タイトル

ちっちゃな恋

出題者

やおさん

トマト

くじら

砂漠

スプーン

消しゴム


「やお、ちゃんと宿題やってから遊びに行きなさい」今日もママの大きな声が聞こえているよ〜
「はい、はーい。行ってくるね」調子よく答えて玄関から飛び出してきたやおちゃんは少しやんちゃな女の子なんだ。だからやんちゃの「や」とおんなのこの「お」をとってやおって呼ばれてる。
本当は心の優しい、夢一杯の女の子なんだけどね。ちょっとおっちょこちょいな所がやんちゃに見えちゃうのかな?

次の日、隣の直ねえちゃんちにカナダから男の子がやってきた。
交換留学生っていうんだって。一年間、日本のことを学ぶんだよ。
「ママ、ママ〜交換留学生って何?」
「自分で調べなさい」
ママはいつも冷たいんだよね。調べてみた。
「そうか〜、隣の直ねえちゃんが行ってる高校と交換で勉強をするって約束したカナダの学校から学生が、勉強をしにやってきたんだね。一年間もいるんだ〜」
ママに教えてあげた。
ママが自分で調べなさいって言った時はたいてい自分も知りたいって思っているんだよね。
こんなこと、言うからやおって呼ばれちゃうのかな?

私も交換留学生でカナダに行ってみたいな〜やおちゃんは思った。すぐそんな事思うところがやおちゃんらしいね。

「HI! WHAT’S Your NAME?」頭の上から声が聞こえた。
直ねえちゃんが、ちょっぴりお澄ましの顔で交換留学生を連れてきた。
「やお・・・・・・」緊張して、他の言葉は何も出なかったよ。
「OH!やっほー」 違うんだけどな〜
「My Name Is Leonardo」
「レオ How are you?」今度は挨拶まで言えたよ。
せっかく英会話の学校に行ってるんだもんね。これくらい簡単、簡単。
それから、ママにも挨拶してレオは帰って行った。かっこいいな〜レオにいちゃん。
私、おねえちゃんの学校に入って交換留学生にならなくっちゃ。
少しそそっかしいね。やおちゃん。まず勉強をしないとね。
レオにいちゃん、私の事どう思ったかな?勉強を教えてって言ってみたいな。
なんども、なんどもお手紙を書いては
消しゴムで消して。

「うーん、難しい」
「やお、今日は一生懸命勉強して偉いね〜」
パパがやってきた。
「ヤオはね〜、カナダに留学したいの。だからカナダのこと調べていたんだよ」
「パパ、バンクーバー島って知ってる?ジョンストン海峡は?」
立て続けに聞かれてパパは目を白黒させています。「カナダに有る島かな?」
「そう、夏になったらシャチやクジラが集まってくるんだって。産卵するサケを食べに来るんだよ。凄いな〜」

ヤオちゃん、うっとりしてるとパパが素敵な提案をしてくれた。
「隣にカナダから高校生がやってきてるみたいだね。パパも会ってみたいし、我が家に一回招待しようか?ママ」
「パパは簡単に言うけど、カナダ人にどんな料理だしたら良いか・・」ママは思案顔です。

「ママ、やおも手伝うからお願い!話をしてみたい」
「そう?本当に手伝うのよ?」
「わーい、わーい」やおちゃん、大喜び。レオ君に会えるのがうれしいんだね。
「やお、サラダを作ってくれる?」
トマトを切って、レタスを切って・・・「レオにいちゃん、玉子は食べるかな?」
ドキドキだね、やおちゃん。きっとレオは喜んでくれるよ。
ママがスープを作っている。そうだ、
スプーンも用意しなくっちゃ。
今日はやおちゃん、とっても気がつくね。

直ねえちゃんと直ねえちゃんのママがレオを連れてやってきた。

「はーい、レオ」ママったら調子良いな〜
「やー、やお。やっほー」レオも結構調子が良いね。
でもかっこいいな、きらきら輝いている。
「レオはね〜まだ高校生だけど、いろんな国に行った事があるんだよ」直ねえちゃんが話してくれた。
「どこどこ?教えて」やおちゃん、もう夢中だね。一緒にその国に行きそうな勢いです。
「イギリスにも行ったよ。それからスコットランド」「去年はニュージーランドに行った」
やおちゃん、もっと勉強しておけば良かったな〜って思ったよ。
ニュージーランドってヨーロッパにあったっけ?「レオ、ニュージーランドってどこにあるの?」
レオが隣に座って教えてくれた。少しだけ枯れ草の匂いがした。

レオが言ったよ。「日本はとっても素敵な国だ。自然も一杯ある。カナダもあるけどね」
「レオはジョンストン海峡に行ったことがあるの?」やおちゃんは聞いてみた。
「勿論〜良く知ってるね」
やおちゃん、ほんわか幸せな気分になったよ。
「やおはね〜
クジラが大好き、触ってみたいな。レオは何が好き?」
思い切って聞いてみた。
「僕は動物はなんでも好きだよ。家にはラマがいるんだよ」
みんなビックリ、本当、レオ?大きな庭でラマや牧用犬も飼ってるんだって。かっこいいな〜
ちっちゃなお庭のパパやママも驚いています。

「そうだよ、らくだにも乗ってみたいな。
砂漠をらくだにのってどこまでも進んでいくんだ」
やおはレオと二人、二こぶらくだに乗って、お星様いっぱいの空の下ゆっくり進んでいく自分を想像して、ちょっぴり
ほっぺを赤くしたよ。「月の砂漠を、はーるーばると♪」
もういちど、大きな深呼吸をしてからやおちゃんが元気な声で歌い始めたよ。
レオのほっぺも赤くなった。
みんなも声を合わせて歌い始めた。
「旅のラクダがゆきました 金と銀との鞍置いて 二つ並んで〜♪」