病院のごあんない

病院のごあんないというパンフレットをいただいた。おきまりの診療科目・時間、それに病院の外観写真、地図、住所・電話番号が載っているやつだ。中面をみると、「人々の生命と健康、生活を守るために。無限の目的があります。」というキャッチフレーズがあって、受付やら、エコー室などの写真が8枚、それだけである。表面の左側に日帰りドッグのお知らせと、文化行事・展示物という写真、「○○病院は信念に『患者さん第一』を掲げています。」とある。
いったい、このパンフになんの意味があるのだろう。このパンフをだれか、この病院にきた人が、これはおもしろそうとか、役に立ちそうとか思ってもちかえるだろうか。強いて挙げるならば、日帰りドッグのところだろうが、この全体のパンフの雰囲気からするに、私なら参考程度にして、別の病院で受けようと思う。それほど寒々しい、パンフレットであった。
しかし、病院のご案内は、早晩この手が多い。要は、うちの病院にはこのような設備があるといっているにすぎない。これは、私の業界である印刷業にもよく、見かける。両面4色機が何台だのその他もろもろの設備が何台とか。印刷業は、印刷物を欲している人の目的、利用価値にいかに的確に応え、最小限の出費で最大限の効果を期待できるかという点にしぼられる。それを実現する手段に設備が生きるのだ。これを逆転するととんでもないことになる。設備を償却するために、仕事を振り分けることになる。
これが、病院だと、命にかかわるだけに深刻だし、おそろしい。
聞いた話であるが、保健点数の高い薬を使いたがる医者がいるそうだ。同じように、最新鋭の機械を使いたがる医者、病院があっても不思議ではない。
病院の案内で、設備を強調していたり、一年の文化行事を全面に出しているところは要注意かもしれない。要は、病気にいかなる対処をする医者か、病院かという点だろう。もちろんこれを案内でいうのも変だが、わずかな文面からもその病院の姿勢・態度はわかるように思う。

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