タイトル

ピクニックへGO!

出題者

Miharu.H

おむすび

ひまわり

山小屋

お星様

僕の名前は美晴、みんな女の子のような名前だとからかうけど、気に入ってる。お父さんもお母さんも、都会より田舎が好きだといつも言う。広いのっぱらに二人で居る時、すっごく天気が良くてどこまでも空が広がっているのを見て、子供ができたら男の子でも女の子でも美晴とつけようって決めていたそうだ。だから僕も天気の良い日が大好きだ。子供は皆そうだろうけど。

今日はみんなでピクニックに行った。大事な仲間のミッキーも連れて行った。ミッキーはセントバーナードという種類の
で、僕の体の倍くらいの大きさだ。ミッキーも背中に、リュックを付けてもらって喜んでいる。僕は水筒当番。お母さんがお水は大事だから落さないようにって、首からななめに水筒を下げてくれた。僕は大事な仕事を与えられて、少し背中が真っ直ぐになった。
ミッキもリュックにお弁当を入れてもらっておおいばりだ。大きな
おむすびが3個とミッキの大好きな乾し肉も入っている。

さー、みんなで山のてっぺんまで出発だ。今日は天気が良いから、きっと山に登ったら空がいっぱい広がってるぞ。えっちら、えっちら 水筒がかちゃかちゃ、たぽんたぽん鳴っている。なんかうれしくなって、駆け出した。ミッキーも追いかけてくる。お母さん達が、ずっと下のほうで小さく見えた。お母さん達の後ろには、広い畑が遠くに広がっている。畑一杯に
ひまわりの花が広がって黄色いじゅうたんのようだ。あのじゅうたんにミッキーと乗って、大空を駆け回れたら愉快だな〜〜。

その時ミッキが「ワン」と一声ほえて駆け出した。「ミッキー」僕が追いかけていくと、ミッキーがちっちゃなたぬきの赤ちゃんの背中をなめている。けがをしてるんだ。小さな体でぶるぶる震えながら、丸いおめめを閉じている。「まー、大変」お母さんたちがやってきて、お父さんのリュックから消毒薬を出した。お父さんのリュックは魔法のかばん、なんでも入ってるんだ。「ちょっと痛いけどがまんしな」お父さんはそう言って傷をふいた。たぬきの赤ちゃんの目からなみだがぽろっとこぼれた。「さあ、美晴の出番だよ。お水をあげなさい」僕はどきどきしながら、水筒の水をたぬきの赤ちゃんにのませてあげた。「ここに置いておくと危ないから
山小屋につれていきましょう」お母さんがそう言って、ミッキーのりゅっくに狸の赤ちゃんをそっといれた。「ちょっと急ぐから美晴もミッキーに乗せてもらいな」お父さんがそう言って、僕をブーンと持ち上げた。「わーい」空がぐっと近づいた気がした。それ行け、それ行け僕達は急いで山小屋まで行った。皆で、おむすびを食べてミッキーと赤ちゃんには乾し肉をあげて赤ちゃんも少し元気になった。

「たぬきのお母さんが来てるぞ」お父さんがそう言って指差した先に、心配そうにこちらを見ている大きなたぬきがいた。「もう大丈夫」そう言いながら僕は赤ちゃんをお母さんの所に連れて行った。お母さんにもおみやげだ。乾し肉も少しあげた。ミッキーが優しい目で皆をみている。
たぬきの親子がこちらを何度も振り返りながら、山の中に消えて行った。大きな空がいっぱい、僕等を見ていた。

「どれ、早く帰らないと夜になっちゃうぞ」さー、帰りは超特急、エイホ エイホ ミッキーと一緒に僕達は急いだ。家が近づいてきて、山を振り返ったら大きな空が星空に変っていた。たくさんの
お星様がきらきら輝いて、じっと見ていたらたぬきの親子のように見えたよ。

お星様がありがとうというように、きらっと輝いた。