Impression after reading

特にこころ揺さぶられた作品の感想文です。
母          三浦綾子 小林多喜二の母、セキが取材者らしき相手に母としてみた家族愛
を純朴なる東北弁で語って行く。「誰だって、こころの根っこのところは
優しいんだよね。うまいぼた餅つくったら近所に配りたくなるもんね」
「それだのに、人間は、仲良くしたいと思うとおりには生きられんのね。」
落合信彦 落合さんの国際的な小説・評論などは学生時代から驚嘆の思いで読ん
でいたのだが、彼自身のことは何も知らなかった。前述の三浦綾子氏の
「母」にも通じる、家族を多いに感じる作品。どの方向にでも歩ける「ひと」
は、その大部分が「おや」に次いで「せけん」「しゃかい」「こっか」影響され
る。極貧であろうと、超多忙であろうが「おや」で明るくもなり暗闇にもなる
幼き日のこと
青春放浪
井上 靖 偶然のことだが「家族や環境が人の形成に大きく影響していく」作品が続く
この作品も井上靖の特殊な幼き日の環境を「一枚一枚の絵」として表され
ていく。その感受性の強烈さと記憶力の凄さに驚嘆する。氏の性格など知
り、NHKでやってる風林火山を見ると、理解が変わって見えてくる。