遠景と近景が重なっているような構図など)では緊急避難的にパワーフォーカスを使うことになりますが、フォーカシングスクリーンにスプリットプリズム部がないのとフォーカシング速度は決して速くないので、やや(かなり?)ストレスを感じます。 |
| パワーズームと兼用のパワーフォーカスボタン→ |
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パワーズーム |
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| L−3のズーミングはパワーズームとなっています。これはOM707用のAFレンズにはなく、レンズ一体型ならではの機能といえます。使用感は、特に急がない撮影の時は楽でいいのですが、やはりズーミングの速度は速くなく‥と思っていたら、パワーズームボタンを強く押すと意外に速くズーミングします。 |
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レンズの明るさ |
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| レンズの開放値はF4.5〜F5.6と焦点距離により可変するタイプで、ずば抜けて明るいレンズというものではありません。フィルムの性能が向上したことや内蔵フラッシュを搭載していることなどを考えると、レンズの大きさ・重さのバランスの点から、特に気にする必要はないかもしれません。 |
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L型フォルム |
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| L−3の形状は、フィルムバックを交換できる中判カメラに通じるものを感じます。特に、グリップやワインダーを装着した中判カメラは、ほぼ同じようなシルエットになります。L−3は、さらに一体的にデザインされていますので、グリップしやすくホールド感は悪くありません。おしいと思うのは、外装がプラスチック製ということです。マグネシウム合金でもいいので、金属製だったらと思います。 |
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各操作ボタン |
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| L−3は、ほとんどの機能が電気的に動きます。それゆえに多機能が実現できたのも事実です。反面、スイッチ類が小さく、操作しずらくなっていることも確かです。OMのように全体を小型化しても操作性は犠牲にしないということが、やや後退しているように感じます。L−3をメインに使っているのであれば問題ないのでしょうが、個人的には他のカメラと併用するとなると操作がすんなり思いつかないこともありますので、やや問題です。 |
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| ESP測光・中央重点平均測光・スポット測光と、マルチスポット測光を除いてOMの全ての測光方式が搭載されています。シーンによって最適な測光方式を選択できますので便利です。 |
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オリンパス唯一のシャッタースピード優先AEが使える |
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| オリンパスは、基本的に絞り優先AEを採用していました。実際、露出も大切ですが、ボケ具合や回折の影響など絞り値を気にして撮影することが多々あります。広角域から中望遠域では、適正露出と同時に最適な像を結ぶ絞り値を決定したいと思いつつシャッターを押しています。さすがに、望遠域のレンズを使う時は、真っ先にシャッター速度を確認します。そういう意味では、シャッタースピード優先AEが搭載されたことにより、操作がワンステップ省けて便利に使えます。 |
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OM707にあったプログラムシフト機能がなくなった |
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| 恐らく、シャッタースピード優先AEが搭載されたからだと思いますが、OM707ではプログラムAE時、測光したEV値に合ったシャッター速度と絞り値の組み合わせを、ファインダーで確認しながら選択できるプログラムシフトという機能がありました。これは、絞り優先的にもシャッタースピード優先的にも使えたので便利な機能でしたが、L−3では省略されました。 |
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内蔵フラッシュとしては大光量1 |
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| L−3の内蔵フラッシュは最大でGN28(ISO100・m)と本格的なものが搭載されています。OM用のエレクトロニックフラッシュT20よりも大光量です。 |
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スーパーFP発光が可能 |
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| フォーカルプレーンシャッター機では難しかったフラッシュの全速同調を、OM−4TiでスーパーFP発光で実現しました。このスーパーFP発光ができるのは、FシリーズのエレクトロニックフラッシュとOM−3Ti、OM−4Ti、OM707の組み合わせだけでしたが、L−3の内蔵フラッシュはスーパーFP発光機能を備えています。縦走りシャッターを採用したのでシンクロ速度を高速にするということにとどまらず、スーパーFP発光を搭載したのはうれしい限りです。 |
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発光量コントロールフラッシュマチック |
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| コンパクトカメラに採用されている常にフル発光し被写体との距離に応じて絞りで適正露出を調節するフラッシュマチック方式と、一眼レフ用の発光量を調節するオートフラッシュの利点を備えています。F280が登場した時、OM707との組み合わせで距離情報を活用した制御がされるのではないかと言われていましたが実現しませんでした。L−3の内蔵フラッシュは、AF機の強みを十分活かしたものです。 |
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合焦率 |
