タイトル

みーたんのおつかい

出題者

Mieko.M

苺のショートケーキ

宝物

ビー玉


みーたんはね、みえこって言うんだよ、本当は。でも、まだ子供だから自分をみーたんって呼ぶんだ。猫のたーくんといつも一緒に遊んでいます。
たーくんは生まれた時からずっと一緒だから大の仲良しなんだよ。
でもね、猫はすぐ大きくなるから、本当はパパより年上なんだって。
いつも眠そうにしてるのは、そのせいかな?ママがね、初めてのおつかいをたのみました。
「みー」ママはもっと縮めて呼ぶんです。

「今夜、パパの誕生日だからケーキを買って来て。もう電話で頼んであるからね」
ママは簡単に言ってるけど、みーたんの家からケーキ屋さんに行くには利根川って
大きな、大きな川を越えるんだ。橋がずっと遠くにあるから、お船で渡るんです。
「たーくんと一緒なら行く〜」みーたんはママに言いました。
「うーん。まーいいか」初めてのお使いは心配だもんね、ママも。
でも、眠たがりのたーくん、みーたんの役にたつかな?たーくんは、男前の猫だけど・・・

ママがリュックと水筒も用意してくれました。でも、リュックじゃケーキがこわれちゃう。
みーたんは、そっとぽっけに
宝物もしまったよ。
だって、今日は大冒険なんだもん。一緒に持っていかないとね。

さー、二人で出発だ。いつもママと乗るお船もちっちゃな二人には随分大きく見えます。
船頭さんが聞きました。「みーたん、ひとりかい?」
「うーん、たーくんも一緒だよ」「そうか、そうか。ごめんね」
船頭さんとみーたんは大の仲良しなんです。

さー、着きました。二人は元気良く船から飛び降りました。
「らんらら、らんらら」ついついスキップしてしまいます。
たーくんは、「にゃーお」まだかなって感じです。
お日様は照ってるし、小鳥達も元気よく鳴いてます。

「お姉ちゃん、ケーキちょうだい」元気良く、みーたんは言いました。
「今日はみーたん、ひとり?」おねえちゃんも、聞きました。
もう〜、たーくん立場がないって顔で椅子でふて寝だよ。
みーたんは真剣な顔でショーウィンドウを眺めています。
苺のショートケーキだ」ごくっと喉がなりました。
ぽっけから
ビー玉を出して、ショートケーキと見くらべました。
これと交換してくれるかな?大切なみーたんの宝物。
きらきら輝いてビー玉が大丈夫って言ってるよ。

「みーたん、着いたよ」お船がごとんと揺れて船頭さんが言いました。
初めての冒険に疲れてみーたんは
を見ていたようです。
夢の中では、みーたんもたーくんもママもパパもみんな同じ大きさでした。
手をつないで楽しそうに歌っていました。「お空いっぱいに広がった
の下、みんなで探しに行こうよ、ランランラン♪♪」くちずさみながら、みーたんは駆け出しました。

片手にはパパのケーキ、もう片方にはショートケーキ
優しいお姉ちゃんが、初めてのお使いのごほうびにくれたんです。
カタコト、カタコト、ケーキが揺れてます。

大丈夫かな、みーたん。たーくんも元気良くかけています。
「にゃーーん」