タイトル

ポン太の大冒険

出題者

Mika.S

めがね

サッカーボール

サイ

偶然

花火

僕の名前はぽん太、生まれてちょっきり100日目のハムスターだよ。

僕は、いつもにこにこ笑顔一杯の和美お姉ちゃんと一緒に生活してるんだ。お姉ちゃんはコンピュータとかいう、僕には良く分からない白い箱に向かって何時も仕事をしている。だから僕はいつも一人で、新聞紙の切れ端が沢山入った箱の中で遊んでるんだ。和美お姉ちゃんは、疲れたとか言いながら僕を箱から引っ張り出して一緒に遊んでくれる。僕は男の子だから、ちょっと威張ってどんどん走って逃げるんだ。でも、和美お姉ちゃんにすぐ捕まって結局だっこされてしまう。和美お姉ちゃんは、僕が好きなのかな?

今日は和美お姉ちゃんと一緒に動物園に行った。僕はりんごとみかんとパンが入ったかごに一緒に入れられてバスに乗って行ったんだ。僕をみつけて
めがね猿さんが、部屋の中から握手しようと大きな手を伸ばしてきたんだ。和美お姉ちゃんは、お猿さんに「メツ」と言いながら駆け出した。僕はどきどきしながらかごの中で揺られていた。かごからりんごがごろっと転げ出した。
僕はびっくりしてりんごを追いかけようとかごから出たんだ。
和美お姉ちゃんは気づかずにどんどん歩いていく。

「お姉ちゃ〜〜ん」いくら呼んでも和美お姉ちゃんは気づいてくれないんだ。僕は一生懸命走った。その時、空から大きな影が降ってきた。
サッカーボールだ。目の前で大きくはずんでいる。
ぼくは、お姉ちゃんの部屋の中でくるくる廻る風車の中をかけるのが得意だからボールに飛びついた。サーカスのピエロみたいに、よちよちポーズを取りながらボールをうまく転がした。「わーい」和美お姉ちゃんが見えてきたぞ。「もう少し、もう少し」「あれれ?」子供がボールをけっちゃった。おっとっと、おっとっとボールはころころ目がまわるめがまわる。

ここはどこだっけ。。じろっと
サイさんが僕を見た。大きな体でちっちゃな目、興味なさそうにまた向うをむいた。どれどれ今の隙、、おりの外に出なくっちゃ。一生懸命、でもそっと忍び足、忍び足。もう少しでおりの外だ。「あれれ」背中にフーフー鼻息が聞こえるぞ。くるっと後をみた僕の目とサイさんの小さな目がぴたっと出会った。あれれ〜〜。サイさんの角で飛ばされた僕はどんどん、空を飛んでいく。

みんなが小さく見える。どんどん、どんどん 空を飛んで行ったんだ。「助けてくれ〜〜」僕は足をばたばたさせて空を飛んだ。そしてスポッとはまった僕の落ちた場所は偶然和美お姉ちゃんのかごの中だったんだ。やれやれ、やれやれ。

和美お姉ちゃんはなんにも知らないで、りんごはぽん太が食べたのかな
なんて言ってるよ。僕は疲れて、もう眠る事にしたんだ。
帰りのバスの中で、和美お姉ちゃんから「ぽん太起きなさい」て言われてかごから顔を出したら、
窓の向うで大きな
花火がしゅるしゅると音をたてながら、上がって行った。皆、窓の外を見て「きれいだね」て言っている。和美お姉ちゃんも「ぽん太,花火だよ。高く上がるでしょう」と言っている。でも、和美お姉ちゃんは知らないんだ。僕も今日、あの花火のように空高く飛んだんだよ。

今日は生まれて初めての「ぽん太」の大冒険の日だったんだ。