松田信幸建築研究所   一級建築士事務所 エコリノベーション Home
環境と暮らし

わが国でも最近になって漸く、環境意識を持つことの必要性が叫ばれるようになってきました。建築生産現場を例にとっていうと、住宅建築等の際に高気密、外断熱の工法が高品質住宅の金科玉条のように扱われ、その普及が進んできているようです。そのこと事態、結果を導き出すプロセスに誤りがなければ奨励すべきことですが、一方の住み手によっての性能発揮如何は置去り状態であること、住み手の意識が住宅のみならず、地球環境の快適性をも左右してしまうという認識を持つことの大切さについて触れたいと思います。
高気密は換気方式とセットであり、空調方式とも含めて考えていかなければ、逆にいろいろな弊害が発生することになります。また外断熱は基本的には24時間空調が前提で考えるべきもので、そうすることで初めてその性能が発揮されることになります。空調機のスイッチの入れ方によっては、むしろ内断熱の方が好ましい場合があり又、地域によっても採用条件が違ってきます。木造とコンクリート造のように蓄熱量の違いとか、屋根の形状も考慮した方が良いでしょう。

このようにある性能を得るには条件にあった装置を上手に採り入れ、そしてそれを上手に使用することで目的が達せられる事は言うまでもありません。然しそれだけで良いでしょうか。今、我々の前に立ちはだかっている基本的な問題はテクノロジー云々ということだけで済まされる問題ではないと思います。もしかするとこの問題を解く糸口は仕様書をよく読むとか、先端技術に取残されてはいけないということではなくて、むしろ先人達が昔から工夫して生活していた中にヒントが隠されているのではないでしょうか。
環境とエネルギーと暮らし方をセットで考えるということは、自然のからくりを考えることだと思います。快適に上手に暮らしながら、且つ必要エネルギーからの廃棄物を減らすには環境意識の普及が広く求められます。火力発電、原子力発電などはそのエネルギーを産み出すために出口側に大量の、或いは危険な廃棄物を出し続けますが、この廃棄物は地球のエネルギー循環システムには元々なかったものです。風船のように閉鎖している地球では、このような人間の営みが続くと生物が生きられる環境は次々と破壊され、それが今も尚、進行し続けています。それらの起因は全て、人間の行為の出口側にある廃棄物です。何かを産み出すということは、産み出すために発生する廃棄物も産み出すということです。 この原因を生み出しているのは私達人間の営みであり、これを何とかしなければならないのも普段の暮らしの姿勢が鍵となります。私達の生活は最早、産業革命以前に戻すことはできない。私達に必要なことは環境の仕組みにもっと目を向けることであり、何を為すかを知ることであります。その結果としてテクノロジーを上手に使用していくことではないでしょうか。環境意識を持つことはその扉であると考えます。どのような生活が理想なのか、受け継いだ地球を次の世代に、或いはどのような地球にしてバトンタッチするのかを真剣に考えなければならないと痛感しています。

「夏の炎天下、家が藤棚の下に建てられていたら、どんなにか涼しい住み家になることでしょう。」

「冬の昼間、建物に受けた陽射しで熱を溜めて、夜になってそれを使うことができたら、どんなにか快適な部屋にいられることでしょう。」   (松田信幸)

エコリノベーション事業=学校エコ改修と環境教育事業の概要

資料提供&推進本部:エコフローサポート本部 / 環境省

事業の提言

このエコリノベーション事業の提言は、単なる省エネ学校を作ろうと言う単純なものではありません。民生部門での温暖化防止のために、環境技術の普及や生活の中での有効な運用知識を、環境教育と言う形で、子供達だけではなく、地域全体の大人達も含めて広げて行こうと言うものです。いずれは学校の枠を越えます。それが一層広がりを続けるためにも、このエコスクール事業を、文科省とは別の意味をもって、環境省がリーダーシップを取って推進して頂きたいと願います。(オーガニックテーブル株)
事業内容の詳細は

エコフローサポート本部

に、リンクします。

エコリノベーション事業の目的

この事業は、学校の改修というハード整備だけでなく、学校を改修すると言うことを教材にした教育事業です。建築技術者、市町村職員、教師、PTA、地域住民が、その検討プロセスに参加し、改修事業に関わることを通して、環境建築の技術や環境に配慮した暮らしを学び、改修された校舎を活かして学校と地域が協力し合い、継続的に取り組むことで、環境教育を図ります。この事業は、地域全体の意識改革を通して、環境対策を普及させることを目的としたものです。
1.  学習環境を改善する。
校舎のエコ改修を行うことで建物の性能を向上させ、エネルギー負荷をあげることなく、子供達の学習環境を改善する。

2. 環境教育
エコ改修された学校を子供達の環境教育だけでなく、地域住民が省エネルギーで快適な暮らし方について学ぶ環境教育の場とする。

3.  環境対策の普及
児童・教師・地域住民への環境教育の効果や地域の技術者のスキルアップで地域全体の省エネルギー化を促進する。
4. CO2排出量・ごみの削減
耐震補強、現代教育にあった間取り、長く使える校舎とすることでライフサイクルCO2を削減し、解体による建築廃棄物を削減する。

5.  地域技術者の育成
エコ改修工事の計画段階から教材として活用し、地域において環境建築を担える建築関連技術者を育成する。

6. エコ市場
この事業の全国展開によって経済は活性化してもエネルギー消費の増えないエコ市場が主流の「環境と経済の好循環社会」を目指す


事業のながれ

取組プロセスをモデルとした3年の継続事業

この事業は、前年までに行ったことを次年度以降に活かしながら、事業の質と人の意識を少しずつ高めていく、地域において最低3年間をかけて実施する一貫の事業です。この取組プロセス全体が教育活動であり、これらプロセスを含めてモデルとして事業化しています。環境省では、事業への補助金を改修事業と改修にむけて調査費・エコ改修検討会、環境教育検討会、学校施設を活用した環境教育にも補助を行っています。これらの検討会や調査を仕切ることになる事務局費も補助対象です。


環境と暮らし 環境と暮らし