これからもOM
中古OMガイド
ボディー編
■中古OMガイド/ボディー
中古カメラは、メーカー出荷時と異なり状態は千差万別です。カメラは実際に使ってみないと状態がわからないことがありますが(シャッターや露出計の精度など)、磨耗や劣化の程度が目視できる箇所があります。また、これらから、ある程度状態を推測できます。(100%ピタリというわけにはいきませんが‥)
さらに、何故そのカメラを手に入れたいと思うのかによっても、見方が変わります。例えば、コレクションにしたい場合でも、新品同様のレベルを追求するのか、機能はともかく外観が美しいものを探しているのか、機能・外観よりとにかく「ある」ことが重要なのかというように様々なアプローチがあります。
まず、カメラを探す目的をはっきりさせると、意外と簡単で気軽に中古カメラに接することができると思います。
10のチェックポイント ▲TOP
@巻き上げレバー スムーズに巻き上げができるか、巻き上げるとシャッターがチャージされるかチェックします。指あてや化粧カバーが割れている個体もあります。
Aアクセサリーシュー部 アクセサリーシューが割れている個体があります。ペンタ部にアクセサリーシューの跡が残っていたり、へこんでいる個体があります。
Bメインスイッチ 適度のクリック感があるかチェックします。また、スイッチONで露出計やファインダー表示、AE機構が正常に動くか調べます。
C巻き戻しクランク部 巻き戻しクランク部は整っていても、巻き戻し軸が曲がっている場合がありますので、引き出してチェックします。
Dシャッター速度ダイヤル クリック感をチェックします。硬すぎたり、逆にクリック感がない場合は、シャッターと連動するギアの噛み合わせ異常や磨耗が考えられます。
Eマウント部 キズや汚れ具合を見ます。使用頻度の目安となりますが、きれいでも標準レンズをつけっぱなしということもありますので注意。
Fミラーボックス内 クイックリターンミラーに拭き傷やくもりがないかチェックします。また、フォーカシングスクリーンとモルトの状態もチェックします。
Gセルフタイマー部 セルフタイマーレバーがロックしない個体があります。また、セルフタイマー自体が曲がっているものは、一度分解した可能性があります。
Hミラーアップレバー レバーの操作で正常にミラーアップ、復元するかチェックします。
I巻き戻しクラッチ ロックが正常かチェックします。
外観では、キズや塗装の剥げ、アタリの有無をチェックします。また、グッタペルカの剥げや汚れをチェックします。
裏蓋を開けてフィルム室のチェックをします。ここでは、主にガイドレールの磨耗状況と布幕シャッターの状態、モルトの状態を確認します。フィルムガイドピンの歪みやフイルム圧板の状態もチェックします。
中古OMの販売状況 ▲TOP
2005年8月からの1年間、マップカメラの販売状況を振り返ってみます。
M-1
M-1は、1〜2台コンスタントに販売されています。程度の良い個体は7万円台。コンディションが良いとはいえない個体は5万円くらいで出ています。
OM-1
OM-1シリーズでは最も流通しています。並品で12,000〜18,000円くらい。2006年5月以降は、あまり見かけません。
OM-1N
結構、流通は少ないです。かなり使い込まれたと思われる固体が多く、美品クラスは見かけませんでした。
OM-2
2005年末くらいまでは、月に2〜3台は流通していたのですが、最近、なかなか販売されません。使用感のかなりある並品クラスで12,000円〜16,000円くらいでした。
OM-2N
OM-2の販売頻度に比べると1/4くらいでした。OM-2Nも2006年に入ると、めったに販売されていません。使用感のかなりある並品クラスで18,000円くらいでした。
OM-2SP
OM-2シリーズの中でも販売頻度は低く、3〜4ヶ月に1台くらいの出現頻度です。価格は、昨年中は5万円くらいでしたが、2006年に入ると4万円前後のものが多かったです。
OM-3
OM-3は、この1年間で2〜3台くらいしか販売されませんでした。並品クラスで8万〜13万円の値段がついていました。
OM-3Ti
OM-3Tiは、数台販売される時もあれば、まったくない時もあります。1年間で10台くらい販売されたかどうかというレベルです。価格は、2005年の夏は18万台でしたが、秋には20万円を突破しました。2006年に入ると30万円を超えた時期もありました。
OM-4
OM-4は、月に数台は販売されているようです。価格は、1年前は4万台でしたが現在は3万円台になっています。
OM-4TI・OM-4Ti BLACK
OM-4Ti・OM-4Ti BLACKは、OMの中でも流通量が多く、コンスタントに4、5台は販売されています。価格は7万円台で推移しています。2005年中には、8万円台、9万円台の個体もありましたが、最近は見かけません。美品・良品クラスが少なくなったのでしょうか?
モルトプレーンのチェック
OMは3箇所のモルトを点検するようにします。裏ぶたの合わさる溝とヒンジ付近に遮光用のモルトが貼られています。
ミラーボックス上部には、クイックリターンミラーの衝撃を低減する目的でもモルトが使われています。
古くなるとモルトが劣化して、ボロボロになり、しまいには溶けてなくなります。そうなると、光線漏れの原因になります。
機種別ポイント ▲TOP
OM-1・OM-1N
OM-1には、有名な『プリズムの腐食』が見られますので、ファインダー内を確認します。また、TTL露出計がNGのものも多いので注意します。露出計不良は基本的に修理不可なのですが、スペアパーツとして正常な露出計をストックしているカメラ修理専門業者もありますので、運が良ければ修理できます。OM-1、OM-1NともH-D型水銀電池仕様なので、電池アダプター(関東カメラサービス製MR-9電圧変換型)+SR43で代替します。
※『プリズムの腐食』については、大手カメラ修理専門業者では腐食したプリズムの再生を受け付けていますので、補修は可能です。
OM-2/OM-2N/OM-2SP
OM-2も『プリズムの腐食』に見舞われているものが多数ありますので注意します。OM-2SPは、ファインダー内表示のバーグラフのベース部分が経年変化で退色しているものがあります。OM-2シリーズは電子制御シャッターですので、電子基盤が故障すると基盤ごと交換する必要があります。正常な電子基盤をストックしているカメラ修理専門業者でなければ修理不能です。OM-2は、G-13型銀電池を2個使用しますが、G-13の電圧は1.5VですのでLR44が使えたような気がします。(記憶が確かではありません‥)
※『プリズムの腐食』については、大手カメラ修理専門業者では腐食したプリズムの再生を受け付けていますので、補修は可能です。
OM-4/OM-4Ti/OM-4Ti BLACK
初期のOM-4は電池の消耗が激しく、オリンパスのSSで電子回路の補修を受け付けていました。対策済みのものは、CLEAR/MEMOレバーを操作すると電源がONになります。(未対策の場合、この操作では電源が入りません。)OM-4Ti(白)は、外装の塗装が傷つきやすく、また、生産終了から10年以上経ているので、限定修理になる場合があります。
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