平成28年11月10日

 

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涅槃経 と 法華経 の優劣について反論

樋田氏の主張を参照してから読んでください。

 

以下は要点のみ

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これは単純に文法、あるいは古文漢文の文意解釈の問題だと思うが、分類してみる。

法華経の役割とその例えを @
涅槃経の役割とその例えを A

涅槃経が法華経より後であり、その立場を太字・下線


@ 「譬(たと)えば闇夜に諸の営作する所が一切、皆(みな)()むも、」  A 「もし未だ訖(おわ)らざる者は、要(かな)らず日月を待つが如し。」
@ 「大乗を学する者が契経(かいきょう=一切の経典)、一切の禅定を修すといえども、」   A 「要(かな)らず大乗大涅槃日を待ち、如来秘密の教えを聞きて然(しか)して後、及(すなわち=そこで)当に菩提業を造り正法に安住すべし。」

(なお)し天雨の一切諸種を潤益し増長し、果実を成就して悉(ことごと)く飢饉を除き、多く豊楽を受けるが如し。
如来秘蔵無量の法雨も亦復(またまた)(かく)の如し。悉くよく八種の病を除滅す。

 「是の経の世に出づる、彼の果実の一切を利益し安楽にする所、多きが如し。能()く衆生をして仏性を見せしむ、
@ 「法華の中に八千の声聞の記別を受くることを得て大果実を成ずる如く、秋収め」 A 「冬蔵(おさ)めて更に所作無きが如し。
 「一闡提の輩も亦復是の如く、諸の善法に於いて、営作する所無し。」

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法華経の役割とその例え

@ 「譬(たと)えば闇夜に諸の営作する所が一切、皆(みな)()むも、」
@ 「大乗を学する者が契経(かいきょう=一切の経典)、一切の禅定を修すといえども、」
@ 「法華の中に八千の声聞の記別を受くることを得て大果実を成ずる如く、秋収め」


涅槃経の役割とその例え

A 「もし未だ訖(おわ)らざる者は、要(かな)らず日月を待つが如し。」
A 「要(かな)らず大乗大涅槃日を待ち、如来秘密の教えを聞きて然(しか)して後、及(すなわち=そこで)当に菩提業を造り正法に安住すべし。」
A 「冬蔵(おさ)めて更に所作無きが如し。



こうして見れば、やはり、「秋収冬蔵」の句は、まさに天台大師の仰せの通り、

「秋収」 は法華経の大収穫
「冬蔵」 は涅槃経の落穂拾い

という解釈は疑難を挟む余地など全くなく、真に正鵠を得ている。ということである。

 
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これは涅槃経と法華経の関係を分析した言説です。

ややこしいので、図を使って要点を述べます。

 

 

 

 

上記図表のAの領域(円の部分)が法華経で救うメインの領域、そこから漏れたC-AB(円Cから円Aを差し引いた残余のB部分を救うのが涅槃経だと主張しています。

 

しかし、大般涅槃経名字功徳品には

 

「八大河悉く大海に帰するが如し」

 

―(「南無阿弥陀仏」の河も、「アーメン」と唱える河も、はたまた「南無妙法蓮華教」と唱える河も、河はやがて海に行きつくように)という意味―

 

と説かれ、更に

 

「また医師一つの秘方ありて、悉く一切所有の医術を摂するが如し。善男子、如来もまた爾なり。諸説の種々の妙法、秘密深奥蔵門、悉く皆、この大般涅槃に入る。」

 

― 医師が根本となる奥義を以て、その他の全ての医術を使いこなすようなもの。如来もまた同じように、今まで説いてきた妙法(法華経も含む)、言葉では説き明かせなかった教え(秘密深奥蔵門)も悉くこの大般涅槃に入っているという意味 ―

 

つまり、図で言うCの円形が涅槃経で、円Aの法華経はその中に入っているという意味です。

 

「一日の仕事が終わっても(法華経)、残務(涅槃経)があれば日を改める」

=全て終えないと「仕事した」とは言えません。

 

 

 

「秋の収穫をして(法華経)、落穂(涅槃経)を冬蔵に納めて」

=両方を併せて「収穫が完了」したと言います。

 

つまり涅槃経とは「仕事」であり、「収穫」です。

それも、図に示したBの領域のような「残務」のみを指すのではなく、「メインの仕事」も内包する図表Cに示したものです。

 

つまり円Aをも内包する円Cであり、法華経(円A)は涅槃経(円C)に内包されるのです。

卵で言えば、黄身(法華経)、白身(涅槃経)ではないという事です。

 涅槃経は卵そのもので黄身(法華経)も抱いているという事ですね。

 

 

 

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