M42 Ori 散光 L1
2007/2/11 20:33
菊池高原
3/3/3
32cmDob XL14
X110 0.6度

全天で最も壮大な散光星雲です。複雑な模様が入り乱れていますので描くのが難しく、
過去何度もトライしましたが満足できるものがありません。今回も満足度60%くらいでしょう
か。
中心に明るい四つの恒星が固まっています(A)が、これがトラペジウムです。絶妙な不等
辺四角形と明るさの不均一が逆に魅力的です。この倍率では四つしか見えていませんが、
倍率を上げればあと二つが見えます。トラペジウムの周りには非常に明るい領域が広がっ
ています。輪郭は直線が折れ曲がったような複雑な形で、中には複雑な濃淡があります。
トラペジウムの周辺は暗くなっているように感じられますが心理的なもののようです。
トラペジウムの東には暗い領域が入りこんでいます(B)。昔の観測者が魚の口と呼んだそう
ですが、ここは非常に暗く眼視では明るさを全く感じません。
トラペジウムの南西部にL字型の細い暗黒帯が隣接しています(C)。この暗黒帯を挟んで
南西側には明るい三角形をした領域が広がっています(D)。
トラペジウムの南東に明るい三つの恒星が並んでいます(E)。双眼鏡でもこの星列と
トラペジウムが目に付く特徴です。
この星列の端から細い羽のような構造が南東へ伸びています(F)。南西側の輪郭がくっきり
していて、反対側はやや拡散状です。細長く屈曲しながら伸びています。グラディエーション
が見事で、50cmでは、このあたりに薄い虹色のような不思議な色合いを感じることもまります。
この羽の北側に、もう一本の淡い筋状の構造が伸びています(G)。こちらは少し短い形です。
この構造から少し離れた位置には淡い島状の斑点が浮かんでいます(H)。
トラペジウムの北側には三角形状の明るい突出部があります(I)。かなりの明るさで、三角形
の途中に小さな突起(J)がくっついています。M42本体との接合部はやや暗く(K)不連続な印象
です。
トラペジウムの北部は明るいぼんやりした領域で少し離れた位置から細長い羽状の筋が北西
方向に伸びています(L)。北東側の輪郭が明るく、くっきりと見えています。
M42全体を見渡すと両方向に伸びる羽の南西側が薄っすらと明るく、視野の外側まで光芒が
広がっています。中でも、トラペジウムから南西方向に舌状に広がった領域(破線部)は一段と
明るく感じられます。
この淡い領域にもいくつかのかすかな濃淡が見えます。トラペジウムの北西には屈折した
アーチ状のかすかな明部を感じます(N)。写真と比較すると、ゴーストの顔と呼ばれる模様に対
応した濃淡のようです。顔のようには見えませんが、輪郭だけはなんとか見えました。
視野の西側の端に二本の淡いアーチが見えています。内側のアーチ(O)は屈曲しながら長く伸
びています。外側のアーチ(P)は特に淡く、長さも限定的です。こちらは視野からはみ出してしま
いました。
M42の北側にM43が並んでいます。こちらも良く見ると複雑な特徴を備えています。
中心星のわずかに北東側が最も明るいようです(Q)。中心星を中心に半月状の明部が広がって
います(R)。十分な明るさですが、M42本体に較べるとかなり暗い印象を受けます。半月状の明
部の北西側をアーチ状の光芒(S)が北東方向へ伸びています。帽子のひさしのように北東方向
へ飛び出しています。