という蛸(たこ)知っていますか?
 カイダコの雌は自分で船(殻)を造りその中に卵を抱え育てながら海洋を漂う珍しい蛸です、冬から春にかけて日本海沿岸で漂着を見ることができます、この殻には神秘的な美しさがあり、寒さの厳しい季節に海岸でこれを探し求めるのもビーチコーミング゙の楽しみの一つです。
  和名は「カイダコ」で、貝(殻)だけは「アオイガイ」と呼んで区別しています、二つ合わせた形が葵(あおい)の葉に似ていることからその名前がつけられました、また英語ではPaperNautilus[紙(薄い殻)のオウムガイ(Nautilus)]と呼ばれ、世界中の温暖な海に分布しています。

  寒い季節になると日本海沿岸で漂着が多くみられますが太平洋沿岸での漂着は少ないようです。また南からの暖流に乗って北上すると言う説もありますが沖縄沿岸ではあまり見かけないそうです。殻の大きさも1cm程から20cmを超える殻まで様々です私が今まで見た最大は23cmでした、最近はなぜか小型化しているようです。
 大量に漂着する年としない年があります、遠くオホーツク海沿岸でも漂着が見られるそうです。また鎌倉沿岸でタコブネの漂着が報告された年もあります。玄海灘の漁師さんの話では沖合いでは季節に関わらず群れをつくって泳いでいるカイダコと遭遇することもあるそうです。

アオイガイ 写真はさかなさんからです
写真左は漂着したばかりのカイダコです上の塊は殻の中に入っていた卵です。
写真中は船上でのあがったばかりのカイダコです、タコは殻が取れない様に両手で抱えている様子がわかります。
写真右は2003年12月に三苫浜(奥は赤岩です)に漂着した時の写真です、タコさんはいませんでしたが入っていた卵は海に戻して殻だけありがたく頂戴しました。

アオイガイ 補修あと タコブネ
 アオイガイの殻は全体的に白く表面は小波状をしていてまるで薄いプラスチックのようです、その造形はまさに芸術的で真冬の寒い朝をおしてでも手に入れたいと思うような不思議な魅力があります。
殻が破損するとタコ自身が特殊な足?(手?)で補修をするようで補修の跡があるアオイガイ(写真中)もまれに見ることがあります。
写真右はカイダコの仲間の「フネダコ」で殻は「タコブネ」と呼ばれています漂着数は大変少なく三苫浜でも一個見つけたのみです、殻はアオイガイと比べやや小型で全体的に黒ずんでいて艶があります。






カイダコを調べていましたら興味ある明治時代の図鑑を見つけました
博物図動物5柔軟類多肢類一覧
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注釈:
 タコブネ又はカイダコ舡魚(タコブネ)
 形は章魚(タコ)に似て薄き殻あり
 天気おだやかなれば海面に浮かび出て
 二脚を帆とし六脚を橈(カイ)とし游行する
 と、まことしやかに書かれています。真っ黒な貝にも違和感を感じます。






サイズ21㎝   割れの無い美品 サイズ22㎝   大型ですが少々割れがある
 
 アオイガイの最大サイズは私の知る限りでは23㎝位までです。このサイズ辺りはミリ単位の背比べになります。
    タコブネは希少
 アオイガイは少なくはなりましたがまだ見つかります、しかしタコブネ(フネダコ)はほとんど見ることはありません。これは十数年前に三苫浜で見つけたものです。

 アオイガイの細工 
 20㎝ほどあるアオイガイの表面に貝殻を貼り付けています。サイトを見た方からの頂きものです。

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 波間の富士壺
   


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