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| AF機なら、合焦率が気になるところです。L−3が発売されたのは1992年で10年以上も前です。ご存知の通り、オリンパスはOM707でレンズ交換式AF一眼レフ市場に参入したものの、その後、事実上撤退しました。OM707はイルミネーターを駆使して、同時期の他社AF機より高い合焦率を誇っていました。L−3が登場したころは、AF一眼レフも成熟しつつあり、各社のAF機の合焦率も上がっていたのは確かですので、合焦率の優劣は定かではありません。普段使っていて、問題なく合っています。もちろんAFでピントを合わせられないこともありますが、当時のAF機としてはこんなものでしょう。当然、現在のAF機と比べると遜色がでてきますが‥。 |
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AF速度 |
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| 次にAF速度についてですが、はっきりいって速くありません。遅すぎて使い物にならないということではないのですが、現代のAF機と比べればのんびりした感じです。動きの早いスポーツなどは、ついていけないことが多々あります。これは、動体予測機能が備わっていないことが大きな理由ですが、その後のL−30、L−5のAFには動体予測機能がついています。MF機で、必死にピントを合わせる労力とL−3の歩留まりを比較すると、L−3の方が楽な分だけ○です。 |
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オートローディング |
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| L−3のフィルム装填は、フィルム室にフィルムを入れて裏ふたを閉じれば自動的に空送りをして、1枚目がセットされます。OMは、スプーロケットのギアにフィルムの穴を噛ませ巻き取りスプールのスリットにフィルムの先端を差し込む必要があります。正しくフィルムがセットされていないと巻き上げ不良の原因になりますので巻き戻しノブを回してチェックを欠かせませんでしたが楽になりました。かつて、キヤノンはQL機構、ペンタックスはマジックニードルなどフイルム装填を確実に簡単にする独自の機構を採用していました。 |
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自動巻上げ |
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| OMは、基本的に巻き上げレバーによりフィルムの巻上げとシャッターのチャージが行われます。ワインダーやモータードライブは外付けのオプションです。ワインダー2は巻き上げ速度は速いのですが、結構、甲高い作動音がします。L−3の巻上げ音は、ワインダー2に比べれば静かになっています。しかし、OMの巻き上げレバーは分割巻上げが可能ですので、ほぼ音を立てずに巻き上げることができました。 |
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自動巻き戻し |
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| OMシステムで自動巻き戻しができるのは、モータードライブ2とOM−3Ti、OM−4Tiの組み合わせのみです。 |
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データバック機能 |
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| OMは裏蓋をデータバックに交換して、データを写し込みをしました。L−3の裏ぶたはデート機能を備えています。つまり、データバックが標準装備されていることになります。さらに、L−3の裏ぶたには大型の液晶パネルがついており、カメラの設定状況や使用フイルムコマ数が表示されています。デジタルカメラの液晶カラーモニターみたいです。 |
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■μUのリモコンがL−3でも使用できます。 |
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L−3のリモコンを紛失してしまいμUのリモコンを試したところ、問題なく作動しました。近接撮影をする時など、レリーズによるブレを抑えることができるので重宝しています。 |
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□PEN FからOM、そしてレンズ交換式デジタル一眼レフへの流れ |
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PEN Fの測光は外付けの外光式露出計によっていました。次のPEN FTはTTL開放測光仕様となりましたが、この時、従来のズイコーレンズが使えるようにマウントは不変でした。オリンパスが考え出したのがTTLナンバー方式でした。プログラムAEを搭載したOM−2SPも、OMマウントには一切変更を加えず、ほとんどのズイコーレンズでプログラムAEが可能となるように、ボディーに工夫が凝らされました。PEN FシリーズとOMとの共通性を感じます。 |
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オリンパスは、銀塩カメラではレンズ交換式AF機OM707で事実上AF一眼レフから撤退しました。しかし、縦走りメタルフォーカルプレーンシャッターやAFはLシリーズに受け継がれました。そして、レンズ一体型デジタル一眼レフとしてE−10・E−20が登場しました。LシリーズでAF機能が熟成され、E−10・E−20でデジタル技術が確立され、レンズ交換式デジタル一眼レフE−1が登場しました。不遇のカメラOM707もオリンパスカメラにとっては、非常に重要な機種であったのだと思います。 |
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さて、オリンパスの二代目のレンズ交換式デジタル一眼レフE−300は、ペンタプリズムの出っ張りがありません。フォーサーズシステムは、コンパクト化に有利なフォーマットであることも考えるとPEN Fのデジタルカメラ版とも言えます。 |
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これらは個人的な見方なのでオリンパスの正確な意図はわかりませんが、開発者や方法が変わっても何かしらオリンパスカメラの一貫性を見て取れるようです。また、Lシリーズは銀塩カメラからデジタルカメラに移行するにあたり重要なポジションを占める意義深いものだと思います。 |
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