ウツギ(空木)の仲間

「ウツギ」と名のつく植物にはユキノシタ科やスイカズラ科などの花木がある
本来、「ウツギ」(空木)とは幹が中空であることからこの名があるが、ここでは
これらを「ウツギの仲間」という形で取り上げ、属名や原産地、特徴など相違点をまとめた

科名・属名 花    名
スイカズラ科・タニウツギ属 タニウツギ、セイヨウウツギ、オオベニウツギ、ハコネウツギ
スイカズラ科・ツクバネウツギ属 コツクバネウツギ、ハナツクバネウツギ(アベリア) 
ユキノシタ科・ウツギ属 ウツギ、ヒメウツギ、シロバナヤエウツギ、サラサウツギ、ウツギ・マギシェン
ユキノシタ科・バイカウツギ属  バイカウツギ、バイカウツギ・ベルエトワール 
ユキノシタ科・アジサイ属 ガクウツギ
フジウツギ科・フジウツギ属 フサフジウツギ、フジウツギ

 スイカズラ科・タニウツギ属
タニウツギ(谷空木)
スイカズラ科・タニウツギ属 日本原産
淡紅色の花が特徴
ベニウツギ(紅空木)とも呼ばれるが
田植えの時季に咲くので「タウエバナ」とも呼ばれる
2005年5月撮影 散策路にて
オオベニウツギ(大紅空木)
スイカズラ科・タニウツギ属
朝鮮、中国、日本原産
濃紅色の花が特徴 本種の園芸品種に
葉に斑が入る「ヴァイゲラ・フロリダ‘バリエガタ‘」
がある 2013年5月撮影 散策路にて
セイヨウウツギ(西洋空木)
スイカズラ科タニウツギ属 園芸品種
オオベニウツギの園芸品種といわれ、葉に
淡黄色の覆輪が大きく入る 斑入りオオベニ
ウツギや斑入りタニウツギとも呼ばれている
2014年5月撮影 散策路にて
 
   ハコネウツギ(箱根空木)
スイカズラ科・タニウツギ属 日本原産
花色は白色〜桃色〜紅色に変化するのが特徴
単独色を見ることは特になく、殆どが3色の姿である
2005年5月撮影 散策路にて

 スイカズラ科・ツクバネウツギ属     
     コツクバネウツギ(小衝羽空木)
スイカズラ科・ツクバネウツギ属

「ツクバネウツギ」の萼片が5枚に対し
本種は2〜3枚
2007年5月撮影 長崎・雲仙にて
     
     
 ハナツクバネウツギ(花衝羽空木)
スイカズラ科・ツクバネウツギ属 中国原産
生垣や公園などでよく見かけるのは白花種(左)で、2種の交雑種である紅花種(右)は少ない
花期が長く秋はもとより冬でも綺麗な花をつけているものも見られる  通称「アベリア」と呼ばれているもの
「ハナゾノツクバネウツギ」(花園衝羽根空木)とも呼ばれるが、紅花種は「アベリア・エドワードゴーチャ」とも呼ばれる
2006年10月(左)/2011年12月(右)撮影 散策路にて
 

 
   
 ユキノシタ科・ウツギ属
     
サクラウツギ(桜空木)
ユキノシタ科・ウツギ属 園芸品種
ウツギの交配種で白地に濃いピンク色の絞り模様が
美しい 「ベニバナバイカウツギ」や「アカバナウツギ」
とも呼ばれるが、学名でも「マギシェン」や「ストロベリ
ーフィールズ」など、複数名で呼ばれている
2013年5月撮影 散策路にて
シロバナヤエウツギ(白花八重空木)
ユキノシタ科・ウツギ属 日本原産
八重咲き種で「ウツギ」の変種といわれている
「サラサウツギ」の外側の花びらが淡紅色である
のに対し、本種は白色一色である
2007年5月撮影 散策路にて
ヒメウツギ(姫空木)
ユキノシタ科・ウツギ属 日本原産
矮性種で白色の小花を円錐状に沢山つける 花糸の両側に翼があり先端が長く伸びるのが特徴(右)
2007.04月(左)/2008.04月撮影 散策路にて
     
 ウツギ(空木)
ユキノシタ科・ウツギ属 日本原産
花糸両側の翼の先端は長く伸びず
フラットであるのが姫空木と異なるところ
2007.04月撮影 散策路にて
   サラサウツギ(更紗空木)
ユキノシタ科・ウツギ属 日本原産
ウツギの八重咲き種で「ヤエウツギ」とも
呼ばれる 淡紅色の外側の花びらが特徴で美しい
2008年5月撮影 散策路にて

 ユキノシタ科・バイカウツギ属
バイカウツギ(梅花空木)
ユキノシタ科・バイカウツギ属 日本・中国・欧州・北米原産
枝先に固まって花を咲かせる 清楚なイメージを梅に、空木に似た姿からこの名がある
5月になると開花するので「サツキバイ」(五月梅)とも呼ばれているが、茶道や華道をされる人にはこの名が一般的
2005.05月(左)/2007.05月(右)撮影 散策路にて
バイカウツギ・ベルエトワール 
ユキノシタ科・バイカウツギ属 欧州原産

花底に淡紫色の目が入ることから「日の丸梅花空木」
とも呼ばれる フランスで改良された園芸品種

2007.05月撮影 散策路にて

 ユキノシタ科・アジサイ属

ガクウツギ(額空木)
ユキノシタ科・アジサイ属 日本原産

装飾花の花びら(萼)が3〜5枚
であるが、それに大小があるのも特徴のひとつ

茎葉の様子が「ウツギ」に、装飾花が
額紫陽花に似ていることからついた名前であり
ウツギとは無縁のアジサイの仲間である(アジサイ属)
コンテリギ(紺照り木) とも呼ばれている

2007年5月撮影 長崎・雲仙にて

 フジウツギ科・フジウツギ属
フサフジウツギ(房藤空木)
ブッドレア、バタフライブッシュ
フジウツギ科・フジウツギ属 中国原産
小花を沢山つけた大きな花穂、見応えがある
花がフジ(藤)のようで、葉がウツギ(空木)に似ている
ので、この名がある
2006年6月撮影 散策路にて
フジウツギ(藤空木)
フジウツギ科・フジウツギ属 日本原産
「房藤空木」(ブッドレア)に対し小花のつき方が疎
であること、また花は平開しないのが特徴
(円内は拡大画像)
全草が有毒であるので、注意が必要
2007年6月撮影 散策路にて