タイトル

お熱かな?

出題者

Maki.S

絵本

ブランコ

うさぎ

さくらんぼ

パソコン


「ちょっと、お熱かな?」まりかがママに言いました。

昨日、公園で遊んだ時雨が降ってきたもんね。
だってブランコがとっても楽しかったんだもん。
まりかの頭よりずっと上まで大きく大きく
ブランコをこいだんだ。
もうそのままお空に飛んでいけそうで、雨が降っても止めたくなかったんだよ。

ママは「だから雨の中で遊んだらダメって言ったでしょ」って言おうとしてやめました。
だって、まりかのまんまるお目めが「ママ、心配させてごめんね」って言ってたんです。

「じゃ〜、ママも一緒におねむしようかな?まりかの好きな
絵本を読んであげる」

「ママね〜まりかは昨日、ぴょん吉とお空を飛んだんだ」
まりかがお話を始めました。ママは絵本を読むのを止めてまりかの話を聞いてあげることにしました。

「ぴょん吉と一緒にシーソーをこいだんだよ」
「ぴょん吉って
うさぎの?」
「そうそう、あたりまえじゃん」まりかちゃん、調子が出てきたね。気のせいか、随分元気になってきた。

「ぴょん吉ったら、もう元気いっぱい。シーソーの上でぴょんぴょんってはねるから、 『危ないでしょ!ぴょん吉!』
ママみたいに怒っちゃった。」まりかが笑って言いました。

「もう、この子ったら」ママは苦笑いです。
「そしたらね〜」まりかが言いました。
「ぴょ〜んってぴょん吉が跳ねた瞬間、まりかとぴょん吉一緒に空に飛び出したんだ。」「もう驚いちゃったよ〜」

「で、どうなったの?」ママは聞きました。
「あわてない、あわてない。ママ、ジュースちょうだい」なんだか、まりか絶好調。ほっぺが真っ赤だよ。

「それでね、びっくりしたけどぴょん吉の背中に乗って、お空へどんどん飛んでった」
「雲さんの上まで飛んでったんだよ。お月様が見えてきた。 そしたらぴょん吉がお月様にはぴょん吉のおじいちゃんが住んでるって」

「二人でお月様見たんだ!そしたら、お月様の中でぴょん吉がお餅をついていた」
「ぴょん吉は『僕に似てるだろ?おじいちゃんなんだ』って、鼻をひくひくさせて自慢そうに言ってたよ」

「ふーん、それからどうしたの?」ママは
パソコンのスイッチを入れながら聞きました。
まりかが考えた、生まれて初めてのお話かもしれないもんね。パソコンに入れておかなくっちゃ。

「それからね、雲さんの上に二人で乗って空を飛んだんだ。私をずっと背中に乗せて、重たいとかわいそうだもんね。ぴょん吉も。どっこいしょっと」

まりかはいつも甘えて「ママ、だっこ」って言ってるけど、ママが大変だって知ってたんだね。
ママはなんだか、うれしくなっちゃった。

「お空のお星様をたっくさん集めて、ママのネックレス作ったの」
「ぴかぴか光ってとってもきれいだったよ」
「ふーん、そのネックレス ママ今度つけてみたいな。」
「お星様は夜でないと輝かないって、ぴょん吉のおじいちゃんが教えてくれた」
「そうだね、お星様はやっぱりお空にあった方がきれいだね」ママも言いました。

「まりか、お熱下がったかな?
さくらんぼ買ってきたから一緒に食べよう」
「さくらんぼ、さくらんぼ うさぎのお目目、うさぎのお鼻 ふんふん、ふんふん」
まりかは両手でさくらんぼを振りながら、勝手にふりをつけて踊っています。

「まりか、今度はママを一緒にお空に連れてって」
「そうだね〜ママは重たいから勘弁してってきっとぴょん吉は言うと思うよ」
「そんな冷たいこと言わないで」

「えへへ」元気にまりかは笑いました。
良かったね、まりかちゃん ほんとはママに甘えたかったのかな?