タイトル

良く来たね

出題者

Megu.O

赤ちゃん

赤いマフラー

キス


奈緒ちゃんは動物が大好きだよ。ちっちゃな頃から大きな夢を持ってました。それは、ママが読んでくれたピノキオのお話、大きなさんのお腹の中にピノキオが入ったって。
ちょっぴり怖かったけど、おなかに入れるような大きな動物今まで見た事がない、一度会ってみたいんだ。

「おばあちゃんが奈緒に早く会いたいって。休みになったら一人で行く?お母さん達は仕事があるから、大晦日まで帰れない」
「これって初めてのお使い?」奈緒ちゃんが聞いたよ。
「分かったよ、ママ。一人で頑張ってみる!カメラのおじちゃんに宜しく」
奈緒ちゃんはおどけて言いました。だって、おばあちゃんの住んでる町、大きな水族館があるんだ。鯨だっているかもしれないもんね。


おっきなおっきな飛行機が奈緒ちゃんの乗るのを待ってました。まるで大きな鯨みたいです。
スチュワーデスのお姉さんに手をひかれて、奈緒ちゃんは飛行機に乗りました。
雲の上を飛行機は進むよ、どんどん、どんどん雲が飛んでいきます。
「わー、ふかふかのお布団みたいだ」奈緒ちゃんは小さな声でつぶやきました。
隣の席で
赤ちゃんが「だーだ」って言いました。
「ごめんね、うるさかった?」奈緒ちゃんはびっくりしました。
「大丈夫よ、お嬢ちゃん。この子もうれしいの。お空を見せてくれない?」
赤ちゃんのママが言いました。

「私がだっこしてもいいの?」
赤ちゃんもふわふわ、雲もふわふわ・・奈緒ちゃんはうれしくなってそっとほっぺに
キスしました。
奈緒ちゃんはママになったようで、ちょっぴりくすぐったい気持ちです。赤ちゃんのほっぺはまっかっか、とっても柔らかくて気持ちが良かったよ。
赤ちゃんもうれしそうに、両手を伸ばして「だーだ、だーだ」って、奈緒ちゃん ママがわり!

飛行機がどんと地面に着きました。
あんなに寒くて
赤いマフラー、ママにしっかり巻いて貰ったのにもう暑いくらいです。
お家でそっと詰めたお土産の
、もう袋の中で溶けちゃったかな?
雪がないと、サンタクロースが来ないかも!

「おばあちゃ〜ん」、心配になった奈緒ちゃんは駆け出しました。
楽しい冬休みになるといいね、奈緒ちゃん。
到着口におばあちゃんの優しい笑顔が待っています。
「奈緒ちゃん、ひとりで偉かったね」